『武志道-bushido-其の四』 大会結果

9月4日、シュートボクシングの年間シリーズ第4戦『武志道―bushido―其の四』が後楽園ホールで開催された。

 

“仇討”をテーマとする今大会。スーパーフェザー級タイトルマッチは及川知浩と鈴木博昭のリマッチ。相手の動きを冷静に読み、終始、自分のペースで試合を進めた及川がヒジで出血させるなど優位を保ち、3-0で判定勝ち。王座防衛とともに6月大会のリベンジを果たした。またスーパーバンタム級の王座統一戦では、正王者のファントム進也が、暫定王者のえなりのりゆきをヒジで出血させてTKO勝利。

 

セミファイナルでは、梅野孝明がフローレン・スクープに右フック一発で豪快なKO勝利。梅野はこれでデビューから10連勝となり、新世代エースとしてさらに勢いをつけた形だ。

 

そしてメインでは、宍戸大樹とムエタイの強豪ボーウィー・ソーウドムソンと対戦。K-1 MAXでブアカーオに敗れた屈辱を払しょくしたい宍戸は、1Rからスピーディな動きで相手をかく乱。ミドルキックや前蹴りを何度もヒットさせていく。しかしボーウィーも宍戸のボディに攻撃を集中させると、動きが落ちてくるのを待ってラッシュを開始。4Rにヒザ蹴りでダウンを奪うと、豪快な投げまで見せてシュートポイントを獲得。そして5R、右ストレートを完璧に決めてKO勝ちを収めた。
この結果を受け、シーザー武志会長は梅野とムエタイの闘いを示唆。今回の試合で生まれた流れは、今後に大きな影響を及ぼすことになるだろう。

コメント

 

ボーウィー・ソーウドムソン
「宍戸の動きは速くて危険でした。でも、SBのルールは問題なかったですね。投げも余裕でした。またSBの試合に出たいと思います。SBのベルトもほしいですね。S-cup? それはもっとたくさん練習してから(笑)。ヒジもないし、今やっても負けちゃいますよ。
(シュートポイントを取った投げは)特に投げようという意識はなかったです。流れの中で出ました。
自分は動きが遅いので、相手が疲れるのを待ってました。宍戸の動きが最後まで落ちなかったら、どうなっていたか分からないですね。相手の動きが落ちた時に、勝てると思いました」

 

梅野孝明
「一発いいのもらっちゃいましたね。相手は変則とまではいかないんですけど、変わった動きで。一発狙ってる感じがしました。初の国際戦ということで、ちょっと緊張してたかもしれないです。最初は動きが固かったですし。一発もらって目が覚めました。フィニッシュの手応えは抜群でした。“決まった”というのがありました。
今後は強い外国人選手とやっていきたいです。ボーウィーとも、やらせてもらえるなら。どんどん強い選手にチャレンジしたいですね。怖さは感じないので。今日勝ったことで、強い外国人とやりたいという気持ちが強くなりました。自信になりましたね。やっぱり外国人も同じ人間。当たれば倒れるなと」

 

シーザー会長の総括
「今日はいろんなことがあって、いつもの大会のパターンと違ってたね。みんなの意地が見えた部分もある。宍戸は負けたけど、ボーウィーとあそこまでできたのは今までやってきた結果でしょう。勝ったボーウィーは投げもできるし、『S-cup』に出したい。サワーとやったら面白いんじゃないですか。
梅野は一発もらって鼻から出血してたけど、折れてはいなかったみたいですね。やっぱり外国人は見た目以上にパワーがあるし、本人も緊張してたと思う。でも、梅野は緒形の後を継いで頑張らなきゃいけない。緒形のように倒して勝たなければスターにはなれないから、今日のような試合を何回もやることが大事。今日はまあまあですね。これからですよ、彼は。


スーパーフェザー級タイトルマッチでは、及川が意地を見せたね。鈴木は13kgも減量したそうだけど、それで息が上がってしまっていた。でも、まだキャリアが浅いから、まだまだ伸びますよ。この階級のスターになるために、この負けがいいきっかけになるでしょう。スーパーバンタムのタイトルマッチは、ファントムがうまかった。えなりもヒジが得意なんだけど、相手も得意なんだから気をつけろと言っておいたんだけどね。
前半戦でも若い選手の負けがあったけど、負けないと分からないこともあるから。彼らはここからが勝負ですよ。

 

11月の大会は、梅野が中心でしょうね。彼にもムエタイを体験させたい。ムエタイは歴史があるから、学ぶべきところがある。それを肌で感じてほしいね。負けてもいいから強い選手とやらせたいと思ってます」

試合結果

 

第9試合/エキスパートクラスルール(3分×5R・無制限延長R)
×宍戸大樹(シーザージム)vsボーウィー・ソーウドムソン(タイ/ワンソンチャイボクシングプロモーション)○

※5R0分36秒、KO

 

 

第8試合/エキスパートクラスルール(3分×5R・無制限延長R)
○梅野孝明(シーザージム)vsフローレン・スクープ(ドイツ/HANSE GYM)×
※1R0分54秒、KO(右フック)

 

 

第7試合 SB日本スーパーフェザー級タイトルマッチ/エキスパートクラスルール(3分×5R・無制限延長R)
○及川知浩(王者/及川道場)vs鈴木博昭(ストライキングジムAres)×
※判定3-0

 

 

第6試合 SB日本スーパーバンタム級王座統一戦/エキスパートクラスルール(3分×5R・無制限延長R)
○ファントム進也(王者/龍生塾)vsえなりのりゆき(暫定王者/シーザージム)×
※2R2分41秒、TKO(ヒジ打ちによる出血でドクターストップ)

 

 

第5試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
×石川剛司(シーザージム)vsガイ・ストラッグルジム(ストラッグル)○
※2R反則。倒れた相手の顔面を蹴り、相手が昏倒したため。石川は1Rに払い腰で2度シュートポイント1獲得。2R、ガイに減点1(倒れた相手へのヒザ蹴り)。

 

 

第4試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
○マモル(シューティングジム横浜)vs藤本昌大(龍生塾)×
※判定3-0。マモルは2Rと3Rに一本背負いでそれぞれシュートポイント1獲得。

 

 

第3試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
×島田洸也(シーザー力道場)vsNIIZUMAX!(クロスポイント吉祥寺)○
※3R1分03秒、KO(島田は足払いで後頭部を打ち付けられダウンし、そのままKO)

 

 

第2試合/フレッシュマンクラスルール(3分×3R・延長2R)
×高嶋龍弘(シーザー力道場)vs尹戸雅教(立志会館)○
※判定2-1。尹戸は2Rにバックドロップでシュートポイント2獲得も、異議申し立てがあり、相手が背面から落ちていなかったためポイント取り消しに。

 

 

第1試合/スターティングクラスルール(2分×3R・延長1R)
×菅原悠次(シーザー力道場)vs大久保謙吾(総合格闘技護身道/TEAM ZST)○
※1R1分06秒、KO。大久保は1Rに左ストレートでダウン。