2.13『維新』出場、梅野孝明インタビュー

 

――いよいよ2010年の闘いが始まります。チャンピオンとして迎える年ですが、今までとは意識の違いはありますか?
「それほど違いはないですね。チャンピオンとして迎える年といっても、自分がまだチャンピオンとして納得できる選手になれていないので。まだチャレンジャーだなと思うので、気持ちとしては去年と変わらないですね」


――ここで落ち着かずに上を目指す、というか。
「そうですね。上を見ていかないと」


――梅野選手はここまで無敗、前回もタイの強豪チョークディ―をKOしました。かなり自信がついてきた部分もありませんか?
「それは、ちょっとですけどあります。9月、11月と右フックでKOできて、ちょっとずつ、自分の中で掴みかけているものがありますね。ただ、まだ完成はしてないんですけど」


――あの大振りで側頭部を狙うようなフックは、トレーナーのダムさんの指示だそうですね。
「あれは狙ってました。相手はパンチを警戒してアゴをガードしてくるから、耳のあたりを狙え、と。あのパンチは練習してたんで、そこは練習通りにできたと思います」


――単にメチャクチャに殴ってるわけではない、と。それは驚きですね。
「ダムさんの言う通りになったんで、僕も驚きました」


――今回も国際戦、オーストラリアの選手との闘いになります。
「外国人選手のほうが、僕はやりやすいですね」


――あ、そういうもんなんですか?
「日本人選手だと、自分に対してテクニックで応戦してくる人が多いんですよね。焦らされて噛み合わない感じで。だけど外国人は“日本人にパワーで負けるわけがない”っていう感じで真っ向から来るじゃないですか。それに対して、僕も打ち合っていけるんで、やりやすいんですよ。倒しに来る相手とは、闘ってて楽しいです」


――梅野選手に対しては、新時代のエースとしての大きな期待もかかっています。ご自身ではどう受け止めていますか?
「やっぱり、責任感は出てきますね。チャレンジャーの気持ちではあるんですが“シュートボクシングの名を汚したくない”“シュートボクサーの強さを見せつける”という気持ちは、前より強くなってます」


――今年は『S-cup』も開催予定になっていますね。
「そこが最大の目標ですね。そのために、1試合1試合、向上していかなければいけないと思います。特にテクニックの向上ですね」

 

――『S-cup』優勝への自信もついてきましたか?
「少しずつ、ですけど(笑)。外国人選手に勝ったことで“もっと頑張れば、いい結果が出るんじゃないか”という気持ちが芽生えてきました。少しですけど(笑)。『S-cup』優勝は、“夢”じゃダメだと思うんですよ。勝つためにどうすればいいかを、具体的に考えて実践しなきゃいけない。今回の試合は、そのための一歩でもありますね」