
2.13『維新』出場、宍戸大樹インタビュー
――今回は5カ月ぶりの試合になります。
「こんなに試合をしなかったのは久しぶりですね。試合に出ていなかった分、きちんと負傷個所を治したり、自分に足りない部分を見直したり、いい期間になりました。それと、指導に専念できたことで、自分にとってもいい勉強ができたと思います。前回、負けた直後はすぐに再戦がしたかったんですが、今から思えば、いい時間をいただきましたね」
――いい仕切り直しになったんですね。
「指導しながら、基本の見直しができたんですよ。試合の連続だと、基本をあらためて振り返る時間はなかなかないですから。でも、自分が基本をしっかり頭に入れておかないと、いい指導はできない。そういう意味で、指導することで基本を見直せましたね。考える時間が多かったのがよかったです」
――それは、今回の試合にもいい影響が出そうですか?
「知らず知らずのうちに付いてしまっていた無駄が、省けたんじゃないかと思います」
――新しい武器を身に付けたというよりも、“宍戸スタイル”を研ぎ澄ませたという感じですか。
「そういうふうにしていきたいし、できていると思います」
――今回はメインでもあり、復帰戦でもあり、またグレッグ・フォーリーという強豪との対戦でもあります。様々な意味で重要な闘いですね。
「前回の大会では梅野がメインでいい試合をして、2009年を締めくくってくれたと思います。ですから、僕は今回も梅野がメインだと思ってたんですよ。でも、今回は僕をメインにしていただいた。シーザー会長から“お前は何を見せられるんだ?”と問いかけられているような気がしますね。今回のメインは、そういうメッセージだと僕は思ってます。もちろん、本当に自分がメインでいいのか、今の自分がメインにふさわしい存在なのか、という気持ちもあるんですが……」
――エースとしての存在が問われる、と。
「まして年間シリーズの開幕戦ですから。年の初めの興行は、その年の勢いを決めると思うんですよ。選手はみんな、自分が勝つだけじゃなく“シュートボクシングのために”という気持ちで闘ってます。そういう選手全員の気持ちを、僕がメインで締めくくる形で闘うわけですから、重い意味のある試合ですよね。僕がいい形で勝って、シュートボクシングの2010年の流れと勢いを作りたいです」
――今大会には、新旧対決のカードが多いですよね。シーザー会長は「宍戸と梅野も、間接的な新旧対決」と語っていました。
「それは当然あると思います。梅野はメインを食うつもりで試合をするでしょうし、自分だって負けたくない。意識しますよ、やっぱり」
――そこで宍戸選手が見せたいものとは?
「僕が見せられるのは、やっぱり意地だと思います。長くやってきたっていう意地ですね。梅野にも負けられないし、お客さんの期待感にも負けられない。じゃあ何で勝つかといったら、意地ですよ。まして、今は世の中の状況自体もよくないですよね。そういうものも、シュートボクシングははね返していきたいです」
――シュートボクシングという団体が、世の中にいい影響を与えるような闘いを見せたい、という。
「他の団体とは違うんだっていうところを見せたいですよね。悪い流れに抗って、そういう部分でも意地を見せたいです。そういう意味でも、大事な年だし、その一発目である今回は大事な闘いですね」


