2.15 笠原友希「今年はオリンピックの年ではなく、笠原兄弟の年にする」
2月15日(土)東京・後楽園ホールにて開催されるシリーズ開幕戦『SHOOT BOXING 2020 act.1』の第7試合、SB日本フェザー級(57.5kg)で魁斗(立志會館)と対戦するSB日本フェザー級1位・笠原友希(シーザージム)。この一戦の勝者は、現在行われているリーグ戦「CAESAR’S LEAGUE」のトップ通過者(現在は手塚翔太が1位)と4月にSB日本フェザー級王座決定戦で激突することが決定しており、再び巡ってきた王座挑戦のチャンスに笠原弟は燃えている。
――昨年は4戦4勝(3KO)と無敗でしたが、ご自身にとってどういう1年でしたか。
「シュートボクシング(以下SB)代表として6月には他団体のチャンピオンである小笠原瑛作選手に勝つことができて連勝で終われたのでいい1年になりました」
――12月の最終戦では、MAX MUAYTHAI-58kg王者ルートチャイ•オーセンスックに3RTKO勝ちでした。あれは作戦通り?
「トレーナーのダムさんからは『蹴りをちゃんとカットして、相手は蹴りの蹴りの選手なので距離を潰してパンチでいけ』と言われていたのですが、蹴りをもらい過ぎたことで自分のスタイルをいいところを出し切れなかったことが反省点でした」
――兄の弘希選手は重森陽太選手に延長RでヒジによるカットでTKO負けと兄弟で明暗を分ける形となりました。
「悔しかったのですが、勝負の世界なので負けることはあります。負けた時の兄は次の試合ではこれまで以上の強さを発揮してくれるので次の試合が楽しみですね。今年は兄弟共に負けない年になると思います」
――ご自身が連勝できている要因は何ですか?
「対戦相手のことを研究するようになりましたし、最近だと練習に支障ないようにサプリメントを勝って身体作りを意識するようになっています。もうすぐ僕はプロデビューして3年になるのでもう新人ではありません。小笠原選手に勝ったことでこれから強く選手とだけやっていくことになると思ったら、SBに懸ける想いも強くなり、プロ意識も高くなりました。一昨年に植山征紀選手に負けたことも大きく、自分が負けたこと以上に周りの皆さんを悲しませたり、期待を裏切る形になってしまったことが凄く残念でして、もうみんなの期待を裏切りたくないと思ったことで負けたくない気持ちがさらに強くなりました」
――対戦する魁斗選手の印象を教えて下さい。
「穴のない選手でやはり何でもできる選手だと思うので凄く手強い相手だと思います。8戦無敗ということで勢いも凄くあるでしょうし自信もあると思うのですが、そこは気を付けるべきポイントだと思います」
――笠原選手は2018年11月に植山選手とのSB日本スーパーバンタム級王座決定戦で負けるまでは10戦無敗でしたが、当時のご自身の姿とダブルことはありますか?
「そうですね。絶対に落とせない試合だと思って挑んでくる自分の姿を思い出します。僕のここ数戦の相手と比べるとキャリアは少ないですが、凄い強敵だと認識して練習しています。実は魁斗選手とは中学生のアマチュア時代に一度対戦したことがあって、その時も結構強くて僅差で僕が勝つことができましたので油断はしていません」
――この一戦の勝者は、現在行われているリーグ戦「CAESAR’S LEAGUE」のトップ通過者(現在は手塚翔太が1位)と4月にSB日本フェザー級王座決定戦で激突することになりました。
「ベルト獲得のチャンスを一度落としているので、次は必ずモノにしたいです。早くベルトを獲りたいという気持ちは物凄くあるのですが、焦らないで確実に獲りにいきます。前回のタイトルマッチの時は、植山選手よりもタイトルに懸ける想い入れが少なかったかなと思います。今回その想いは誰にも負けません」
――すでにベルトを獲得しているイメージは?
「自分では獲得した後のことは考えています。チャンピオンになって今年はRIZINに出て、海人選手を追い越せるように強い相手とどんどん戦っていきたいですね」
――対戦したい選手がいますか?
「大雅選手、森本狂犬選手に勝利しているタリソン・ゴメス・フェレイラとやりたいです。フェレイラは大振りのパンチを出してくるので、そういうスリリングな試合をぜひしたいです。僕が負けると思われるような相手をSBのリングでも用意していただいて、それを覆していくのも面白いと思います」
――話は変わりますが、お兄さんにもお話を聞いたところ、最近お兄さんの身長を超えたそうですね。
「そうなんです。身体はまだ大きくなっていくと思いますが、兄が持っていたフェザー級のベルトを獲ったら複数階級で強いやつを倒していきたいです。兄はすでに二階級制覇しているので、僕も後を追いかけて最終的に越すような活躍をするだけです」
――ちなみに兄弟対決の可能性は?
「それは……やらないと思います。他団体ではそういうのをやって興行を盛り上げていましたが、そんなに見たいですか? もしトーナメントが開催されても同じトーナメントに出ることもないですね」
――ファンにメッセージをお願します。
「兄弟揃って他団体にも出撃し、今年はオリンピックの年ではなく、笠原兄弟の年にしたいと思います。応援よろしくお願いします」
▼第7試合 SB日本フェザー級(57.5kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
笠原友希(シーザージム/SB日本フェザー級1位)
vs
魁斗(立志會館/SB日本フェザー級3位)
大会概要はこちら
https://shootboxing.org/fight/22490/