2.10 鈴木博昭、目標は二大トーナメント制覇「やってきたこと全てを凝縮させて今年に懸ける」
2月10日(土)東京・後楽園ホールにて開催されるシリーズ開幕戦『SHOOT BOXING 2018 act.1』でINNOVATIONライト級王者・山口侑馬(山口道場)と対戦するSB世界スーパーライト級王者・鈴木博昭(ストライキングジムAres)。今年開催される二大ビッグトーナメント制覇に向け、並々ならぬ意気込みも語ってくれた。
――試合が近づきましたが、心境はいかがでしょうか。
「今年はS-cup世界トーナメント、KNOCK OUTスーパーライト級トーナメントがあり、1年に2度もトーナメントを制覇したシュートボクサーはいません。どちらも制覇することを目標にしているのでモチベーションは高いです。試合をしたいと思わなくなるぐらい、今までやってきたことを全て凝縮させて今年の1年に懸けます。2015年にSB世界スーパーライト級王座決定トーナメントを制覇した時もそのぐらいのつもりで臨みました」
――昨年6月に海人選手、10月に水落洋祐選手に敗れて現在二連敗中ですが、敗因は何でしたか。
「冷静に分析して、良かったところ悪かったところを見つけました。勝ったから良かった、負けたからダメだったというように短絡的に捉えてはいなく、こうしていこうというのは考えました。これまで積み重ねてきたものをそのまま否定するのは違います。失敗したことをプラスに捉えることが大事だと思うので、負けたことで落ち込んでいる暇はありません」
――海人選手は昨年6月に鈴木選手に勝って以降、9月にNJKFのエース、宮越慶二郎選手を倒し、11月にはSB日本スーパーライト級王座決定トーナメントを制覇しチャンピオンに輝いています。そういった活躍をどのように見ていますか?
「それはいいことです。むしろ活躍してもらわないとダメですよね」
――今回の相手、山口侑馬選手についてはどのような印象がありますか。
「階級が下なので戦うとは思っていませんでした。昨年4月に対戦した山口兄弟の兄(山口裕人)はガンガン前に来るイメージでしたが、弟の方は綺麗に戦う印象はあります。弟は対策をしっかり練ってくるでしょうね。そこを上回ることが僕の課題になります」
――どういう試合展開になるでしょう。
「4月からKNOCK OUTトーナメント参戦が続き、僕が今年SBに出るのは今回の開幕戦とS-cupの2回になる予定です。シュートボクサーの試合をして盛り上げて存在感を見せ付けて勝ちたいと思います。あまり先を見ている場合ではないので、まずは山口戦でしっかり勝ちます」
――2015年にSB世界スーパーライト級王座決定トーナメントを制覇したときのような野性的な強さ・良さを今の鈴木選手は失っているという声を関係者からよく聞きますが、ご自身ではどのように感じていますか。
「そこは自分でもわかっています。あまり硬くなりすぎて勢いがない試合をしたら面白くないですし、今は今の自分を出して盛り上げるようにしています。ただむやみに行けばいいとは思っていません。水落戦ではKNOCK OUTのリングで存在感を見せようとぶっ倒しにいくことに意識し過ぎてしまい、それによってミスが起きてしまいました。攻守のバランスをしっかり取って、盛り上げる・勝つ・倒すことが僕の至上命令であって、ただ勝てばいいというようなアマチュア的な考えはしていません。観ている人を意識して必ずフィニッシュします」
――最近の練習で自信のある技はありますか。
「コンプリートファイターを目指していて、この技に掛けるというのではなく色んな技を練習してどの技でも倒せるようにしています。フィニッシュするための練習をしています」
――昨年には同門の内藤大樹選手がRISEのDOAトーナメントで優勝したことは刺激になっていますか。
「僕は去年KNOCK OUTに出てそれから試合をしていません。内藤のサポートに全てを懸けたことろ、彼は結果を残してくれました。一緒に内藤と練習することで、僕がトーナメントに懸けていた頃のことをたくさん思い出すことができ、改めてもう一度頂点に立ちたいと思いました。もう一度燃えカスになるような燃え方、先には何もない、この1年に全てを懸けたいと思います。後輩にそう思わせられたのは初めてのことでしたね」
――最後にファンにメッセージをお願いします。
「SBでは若い世代が育っていますが、僕は魂を込めた試合を見せることを意識してます。燃えるような全力をぜひ見ていただきたいと思います。アンチな方でも応援してくれている方でも、僕の戦いを一度生で観て下さい」
大会概要はこちら
https://shootboxing.org/tournament_schedule/13927