2.10 KNOCK OUT・山口元気代表が海人VSペットモラコットを語る！「海人選手はヨーロッパ系のガツガツ来る選手よりもムエタイ系の選手に強さを発揮する」
2024年2月10日（土）東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2024 act.1』のメインイベントで対戦するSB世界スーパーウェルター級王者・海人（TEAM F.O.D）と元ONEムエタイ世界フェザー級王者ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー（タイ）。この世紀の一戦をKNOCK OUT・山口元気代表が語った。
――2015年に山口元気代表のREBELSのリングでペットモラコット選手と梅野源治選手の一戦が行われ、今回久しぶりにペットモラコット選手の来日が決まりました。海人選手との一戦を知った時の感想からお願いします。
山口 以前にKNOCK OUTでオファーをした時にペットモラコットは引退すると聞いていたので諦めていたので『復活するんだ!?』と思いましたね。（※ペットモラコットいわく「昨年9月のRWS（ラジャダムナン・ワールド・シリーズ）でタナンチャイ・シッソンピーノンにスプリット判定で負けた後に、自分のことが嫌になって、連戦で疲れていてヤケ酒を飲んだ勢いで自分のFACEBOOKでジムの会長の許可なく引退を発表した」とのこと）
――最近のペットモラコット選手の印象はありますか？
山口 ここ最近の試合を見ていなくデータはないのですが、現役バリバリの海人選手が有利なんじゃないかなと思っています。僕がREBELSで呼んだ時、スーパーフェザー級という層の厚い階級でチャンピオンだったのでテクニックはずば抜けていました。手足が長いのですが、そこは海人選手も長いのでリーチ差はそこまでないのかなと思います。
――逆に海人選手の強みはどういうところにありますか？
山口 被弾しないこと。あとはカーフキックで攻めていって相手が弱ったところを攻めるという堅実で危なげない試合をしていて、負けるところを想像しづらい選手ですよね。首相撲、ヒジもできるし、ムエタイの戦いには凄く合っているのかなと。ヨーロッパ系のガツガツ来る選手よりもムエタイ系の選手には凄く強さを発揮する選手だと思います。
――海人選手のヒジ打ちに関してはどう評価していますか？
山口 タイミングが良く、あれは天性のものだと思います。他の選手にはない強味ですよね。
――海人選手はムエタイのコーチに学んでいないのにあそこまでできるのはなぜでしょう。
山口 今の選手の強みじゃないですか。ずっと小さい頃からやってきていることでテクニックを身に付けています。今の世代の若い子たちはタイ人と技術力が変わらないところの代表格なんじゃないかなと思います。昔の選手はパンチとローの選手がほとんどでしたが、今の選手は何でもできることが当たり前になっていますよね。
――試合展開をどう予想していますか？
山口 ペットモラコット選手は約5カ月試合をしていないので試合勘はどうなんでしょう。海人選手がカーフキックで削ってパンチとヒジでKOすると思います。
――KNOCK OUT王者としてどういう戦いを見せてほしいですか。
山口 ヒジなしが主流の中でヒジありで世界と対抗できる選手が日本にいるのは凄いことですし、それも選手層の厚い70kgにいるということで今後の活躍も凄く楽しみです。ヒジありの世界で希望の星となる選手の1人だと思います。
――試合のチェックポイントも教えてください。
山口 タイのトップ選手を相手に、海人選手がどうカーフキックを当てていくか。ヒジのタイミングが絶妙に上手いので、そこをどう当てるのかを楽しみにしてもらえたらと思います。
▼第8試合 70.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R ※ヒジあり
海人（TEAM F.O.D/SB世界スーパーウェルター級王者）
vs
ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー（タイ/元ONEムエタイ世界フェザー級王者）
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