SHOOT BOXING Energy Fight 2024
2024年8月4日(月・現地時間)香港
SB香港支部主催興行でSB香港王者ヘイデンが中国人ファイターに1RKO勝ち
第7試合
Men's Professional 65kg International Charity Mixed Combat Championship
向籽羲(=ヒュン・ツェイ・ヘイデン/香港/Bomber Gym/SB香港スーパーライト級王者)
vs
ワン・クンリャン(中国)
KO 1R2分10秒
SB香港支部が主催するEnergy Fight 2024が開催され、セミファイナルでは坂本優起を二度破っている向柏榮の息子ヘイデンが登場。これまでに基山幹太、手塚翔太と対戦経験があり、7月15日に千葉で開催された「Legend」でブラジルのK-1ファイターのヴィトー・トファネリをKOで破った後も好調を維持。今回は、注目の中国人ファイター、ワン・クンリャンと対戦し、再びKO勝利を収めた。
ヘイデンはパンチとキックの組み合わせで積極的に攻めていく。両者は序盤、攻撃を交わしたが、ヘイデンがワンの右腹部に強力な「三日月キック」を放つと形勢逆転。そこからヘイデンは試合をコントロールし、ワンの肝臓を強烈な打撃で狙っていく。
ボディストレートをヒットさせると、ワンは痛みで地面に倒れ、レフェリーの10カウント後も立ち上がることができず、ヘイデンのKO勝利となった。マイクを握ったヘイデンは「打撃の威力を高めるために集中的にトレーニングしてきました。今回もKOで試合を終えることができて満足しています。自分の名声をさらに確立するために、今後も国内外の強い相手と戦い続けたい」とアピールした。
第8試合
Men's Professional 65kg International Charity Mixed Combat Championship
李俊亨(香港/榮拳館)
vs
サムフスリ(タイ)
判定3-0
メインイベントでは香港の榮拳館の代表選手で“戦闘機”の異名を持つファイター、李俊亨が、元ルンピニースタジアム王者のサムフスリと対戦した。
1R、両者は慎重な攻防の中、李俊亨はパンチとキックを使ってサムフスリの攻撃をかわし、チャンスを与えない。終盤には、李俊亨が投げ技を繰り出してシュートポイントを獲得。その後、李俊亨はパンチの連打でサムフスリをロープに追い詰め、さらに投げ技を繰り出して2つ目のシュートポイントを獲得した。判定3-0で勝利した李俊亨は試合後のマイクで、引退を発表し、今後は次世代の選手育成に専念するとコメントした。
第6試合
Men's Professional 70kg international Charity Mixed Combat Champion
謝傑丞(=ツェ・キット・シング/香港/富徳拳館)
vs
ビスワカルマ・プラビン・ロビン(ネパール)
判定3-0 ※三者とも30-29
シングは昨年12月のEnergy Fightで、延長戦にもつれ込む接戦の末に判定負けしており、今回の試合に向けてはかなり自信を持って臨んだという。対戦相手のビスワカルマは、シングに挑戦するために70kg級に階級を上げてきた。
シングはいつもの攻撃的な首相撲を仕掛ける展開に。ビスワカルマに絶えずプレッシャーをかけ、組み付くとヒザ。この戦術により、ビスワカルマの距離制御とキックの威力を無効にしていく。容赦ないクリンチを仕掛けられたビスワカルマは1R終了後、スタミナ消耗が激しい様子を見せた。
2R終盤、クリンチの応酬の中、シングはヒザ蹴りを繰り出し、ギロチンチョークを仕掛けるチャンスを掴み、キャッチポイントを獲得。
ビスワカルマのパワーを消耗させる首相撲主体の攻めでシングは優位に立ち判定勝ち。試合後、シングは遂にチャンピオンベルトを獲得したことに喜びを爆発させ、「今後さらにEnergy Fightのタイトルマッチに挑戦していきたい」と自信を見せた。
第5試合
Women's Professional 57kginternational Charity Mixed Combat Championship
向籽嬴(=モニ・ヒュン・ツェイン/香港/Bomber Gym)
vs
ユ・ヤン(中国)
TKO 1R2分47秒
モニは試合前にユ・ヤンをKOで倒すと宣言していたが、試合はまさに彼女の予想通りの展開となった。試合開始から両者はパンチの応酬を繰り広げ、両者ともヒットを放ったが、モニのパンチ力の方がユ・ヤンより上であることは明らか。モニは優位に立つと、ユ・ヤンをロープに追い詰めてパンチの連打を浴びせ、ダウンを奪う。再開後、ユ・ヤンは距離を詰めてクリンチして防御しようとしたが、クリンチ中にモニはテイクダウンし、シュートポイントを獲得。反撃の術もなく、追い詰められたユ・ヤンは再び攻められる。モニはユ・ヤンに息つく暇を与えず、パンチ連打を浴びせたところでレフェリーが試合を止めた。
TKO勝利したモニはチャンピオンベルトを獲得。これでモニのプロ戦績は8戦7勝(3KO)となり、試合後、モニは「パンチのコンビネーションの威力を上げることに重点を置いてトレーニングしてきたので、この結果は通りでした」とあいさつし、ユ・ヤンにに感謝の意を表した。
第4試合
Men's Professional 63.5kg international Charity Mixed Combat Championship
チャン・パクホ(香港)
vs
チャン・チャオユハオ(中国)
判定3-0 ※三者とも30-29
両者は、前日会見ですでに激しく舌戦を繰り広げており、チャオユハオは「簡単に勝てる」と挑発し、それが試合でも反映されたファイトスタイルに。
1Rは、お互いに様子見の展開。チャオユハオはバックスピンバックキックなどの派手な技を頻繁に使うも、パクホは冷静に全てをディフェンスしていく。パクホはチャンスを伺いながら得意のヒジ打ちを繰り出す。
2Rには、パクホはスープレックスでシュートポイントを獲得。劣勢のチャオユハオは攻撃のペースを速め、投げ技を繰り出したがポイントを獲得することはできず。逆にパクホはスローペースで素早い打撃アプローチを続け、距離をコントロールして判定勝利をものにした。
試合後、パクホは、相手との距離をうまくコントロールできたことが勝利の鍵だと述べた。これまでにエナジーファイトに参戦したことで、投げ技や関節技のテクニックを学んでおり、今回の試合でそれがうまく応用することができたことが勝利につながったといえる。これでパクホのプロ戦績は26戦19勝(2KO)7敗となった。
第3試合
Men's Professional 59kg級 international Charity Mixed Combat Championship
Ngan Ka Chín(香港)
vs
賈夢強(中国/戈銳武將)
KO 1R1分27秒
昨年12月のEnergy Fightで手塚翔太と対戦し、延長戦でスタンディング肩固めを決められてキャッチポイントを取られて敗れた中国の賈夢強と香港のNgan Ka Chínの一戦。
1R試合開始時、Ngan Ka Chinが主導権を握り、賈夢強に何度もプレッシャーをかけ、打撃を繰り出すも追い込ことはできず。対照的に賈夢強はすぐに反撃し、Ngan Ka Chinのボディに強烈なパンチとヒザ蹴り。Ngan Ka Chinが屈んだ瞬間、賈夢強はギロチンチョークを仕掛けると、Ngan Ka Chinは脱出することができずギブアップした。
チャンピオンベルトを獲得した賈夢強はこれでプロ戦績は22戦17勝(7KO)に。試合後のインタビューで、賈夢強は「今回の試合ではサブミッションテクニックを使ってポイントを奪うつもりだった」と述べ、前回のEnergy Fightで手塚にキャッチポイントで負けたことが悔しくて、今回はチョークホールドでKO勝利することを意識していたことを話した。