土井広之、世界王座返上! 出直しマッチで正道・大野と対戦

シーザー会長にベルトを返上する土井

 8月12日、シーザージムにてシーザー武志会長と土井広之出席の記者会見が行なわれた。この会見の席上で、土井は自身が持つSB世界ウェルター級タイトルの返上を発表。
「チャンピオンとして納得のいく試合ができていない。初心に戻って、イチから頑張りたい。会長、自分自身、そしてファンの人たちが納得できる状況になったら、またベルトを取りにいきたいと思ってます」と土井。自らの課題を「一番の弱さは精神面。座禅や滝浴びなど、きついことをどんどんやっていきたい」と精神修行からやり直す決意を語った。
 そんな中で迎える9.25後楽園大会は、まさに出直しの重要な舞台となるが、なんと決定した対戦相手は正道会館の大野崇。大野は6月大会で宍戸大樹に敗れはしたが、誰もが認める日本屈指の実力者である。また宍戸が判定で勝っているだけに、後輩との比較も避けられないところ。土井にとっては、かなりリスクの高い一戦といっていいだろう。
 だがこの試合は、シーザー会長によれば土井自身の希望によるものだとか。「9月の大会はメインじゃなく、第一試合でもいいと本人は言っています。本人の謙虚な気持ちを受け止めて、より大きな土井広之を作ってやりたい。大野戦は土井が『ぜひやりたい』と。宍戸が判定勝ちなら自分はKOすると言っていました」とシーザー会長。
「復帰戦で、弱い相手をKOしても仕方がない。日本トップの強豪を倒してはじめて、新しい土井広之を見せられると思います」という土井は、さらに「SBはもとより他流派の日本人選手と闘っていきたい」と、あえてリスキーな日本人対決を続けていく移行を示した。「SB内でいえば興味があるのは宍戸。もし対戦することになっても逃げないし、宍戸や菊地の高い壁になりたい」と同門対決も辞さない構えだ。
「これまでの土井は、若い時のように一つひとつのことに対して集中力がなかった。嫌なこと、きついことをしなくなった。これからはそれをどんどんやらせていきたい。ただ最近、道場の床にたまった自分の汗を丁寧に拭いてる姿を見て『こいつ、やる気あるな』と思いましたね」とシーザー会長が語るように、初心に戻って出直しを図る土井。果たして大野戦で、いかなる変化を見せてくれるのか、期待したい。