11.3『S-cup』、緒形、サワー、宍戸のコメント

緒形のコメント
「最高ですね。15年間あきらめずにやり続けて良かった。いいことも悪いこともありましたが、周りの人に支えられたおかげです。本当に感謝してます。毎回、これが最後だと思いながらやってきました。15年間のすべての結果が出て、会長に親孝行できたと思います。今日対戦した選手も自分も思いは一緒で、誰が一番純粋に強く気持ちをもっていたか。そういう面では決勝の相手がアンディで良かったです。
今日は『殺せるもんなら殺してみろ』という気持ちで臨んでました。これまで医者に3回、(現役続行を)止められましたが、結果的に自分を信じてあきらめなければできることを証明できました。(ベルトの巻き心地は)重いですね。本当はシーザー会長に巻いてあげたかったんだけど、バタバタしていて。帰ったら巻いてあげたいです。
宍戸には非情になれとは言ってたんですが、やりづらかったですね。今まで一緒に練習をしてきたし。同じ釜の飯を食った仲間なんで複雑な思いです。でも宍戸がリングで俺を睨んたんで『この野郎!』って(笑)。今日、大会の前に宍戸には『祭りを盛り上げるぞ』と言っておきました。試合後はただ『ありがとうございました』と。
一回戦では自分の悪いところが出て、準決勝、決勝では普段、自分が出せなてなかったものが出せました。いまは『もっとやれるな』と思ってますね。強さを極めたい、と。今、一番強いと言われている選手と表舞台でやってみたい。
(今、一番したいことは?)眠りたいです(笑)。大会までに背広着てあちこち回ったりもしたんで。2日でいいから休みたいですね」

サワーのコメント
「悔しいですね。でも決勝までたどりつけてよかった。決勝への道は、緒形より自分の方がハードだったんじゃないかと思う。一回戦からタフな相手だった。緒形には1Rでダウンを取られたけど、それがなければ自分が勝っていたと思う。一回戦でダウンを取られたダメージの影響はあったと思う。あの時点でをとられたのはよくなかったね。カノレッティとの試合では、右の拳を傷めてしまった。前回(9月大会)を欠場したのもこのケガせいで、一度は直ったんだけどまた傷めてしまったよ」

宍戸のコメント
「アンディに借りを返したかったんですが、組み合わせの関係で叶わなかったのは仕方ないと思ってます。尊敬する先輩と闘うチャンスに恵まれて、総力戦で臨みました。背中を追いかけていた方と同じ大会のリングに立って、リングに向かって歩く緒形さんを見て、なぜか震えました。なんとも言えない感情がこみあげてきましたね。会長の前ではブサマな試合はできないと思い、この試合が最初で最後だと思って、思いきりいきました。
緒形さんのパンチは砲丸のようで、何度も意識が飛びそうになりました。すべてにおいてケタが違いました。自分のような見せかけの軽いパンチじゃない、重い攻撃で。人間の重みが伝わってきました。負けたのは悔しいですが、試合ができてよかったです。試合では緒形さんは倍の大きさに見えました。怖さが分かったというか。負けじ魂、不屈のファイティングスピリットを学びました。ダウンをとられても、きっちり勝つ。それは緒形さんから見習いたいです。
会長の姿を見た途端、涙が出てきました。気がついたら、緒形さんの前で自然に膝をついて泣いていました。『ありがとうございました』としか言えなくて。会長が試合を見て泣いてたということは恥ずかしい試合はしてなかったのかなって。それが救いです(笑)。
(今後の自分の方向について)自分のいるリングで頑張れば、他の舞台(K-1)でも声がかかると思うんで、練習も日頃の自分の生活も気持ちを入れ替えて頑張ります。ジョーダン・タイ選手との一回戦では、やはりK-1からの選手ということで対抗意識はありました。それに外の選手には負けられませんから。強かったです。いい選手だと思いました。試合にも勝てなかったし、世代交代という劇的な展開にはなりませんでしたが、緒形さんの魂に触れられました。倒すことだけが世代交代ではないと思っています。今日の試合で先輩の気持ちをつなげられたと思っています」