王者・金井に挑む梅野孝明

――デビュー9戦目にして、スーパーウェルター級タイトル挑戦になります。“ついに”という感じですか、それとも……。
「もう、あっという間でしたね。タイトルも、そこまで意識したことはなかったですし」

 

――タイトルを意識するようになったのは、いつ頃なんですか。
「前回の試合ですね。大野(崇)さんとやった時に、ちょっと意識しました」

 

――“これで勝てばタイトルマッチだ”と。
「今までとは、やっぱり気持ちが違いましたね」

 

――その大野戦でもダウンを奪って快勝したわけですが、梅野選手は菊地浩一戦、山口太雅戦、それに大野戦と“下剋上マッチ”をことごとくクリアしてますね。
「その辺は、あまり意識しないようにはしてたんですけどね。あまり“菊地さんだから”“山口さんだから”というのは考えないようにしてました。それよりも、やるからには自信を持っていこう、勝てるんだと信じて闘おう、と。そこは、誰とやっても一緒だと思います」

 

――とはいえ、成長を感じる部分もあるんじゃないですか?
「まだまだではあるんですけど、自信がついてきた部分はあります。山口さん、大野さんからダウンを取ったのは、トレーナーのダムさんとずっと一緒にやってきた動きだったんですよ。まぐれで“たまたま当たった”というのではなく、練習してきたことが出せて、それが結果につながったのは自信になりましたね」

 

――今回はタイトルマッチですが、やはり普段とは気持ちの面で違いますか?
「まったく同じだと言ったら、やっぱり嘘になっちゃいますね。ただ、タイトルマッチ以上に大きいのは金井(健治)さんとやるってことです。金井さんとは、一緒にスパーリングもやったこともありますし」

 

――所属は違いますけど、金井選手はシーザージムに出稽古に来てますからね。もちろん、今回はしていないんですけど。
「東京に出てきて、シーザージムに入ったばかりの頃からスパーリングさせてもらってたんですよ。いろいろ教えてもらったこともありますし。そ ういう人を相手に、自分が強くなったところを見せて勝ったら、恩返しになるんじゃないかなと思います」

 

――スパーリングをしてきた経験から、金井選手にはどんな印象がありますか。
「金井さんって、練習と試合では別人なんですよ。全然違うんです。圧力のかけ方にしても、ここっていう時の集中力にしても……そもそも、顔つきからして違いますからね。だから、練習の時と同じだと思っちゃダメでしょうね。スパーリングではこの技が通用したとか、そういうのは考えないようにしようと思ってます」

 

――この試合には、世代交代という大きなテーマもありますね。
「そこも意識しますね。どんなジャンルでも、若い世代が上に行くと活気づくと思うんですよ。そういう意味でも、今回の試合はいい盛り上がりになるんじゃないですかね。自分が勝つことで、シュートボクシングの盛り上がりをもう一段階、高くしたいと思ってます」

 

――今回の試合では、どんな闘いを見せたいですか。
「今までと変わらず、自分のパワーを相手にぶつけていきたいですね。もちろんダウンを奪いたいですし、KOを狙っていきます。金井さんもどんどん前に出てくるタイプなので、噛み合った試合になると思いますし。いい試合をして、倒して勝って、世代交代という形で金井さんに恩返しがしたいです」