立ち技総合への帰結
この時代はまさに格闘技ブーム。その中で、選手の心の中にひとつの意識が生まれる。それはSBを唯一無二の存在にすること。シュートボクサーの中にはバックボーンを生かすのではなく、「最初に習った格闘技がSB」という選手も出てきたため、すべての技を使いこなせることが必要不可欠となった。 打投極のSBスタイルをもっとも体現した石川剛司。Sフェザー級の名王者・及川知浩は重いパンチに加え、一撃必殺のヒジ打ちを身につけた。吉鷹の秘蔵っ子・菊地浩一の主武器は土井のお株を奪うような左のキラーロー。32歳にしてようやく花開いた驚異の遅咲きシュートボクサー・金井健治や、スピード&コンビネーションに開眼したあと大化けした今井教行、Sバンタム級の絶対王者的存在だったファントム進也など、いずれも必殺技を持ってはいるものの、けっしてそれだけに頼ることなくバランスの良い攻撃をこなせた選手たちばかり。あるひとつの流行の形に流されることのないスタイル。SBはここにきて、総合力で勝負する時代を迎えた。
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