
2009年シリーズ第一戦『武志道―BUSHIDO―其の壱』 大会速報
2月11日、後楽園ホールにて、シュートボクシングの2009年シリーズ第一戦『武志道―BUSHIDO―其の壱』が開催された。
豪華な対戦カードが並んだこともあってチケットが完売、超満員となったこの大会。大きな話題を呼んだのは総合格闘技トップファイターたちの参戦だ。
まずはDEEP女子ライト級王者のMIKUが第5試合に登場し、富田美里と対戦。試合開始と同時に軽快な攻撃を見せ、わずか1分あまりでKO勝ちを収める。続いて登場した“修斗のカリスマ”佐藤ルミナは、マイク・キャンベルにTKO勝ち(タオル投入)。アグレッシブな闘いを身上とするルミナらしく、1Rからパンチ連打、ヒザなど初挑戦のSBルールに臆することなく攻撃を仕掛けていく。最後はヒザ蹴りでダメージを与え、そのまま全体重を乗せた投げでキャンベルの後頭部を痛打させたルミナ。この攻撃でキャンベルは戦意を喪失し、セコンドがタオルを投入した。
修斗で二階級制覇を達成したマモルは、SB日本スーパーバンタム級暫定王者えなりのりゆきと対戦。打撃の攻防で互角の展開を演じると、3Rには一本背負いを決めシュートポイントも奪取。初参戦で暫定王者を下したマモルは、正王者であるファントム進也への挑戦を表明している。
一方、シュートボクサーたちも総合ファイターに負けじと意地を見せた。昨年7月、ノーコンテストに終わった石川剛司と歌川暁文の再戦は、またしても壮絶な打ち合いに。両者はもちろん会場もヒートアップする中、歌川が延長ラウンドに見事なバックドロップを決めると、石川はそのままダウン。劇的な内容で歌川が判定勝利を収めている。またセミファイナルでは、『S-cup』リザーブマッチに出場したグレッグ・フォーリーが金井健治に秒殺勝利。豪快なフックとヒザで瞬く間に連続ダウンを奪った攻撃は圧巻で、今後も日本勢にとっての脅威となることが予想される。
そしてメインでは、宍戸大樹がウェイ・シュウレイと対戦。かつてアンディ・サワーも苦しめた強烈な打撃に序盤は防戦を強いられた宍戸。1Rにはハイキックでダウンも奪われたが、そこから反撃が始まった。小気味いい動きからジャブ、ローキックで的確にダメージを与えると、2Rにはカウンターの左ストレートでダウンを奪う。そして最終3R、疲れの見えるウェイのボディにヒザ蹴りを突き差し、鮮やかな逆転KO勝利。会場の興奮は頂点に達したのだった。
シーザー武志会長も「新しい風が吹いてきた」と語ったように、総合ファイターが話題性、内容ともに抜群の試合を見せ、一方で宍戸がメインを飾る。シュートボクシングの2009年は、最高の形で幕をあけたといっていいだろう。コメント
■宍戸大樹のコメント
「相手は予想通りパワーもキレもありましたね。ハイキックを食らいながら感心してしまったくらいなんですが、メインを任せてもらった以上、心が折れるような試合をするわけにはいかないですから。課題はありますけど、今年一発目の試合でKOできて、メインの務めを半分は果たせたのかなと思います。ダウンの後も冷静でしたね。逆に向こうが突っ込んできて、ガードが甘くなったところを突けました。
今後は、アンディ(・サワー)に限らず、これまで負けた選手に借りを返していきたい。もちろんSBが本道ですが、チャンスがあればきっちり借りを返したいですね。そしてSBらしい試合を見せることも大事だと思います。僕だけじゃなく、第一試合の選手からそれを意識していけば、これから全部の興行が盛り上がると思います。
(金井に勝ったふフォーリーとの対戦は)望むところです。人間的にもリスペクトしてますし、次元の高い試合が作れるんじゃないかと思います。
今日、修斗の選手にシュートボクサーが負けたのはショックでしたね。修斗勢の参戦は継続してもらって、SBを活性化していければと思いますが、同時にこの結果を踏まえて巻き返さなきゃいけないですね」
■グレッグ・フォーリーのコメント
「今日は素晴らしい試合ができたよ。ただ、こんなに早く試合が終わるとは思わなかった。相手が強いのは知ってたからね。今日は僕がラッキーだったんだろう。今後は、メインに出た中国の選手か宍戸とやりたいね。宍戸は仲間だと思ってるけど、いずれ闘う時が来ると思う。(メインでは宍戸選手を応援していたが?)宍戸、緒形は僕の仲間だからね。日本に来るといつもよくしてくれる。彼らは試合で決して後ろに下がらないサムライ、ウォリアーで、人間的にも謙虚だ。今後もSBで闘いたいし、できれば何ヶ月かシーザージムで練習したいと思ってるんだ。そしてSBを世界に広めていきたいね」
■シーザー武志会長の大会総括
「修斗のおかげで、新しい風が吹いてきたね。総合の選手が勝って、シュートボクサーが負けるという結果もいいと思う。これからもどんどん上がってきてほしいね。
今日、一番よかったのは宍戸だね。練習で足の指が折れてたんだけど、練習させてた飛びヒザがうまくはまったね。ケガをしている中で勝てたのはよかった。ただ、相手もいい選手だったよ。これからSBになじんできたら、もっとよくなると思う。
(マモルがファントムへの挑戦を表明しているが)いいんじゃないですか。55kgの階級がにぎやかになるのはいいことでしょう。ルミナは、まだパンチが見えてなかったね。ただSBに初挑戦して、凄い緊張感があったと思う。そういう感覚を味わうことで、また修斗でも変われるんじゃないかな。(今後、修斗から出てほしい選手は?)マモルと同じシューティングジム横浜のリオン(武)かな。彼はずっとロングスパッツはいてるから(笑)試合結果
第12試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
○宍戸大樹(シーザージム)vsウェイ・シュウレイ(中国武術協会)×
※3R1分57秒、KO(ボディへのヒザ蹴り)。1R、宍戸は右ハイキックでダウン。2R、ウェイは左ストレートでダウン。
第11試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
×金井健治(ライトニングジム)vsグレッグ・フォーリー(オーストラリア/JABOUT)○
※1R0分37秒、KO(ヒザ蹴りでダウン→レフェリーストップ)。金井は1Rに右フックでもダウン
第10試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
×えなりのりゆき(シーザージム)vsマモル(修斗/シューティングジム横浜)○
※3R判定3-0。3R、えなりにヒザを着いて投げを防ぐ行為でレッドカード(減点1)。マモルは一本背負いでシュートポイント1獲得
第9試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
×石川剛司(シーザージム)vs歌川暁文(UWFスネークピットジャパン)○
※延長1R判定3-0。歌川は延長1Rにバックドロップでシュートポイント2を獲得、石川はこの投げでダウン
第8試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
○佐藤ルミナ(修斗/roots)vsマイク・キャンベル(オーストラリア/JABOUT)×
※2R2分14秒、TKO(セコンドからのタオル投入)
第7試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
×山口太雅(寝屋川ジム)vs梅野孝明(シーザージム)○
※3R判定3-0。3R、山口は左フック、右フックでダウン。
第6試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
×島田洸也(シーザー力道場)vs鈴木博昭(ストライキングジムAres)○
※3R判定3-0。島田は3Rに左ストレートでダウン。
第5試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
○MIKU(クラブバーバリアン)vs富田美里(シーザージム)×
※1R1分01秒、KO(ボディへの右ヒザ蹴り)。富田は計量において規定の体重をオーバーしたため、グローブハンデおよびイエローカードから試合開始
第4試合/エキスパートクラス特別ルール(3分×3R・無制限延長R)
×伏見和之(シーザー力道場)vs藤本昌大(龍生塾)○
※延長1R判定2-0
第3試合/スターティングクラスルール(2分×3R・延長1R)
○大桑宏彰(シーザージム)vs大沢豊慶(大村道場)×
※延長1R0分47秒、KO(レフェリーストップ)。1R、大桑は右ストレートでダウン。3R、大桑は払い腰でシュートポイント1獲得。延長1R、大沢はパンチ連打でダウン、大桑は首投げでシュートポイント1獲得。
第2試合/スターティングクラスルール(2分×3R・延長1R)
×新井義文(シーザージム)vs高嶋龍弘(シーザー力道場)○
※3R判定3-0
第1試合/スターティングクラスルール(2分×3R・延長1R)
×川地正倫(シーザー力道場)vs今野秀人(クロスポイント・ムサシノクニ)○
※3R判定2-0。川地は3Rに首投げでシュートポイント1を獲得。
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