シーザー会長が『S-cup』総括&SBの今後を語る!

『S-cup』を終えてホッと一息の会長。「大会前は酒絶ちしてたんだよ」

――会長、『S-cup』は本当にお疲れ様でした。ビッグマッチですから、かなりご苦労も多かったんじゃないですか?
シーザー いやいや。大会が始まった時は、もう次の大会のことを考えてたね。福岡をどうしようかとか。
――もう、始まったら全て選手に任せようという。
シーザー でも、そうなったのも最近なんだよ。最近ようやくね、森谷をはじめとして若い連中が一生懸命動くようになってくれたから。そういう意味では、最近は少し余裕が出てきたよね。ありがたいことですよ。まあ、19年やってきてやっとね(笑)。
――いや、でもいいことですよ。
シーザー 専門の興行スタッフがたくさんいるわけじゃない中で、選手と練習生が運営に携わってここまで大きい大会ができたのは嬉しいよね。そんなことができるのウチくらいじゃないかなって。そういう気持ちになれたことが、一番の収穫かもしれないね。
――宍戸選手なんか、前日の夜中まで仕事してたらしいですからね。
シーザー それがいいのかもしれないよね。試合だけやってるヤツより、現役を終わってからの財産が違うと思うよ。人間的に大きく差が出ると思う。
――試合の方は見ていていかがでしたか? 緒形選手なんかは 残念な結果でしたが。
シーザー 例えばオリンピックでもね、4年間必死で練習してきても、フライングで失格になってしまうことだってあるじゃない。
――勝負ですから、運みたいなものも関係してきますよね。
シーザー ただそこでね、やっぱり勝負師としては何かが足りなかったのかもしれない。ゴングが鳴った瞬間にガッといけなかったことも含めてね。あれだけの選手が揃った大会では、ほんの一瞬のことが勝負を分けるから。まぁ、緒形には、神様が「優勝するのはまだ早いよ」って言ってるんじゃないかな。「まだやることはあるよ」って。
――あの負け方ですから、本人はかなり落ち込んでいたみたいですが。
シーザー いや、でも今回のことは振り切ってね、前に進まなきゃだめだよ。そうじゃなかったら人生に悔いが残る。負けたまんまで終わっていいわけがないよね。オレがどうこうじゃなくて、自分のためにやんなきゃ。
――それから、一回戦が終わってから棄権者が続出しましたが、あの時はどんな感じだったんですか?
シーザー これがね、不思議と嫌な感じがしなかったんだよね。やばい時って、なんか嫌な感じがするもんなんだけど、今回はそれがなかった。パルバーが棄権するってなった時に、散打の代常亮はどうかなって思ったんだけど、審判団とドクターと協議したら、KO負けしてるから出場の権利が無いということになって。それでまたすぐにチャンプアックのところに行って。
――かなり慌しかったんですね。
シーザー だけど、そんなに悪い空気を感じなかったんだよね。
――実際、リザーバーの宍戸選手が決勝まで行って大会を救いましたよね。
シーザー これは奇跡といっていいと思うね。あの日の宍戸には集中力があった。今、格闘技界ってホームレスみたいなヤツが多いじゃない。いろんな団体フラフラしてさ。そんな中で、宍戸は内弟子として 礼節を重んじてしっかりやってきた。そうすると、他人が何を求めてるか、自分が何をすべきかっていうことに敏感になって、さっと動けるようになるんだよ。そういう普段からの気の使い方とか心がけ、全てがリングに出るんだよね。
――宍戸選手は以前から、興行のメインを張りたいって言ってたんですが、11月はダブルメインという形になりましたね。『S-cup』では期せずしてメインになったんですけども、きちんとした形で抜擢されて。
シーザー まあ、とはいえアンディとのダブルメインだから。結局、『S-cup』の決勝でもKO負けしちゃったじゃない。メインってそんなに甘くないよ。強さだけじゃなく、知名度だって必要だしね。一本立ちするには次の試合を見てからかな。
――じゃあ、次の試合は『一人立ち査定試合』ということで、宍戸選手には頑張ってもらいましょう。優勝したサワー選手はいかがですか。絶好調でしたよね。
シーザー やっぱり外国人選手っていうのは生活がかかると力を発揮するよね。アンディは今度、子供が生まれるんだよ。そういうこともあって、今回は是が非でも負けられないって気持ちだったんじゃないかな。もう、一回戦のオーレとの試合を見て「優勝するな」って思ったから。それぐらい乗ってたよね。やっぱりタダモノじゃないよ。
――終わってみれば大団円でした。
シーザー これはもう、オレがどうこうじゃなくて、みんなの気持ちが生んだんだと思うよ。みんなの「シュートボクシングを良くしたい」っていう気持ちがね。
――逆に精彩を欠いてしまったのが土井選手でしたね。
シーザー アイツは技とかじゃなくて、気持ちが前の土井じゃないよ。それをなんとかしないことにはね。だってアイツ、自分からフィクリとやりたいって言ってきたんだよ。それであの試合じゃねぇ。アイツはまず気持ちからだね。ホント、失踪なんてしてる場合じゃないってんだよ。そう思わない?
――では、『S-cup』以後のシュートボクシング戦線はどうなっていきそうですか?
シーザー やっぱり『S-cup』で生まれた流れを大事にしながらも、それに囚われすぎないで、新しい強豪もどんどん呼んでいきたいよね。それから若手育成のためにフレッシュマンの大会の回数を増やしたり、携帯でチケットを買えるようなシステムを作ったりと、いろいろ新しいこともやり始めてる。来年もいきなり福岡で大きい試合があるから、そこから盛り上げていきたいね。できれば来年も『S-cup』をやりたいしね。今年よりもっといい選手を集めて。
――それは凄いですね!
シーザー ま、できればだけどね。いろいろ懐事情もあるしさ(笑)。大変なんだよ、大きい大会をやるのって。でもまぁ、来年は20周年だし、いつも以上に攻めの姿勢でいくから期待しててよ。

 

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