2.10 海人「こんな強豪選手とできることは嬉しいですし、テンションもMAXです」
2024年2月10日(土)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2024 act.1』のメインイベントで元ONEムエタイ世界フェザー級王者ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)とヒジありで対戦するSB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)。70kgの世界トップファイターを相手に、海人はどう戦うか。
――昨年12月のRISEでGLORYからの刺客ジェームズ・コンデ選手に1RKO勝利して、早いタイミングで2月のペットモラコット戦が決まったことにビックリしました。
海人 12月の試合が終わってすぐに2月の開幕戦の対戦相手候補として、ペットモラコット選手と、僕は良く知らなかったのですがX(旧Twitter)で対戦アピールしていたRWSのタイ人選手(=タナンチャイ)の2人がいるのを聞いていて、SB協会が最終的にペットモラコット選手に決めてくれました。
――ペットモラコット選手は元ONE世界王者ですが、対戦を意識していた選手でもありますか?
海人 同じ階級ですし、戦ってみたい選手がいるONEの元チャンピオンでもあるので、いつか対戦できたらいいなと思っていたぐらいで、特に意識していた選手ではありませんでしたが、まさかこのタイミングで、そしてシュートボクシングのリングで、さらにヒジ打ちありのルールでできることが嬉しいですね。
――海人×ペットモラコット戦が発表されて、SNSでの反応を見ると『ガチやな』という言葉が多く見られました。
海人 今大会のポスターのキャッチコピーにある通り、“シュートボクシングの本気と覚悟”にマッチしたカードだと思います。シュートボクシングが僕に対して本気を出してくれたなと改めて感じました。今回のカード実現のために動いていただいたシーザー武志会長、緒形健一代表をはじめ、シュートボクシング協会の皆さんには感謝しかありません。
――モチベーションは上がりっ放しですか?
海人 昨年8月に(ティジャニ・)ベスタティ戦以上にモチベーションが上がりっぱなしです。ベスタティ選手はGLORYのチャンピオンなので戦いたい選手でしたが、ベスタティ戦で負けてからの自分を見直して強くなるためだけに練習を積み重ねていたタイミングで、こんな強豪選手とできることは嬉しいですし、テンションもMAXです。
――選手によっては強豪選手を当てられて『自分が負けるかも』と敗戦をイメージする方もいますが、そういうイメージもないですか?
海人 全くないですね。負けるんじゃないかという気持ちは1ミリもないですし、勝てる自信は十分にあります。
――改めてペットモラコット選手に対してどのような印象がありますか。
海人 ガンガン前に来て、気持ちの強い選手だと思います。ただ、全体的に僕が持っているものと比べると全然僕の方が圧倒的に強いし、全て上回っていると思っています。
――相手も得意とするヒジ打ちありのルールとなりました。
海人 試合展開で僕が勝っていたとしても、ヒジ打ち一発で斬れたりしたら終わってしまう危険な試合になります。僕はフルラウンド戦うつもりもないし、相手も得意なルールなので、3Rもいかない試合になると思います。
――ヒジの打ち合いでも負けるつもりはないですか。
海人 そこでも僕が勝ちます。今でもどんどんレベルアップしてますし、現時点で何も負けてないと思ってます。試合が早く決まったことでまだまだ強くなる機会を与えられたと思うので、ペットモラコット選手には覚悟しておいてもらいたいですね。
――ヒジ打ちありルールは、2023年2月の緑川創戦以降、約1年ぶりとなりますが、ヒジ打ちの練習は定期的にやっていたのでしょうか。
海人 緑川戦以降は5戦は全てヒジなしのルールだったので全然練習していなかったのですが、どのルールでも戦えるのがシュートボクサーです。GLORYではヒジなしなのでそっちに照準を合わせてきてましたが、今までずっとヒジありでやってきた経験もありますし、ヒジがあることで久しぶりに自分を解放して自由に動けることが楽しみです。
――ヒジなしの海人より、ヒジありの海人は何倍強くなりますか?
海人 今回はSBルールでもあることで組みも無制限にできるので、そういう意味でも自由感があり、やりたいことをやりたいようにできるのでかなり強いと思います。自分自身でもどうなるのか楽しみです。
――次の試合に向けて新しく取り入れる練習メニューなどはありますか?
海人 練習自体は他の選手と比べても大差ないと思いますが、時間と内容は格闘技界のどの選手と比べても自分が一番だという自信があります。相手はムエタイの強い選手なので蹴り合ってみたいし、ヒジも出し合ってみたいし、組みでも勝負したいと思うので、全体的なポテンシャルは現時点でも僕が勝っていますが、残りの期間でさらに突き詰めてレベルを上げていきたいと思います。
――カード発表記者会見で早くもペットモラコット選手と対面したわけですが、何か感じるものはありました?
海人 野杁(正明)選手と対面した時もそうでしたが、ちょっとすれ違っただけでも、ペットモラコット選手もやはり本当に強い人が持っているオーラ、覇気を凄く感じたので、より試合が楽しみになりました。
――2024年はどういう1年にしたいですか?
海人 今回はホームグラウンドのSBのリングでヒジ打ちありで試合もしますし、投げや絞めはもちろん、ヒジ有り無し関係なくシュートボクサーとして世界の強豪を倒していきたいと思っています。そして現時点の目標はGLORYのベスタティ選手へのリベンジです。今年中にベスタティ選手が僕と試合するしかない状態を作り上げてGLORYのタイトルを獲ります。今回その前に、ペットモラコット選手に圧勝して、日本だけでなく、世界中に海人の名前を広めたいと思います。楽しみにしていてください。
▼70.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R ※ヒジあり
海人(TEAM F.O.D/SB世界スーパーウェルター級王者)
vs
ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ/元ONEムエタイ世界フェザー級王者)