シュートボクシング
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9.28 ソンヒョンと対戦する海人「勝って上の階級の選手にもアピールしていきたい」

9月28日(土)東京・後楽園ホールにて開催されるシリーズ第四戦『SHOOT BOXING 2019 act.4』のメインイベントでRISEミドル級王者イ・ソンヒョン(韓国)と対戦するS-cup2018世界王者・海人(TEAM F.O.D)。強さを追求するためには階級すらも飛び越えて、前戦の中島弘貴戦と同じく69.0kg契約、ヒジなしルールの一戦に臨むSBの若きエースは、世界トップクラスの実力を持つソンヒョンをどう攻略するか。

――試合が近づいてますが、調整はいかがでしょうか。
「いつでも試合ができるように準備はしていたので、何も問題なく順調に仕上がっています。6月の試合以降、久しぶりに3カ月間ぐらい試合間隔が空いたことで、去年取り組めなかった身体の土台作りからしっかりやり続け、基本的なことから全般的にレベルアップしているのを実感しています」

――土台作りのためにどのようなことをやってきたのでしょう。
「昨年は試合が終わって元の体重に戻って減量して……の繰り返しだったので段々と筋肉が落ちてきていたのですが、走り込み、フィジカルトレーニングでしっかりと作れています」

――今回も前回に続いて69kg契約での試合となりました。
「階級も65kgからどんどん上げていこうと思っていたので、それに向けての練習やフィジカルトレーニングをしてきたのですが、65kgでリベンジしなくてはいけない相手もいるのでその階級でもやれるようにもしてますし、69kgでも問題なく戦えるようになっています」

――団体の現チャンピオンが階級にこだわらない戦い方をするのはなかなかないことです。6月の中島弘貴戦では圧勝でしたが、試合を振り返っていかがでしたでしょう。
「70kg級の適正体重の選手とは初の試合だったのでパンチ力やフィジカル面の強さは感じましたが、打撃を受けた時に思ったよりも衝撃はなく、僕はスピードやテクニックでカバーすればこの階級でも対応できる手応えは感じました。今までに負けているチャムアトーンやチャド・コリンズはプレッシャーが強く、僕は下がってしまいましたが、70kgの選手が目の前に立って構えると、さらに見えるものが違いましたね」

――チャムアトーンに敗れた次のS-cup65kg世界トーナメントでは3試合連続KOで優勝、今年4月にはチャド・コリンズに敗れてからの中島戦と、再起戦での海人選手はさらに強くなった姿を見せてくれますが、敗戦は自身をさらに強くなっている実感はありますか?
「負けて強くなる、気づくことがあったというのは僕的には嫌なことなのですが、何も得ることなくただ負けるだけということは凄く良くないことですし、負けたことで成長しないといけないという気持ちが凄くあるので、強くなれているのかもしれないです」

――中島選手はタフな選手ですが、4RTKO勝ちはイメージ通り?
「下から崩して最終的に顔面への攻撃につなげていくことをイメージして練習していてその成果がそのまま結果に出た試合だったと思います。ちなみに、試合の流れを変えることができたカーフキック(ふくらはぎへのローキック)のことを僕は知らないまま使っていたんです」

――それは凄いですね。どういうきっかけでカーフキックを使うようになったのでしょう。
「チャド戦以降、相手のバランスを崩すためにインローを使っていたのですが、タイ人選手がやるようにこかそうと思ってスパーリングパートナーのふくろはぎも蹴ってみたら『痛い!』と言われることが多かったので、これは使えるかなと思い使い始めました。中島戦が終わってからあれはカーフキックだと知ったので、そこから総合格闘家の方が使っている映像を見て今は改良して試している段階です。今回の試合も積極的に使っていきたいと思います。キックボクシングでも結構流行りだしている技なので、自分でも防御方法は見つけています」

――今回の相手はさらに強豪選手となりました。イ・ソンヒョン選手についてはどのような印象がありますか?
「圧倒的にパンチが強い選手ですよね。パンチにつなぐための蹴りもうまいですし、ボディブロー、左フックは特に危ない攻撃だと思うので警戒しないといけないと思ってます。今年7月のRISEのリングでの松倉信太郎選手との試合をネットを見たのですが、SBで鈴木博昭選手を破った時(2014年6月)と比べてパンチのスピードなどレベルアップしていて凄く強くなっていたのでSB協会の方に『やりたい』と伝えました。ソンヒョン選手は10月に試合が決まっていたみたいで今回は難しいとのことでしたが、その試合がなくなったことでSB参戦が決まったので凄くモチベーションは上がりましたね。僕は格闘家である以上、そういう強い選手とやるのはたまりません」

――どのように倒すかイメージは出来ているのでしょうか。
「今の練習ではどう倒すかを明確に作戦を立てて練習していて、カーフキックも使っていこうかなと。KOするイメージもしっかりできていますし、的確に仕留められるように練習しています。相手はパンチャータイプで、自分はパンチの面で負けている部分はありません。打ち合いになる場面もあるとか思いますが、しっかり打ち返して勝てる練習もできています」

――今回のソンヒョン戦をクリアーしたら、その後見据えているものはありますか?
「RISEのチャンピオンになったばかりの強い選手に勝つことで、“SBには海人がいる”ということを上の階級の選手にもアピールしていきたいと思います。僕が倒して勝つ姿を楽しみにしていて下さい」

大会概要はこちら
https://shootboxing.org/fight/21827/


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