獅子の魂 緒形健一 OGATA  KENICHI

 

“ライオンハートを持つ男”
これはアンディ・サワーが緒形健一を評した言葉である。まさに緒形の特性を一言で表した名言だと思う。


緒形はデビュー当初から「大器」という表現にふさわしい選手だった。正攻法で打ち合うファイトスタイル、中量級離れした重いパンチ、どんなに劣勢でも絶対にあきらめない闘志・・。吉鷹は引退を決意したあと、自分の入場曲を緒形に譲った。言うまでもなくそれは、この男ならばSBを安心して任せられるという気持ちの表われだった。


緒形は新人の頃から世界トップレベルの選手と闘い、どんなに相手が格上でも、常に全力で闘い続けた。しかし過激すぎる打ち合いの影で、負ったケガの数も多かった。諸刃の剣とは、まさにこのこと。緒形の格闘技人生はケガとの闘いでもあった。


まさに波乱の格闘技人生。しかしこの生き様をすべて飲み込んで、SBの歴史は作られている。シーザー、吉鷹と並んで、カリスマとして生き続ける男。それが史上最強の「豪腕」緒形健一だ。

 

ギャラリー



ムエタイを震え上がらせたテクニシャン、デニー・ビルとの一戦。(97年5月)緒形はダウンを奪われながらも立ち上がり続け、その根性をビルは絶賛した

98年11月、『GROUND ZERO』にてラモン・デッカーと対戦。善戦するも及ばず、4R終了間際に力尽きKOで敗れた

『S-cup2006』の決勝でサワーと対戦した緒形。1Rに右ストレートでダウンを奪い、堂々の判定勝ちで念願の『S-cup』制覇を達成した