12.26 3度目のタイトル挑戦のMISAKI「これを逃すと私の格闘技人生は終わりという覚悟でいます」
2021年12月26日(日)東京・後楽園ホールで開催されるシリーズ最終戦『SHOOT BOXING 2021 Champion Carnival』のSB日本女子アトム級王座決定戦で田渕涼香(拳聖塾)と対戦するMISAKI(TEAM FOREST)。
現在3連勝と勢いに乗るMISAKIは、これまでSBのタイトルには2度挑戦してきたが、いずれも敗退している。自身の本来の階級で3度目の正直なるか。
なお、これまでの大会と同じく、会場に来られないファンのために今大会の模様を「ローチケ LIVE STREAMING」にて有料配信することが決定した。シュートボクサーたちの熱い戦いをぜひご覧ください。下記ページよるご購入いただけます。※申込時にZAIKOアカウントの登録が必要となります。
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――遂に念願のSBのタイトルマッチが決まりました。オファーが来た時の心境を教えて下さい。
「6月の時点でチラッとタイトルマッチの話を聞いていて、いつやらせてもらえるのかな~とずっと待っていました(笑)。実際に発表されたニュースを見て“やっと来たか!”と。私は試合までにあんまり減量しないので試合の実感がないのですが、応援して下さるファンの方々の大会チケットを自分で用意している時に試合があるのを実感していくのでこれからさらに増していくんでしょうね」
――これまでにSBのタイトルには2度挑戦していますが(2018年2月10日MIOに判定負け、2019年7月21日、SB日本女子ミニマム級王座決定トーナメント決勝戦で女神選手に2RTKO負け)、3度目となるとベルトに懸ける想いは違ってきますか?
「1度目はMIOちゃんにシンプルに負けましたが、2度目は試合中に怪我をして負け……今度こそはという想いが強いので、実際に試合になると硬くなりそうだと思います。今回は新階級が設立され、自分の適正階級の46kgでの試合ですし、ファイトスタイルをチェンジしてのタイトルマッチなので過去2回の私とは全然違う気持ちで臨みますし、今までとは全然違う試合を見せられると思います」
――3度目の挑戦ということでプレッシャーはないですか?
「ジムの山村(教文)代表からは『MISAKIのためにSBが階級を作ってくれたようなものだから負けは絶対にないぞ』と言われています(苦笑)。自分でも負けられないというのは分かっているので、これがラストチャンス。これを逃すと私の格闘技人生は終わりという覚悟でいます」
――そんな大一番の相手が、強敵の田渕涼香選手となりました。
「そうですね。SBのリングに最近、RISEの女子選手がよく上がってきてくれるのですが、あそこまで名前のある選手はSBに来てくれないのでRISEと田渕選手にはありがたい気持ちがあります。強い選手に勝って獲らない限り、ベルトの価値はないと思うので、相応しい相手が用意されて嬉しいです」
――田渕選手に関して、選手としてどういう印象がありますか?
「私が今まで48kg契約で試合をしていた時は自分より大きい選手ばかりが相手でしたが、珍しく自分より身長の低い選手です(MISAKIが156㎝に対し、田渕は153㎝)。一発がある選手で、あの小林愛三選手が右ストレートでダウンを奪われた試合は生で観戦していました。一瞬の隙を突いて私も倒されるかもしれないと危機感を持ち、右手にピストルを持っている人と戦うつもりで試合をしないといけないと思います。なんなら昔のようなぐちゃぐちゃした猪突猛進スタイルで攻めた方が安全じゃないかなとは思いますが、それをするつもりはありません」
――手応えはどうでしょう?
「山村代表の教えでは追い込みとスタミナ重視の練習がメインでしたが、今は出稽古先のOISHI GYMでもお世話になっていて、自分の穴をどんどん埋めている段階であり、詳しくは話せませんが色んなことができるようになっています」
――適正階級ということで動きも違ってきます?
「48kg契約の試合のときは46.9kgで計量をクリアーしていて、リングに上がる時のサイズ感はそんなに変わらないと思うのですが、私のサイズはそのままで相手のパワーは落ちるというイメージを持って試合に臨む感じになるかと。48kg契約で重い選手を相手に通用していたので、46kg契約だと私のパワーが発揮されて倒せるかもしれないし、圧力を掛け続けられるかもしれません。前回、7月の坂田実優戦の時は45kg契約で練習通りの動きができた上に、48kgでイリアーナ・バレンティーノやイシス・バービックといった海外勢ともやっているので、45kgの選手だと圧力ではこんなものか、これが私の適正階級だなとしみじみと感じてましたね。試合後は身体の疲弊やダメージもなく、猪突猛進スタイルの時の方が試合後はボロボロになっていました(笑)」
――坂田戦後に負傷箇所があって12月にタイトルマッチは延期になっていたとお聞きしました。今負傷箇所は大丈夫なんですか?
「肩甲下筋を損傷して、痛みがなくなったら完治とお医者さんから言われていて、もう痛みがないので練習ではパンチをガンガン打ってます(笑)」
――ベルトを獲ったら来年はどういうビジョンが見えてますか。
「山村会長からは『SBのベルトを獲らないと他の団体には出さないからな』と言われているので、今はどこの団体にも行けません(笑)。なのでここは絶対に獲ります。SBを盛り上げたいという気持ちは強いですし、私は第二のRENAになりたいので、RENAちゃんと同じくSBで世界チャンピオンになることが夢です。ベルトを獲ってからの1年で他団体に乗り込むなり、RISEチャンピオンの宮﨑小雪選手やBOMの伊藤紗弥選手といった46kgの強い選手を倒して、“そろそろ世界トーナメントを開催してもいいね”とSBに言ってもらえるよう、2年以内に実現させたいと思います」
――対戦をアピールしていたRENA選手とはその後、会話されました?
「坂田戦の後にRENAちゃんがわざわざ控え室に来てくれて『今日は良かったやん、』と言っていただけたので、私は『生意気言ってすみません』とは伝えました(笑)。RENAちゃんからは『いつも売名しやがって』と言われて、本気には捉えられていない感じはします(笑)。RENAちゃんは引退撤回してくれたので、2年後でもRENAちゃんが格闘技界にいてさえくれれば、“そろそろMISAKIとやってもいいかな”と思ってもられるまでの期間が延びることになるので、RENAちゃんにこっちに振り向いてもらえるようにひたすら頑張るのみです」
――夢が実現するのを楽しみにしてます。では、最後にファンにメッセージを。
「坂田戦から5カ月も空いて、年末にやっとみんなにタイトルマッチを見せられます。変わった姿を見せつつ、試合でも魅せつつ、確実に勝つのでかなり期待してもらって構いません。“怖い、強いMISAKI”を見せられるように強くなっているのでその姿を見に、会場にいらしてください」
▼第1試合 SB日本女子アトム級王座決定戦 エキスパートクラスルール 46.0kg契約 3分5R延長無制限R
MISAKI(TEAM FOREST/SB日本女子ミニマム級1位)
vs
田渕涼香(拳聖塾/RISE QUEENフライ級1位)
大会概要はこちら
https://shootboxing.org/fight/24590/