
『Girls S-cup』出場選手インタビュー#3 石岡沙織
女子総合格闘技では新世代のエース格として期待を集め、『ジュエルス』6月大会では初のSBルールに挑み、快勝。7月には自ら望んだ藤井惠との「世代交代マッチ」に挑んだ石岡沙織。激闘の中、勝利をものにすることはできなかったが、観た者はみな、彼女の将来性を再確認したはずだ。そんな石岡は、『Girls S-cup』にも「優勝は絶対」と自信を見せる。
──7月の藤井恵戦から1ヵ月と少し。大一番が続きますが、気持ちの切り替えは?
「最初はやっぱり難しくて、練習はコンスタントに続けてたんですけど、こんなんじゃ絶対に勝てないって感じで。どうしようって思ってたんですけど、そこで気持ちが切り替わる出来事があって」
──プライベートでですか?
「いえ、藤井選手との試合について書かれた記事を読んで、“こんなんじゃダメだな”と思わされて。そこからだいぶ気持ちが変わってきましたね。藤井戦の時は“絶対勝ちたい”と思ってやってたんですけど、自分の全てを懸けて。でも今度の試合は、絶対勝ちたいのは変わらないんですけど、自分の全てを懸けてというより、全てを出して自分らしく闘って勝ちたいと思ってますね。そんなにしんどいという感じはなくて」
──深刻に自分を追い込むという感じではなくて。
「練習量は、週6日、1日2回とかで誰よりも多いと思ってて、それは自信になってはいますけどね」
──5月の『ジュエルス』新宿FACE大会(岡加奈子戦・判定勝ち)に続いて2度目となるSBルールですが。
「前回は、“SBルールだ!”と緊張しすぎたのがダメでしたね。ルールにこだわらず、自分らしく闘えばいいのかなと思ってます」
──では、SBルール専用の練習をしているわけではないんですね。
「そうですね。投げとか立ち関節とかの練習はしてますけど。投げは柔道をやっているので負ける気はないんですけど」
──ただ、岡戦ではきれいなダウンを奪いました。女子ではけっこう珍しいことだと思いますが。
「あれはまったく当たった感触がなくて……。でも1回戦の高橋藍選手が同じようなタイプなので」
──今回はSB主催の大会で、SBサイドからはRENA選手も出場します。当たるとすれば準決勝ですが、意識はしますか?
「いや、特には。とにかく優勝するために、1回戦でどれだけケガなく勝ち上がれるか、2回戦でどれだけ……という感じで考えているので、相手が誰でも変わりはないです」
──「自分を出す」というのは、「たとえ負けても自分らしく」というのとは違うんですね。
「優勝は絶対ですね」
──そこから逆算して、1・2回戦は安全運転ということ?
「自分の闘い方って、スタートは基本ゆっくりなんですが、いくところはいきますし、付き合わなくていいところは付き合う気はまったくないという感じですね」
──『ジュエルス』とか総合の代表、という意識は……。
「ああ、何にも考えてなかったです。尾薗代表、スミマセン……(笑)。自分の出せることを出したいというだけですね。あんまり、試合では出せないので。藤井戦のために練習したこととか、岡戦でSBルールのために練習したこととかも、1回とか2回しか出せなかったんですよ。でも今はだいぶ自分の技になってきたので、自分がどれだけ強くなってるのかを試して実感したいですね」
──今回、大会コンセプトとして「つよカワ」という言葉がありますが。
「ハハハ。私、最初からそういう扱いだったじゃないですか。自分に対してかわいいとか思ってないけど、容姿から入られて中身はあんまり見てもらえてなかったんで……もう気にしないようになった……んですよね(笑)」
──じゃあ、もうそこは関係ないと。
「はい。かわいくなくていいかなって。強ければいいです」
──“女子らしく”とか“女子ならでは”とか思ったことはない?
「女子にしか見せられないこともあると思うんですけど、そういう風には考えてなくて、男子にも負けないようにとか、“同じことをやってるのに何でこうも見られ方が違うのかなあ”とか思ったりしてるんで。やっぱりそういうのって、実力があるから言えることじゃないですか」
──今回、SBのお客さんには何を見せたいですか?
「輝いてるところを見せたいというか、必死になって、毎日ドロドロになって頑張ってるのが試合に出ればいいかなと思います」
──試合もドロドロになりそうですか?
「いや、それは決勝はだけで。1・2回戦はドロドロにならないようにしないと(笑)」


