シュートボクシング
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10.13 海人、GLORY王座への道・第3弾に初代王者が登場!笠原弘希が復活、山田ツインズはフェザー級で揃い踏み

10月13日(日)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2024 act.5』に向けた[特別コラム]を公開いたします。

「倒すのは当たり前。今回は内容にこだわる」(海人)

2024年の後楽園シリーズもいよいよ今大会が最終戦。12月26日(木)TDCホールにて、シュートボクシング(SB)として久々のビッグマッチとなる「-SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT-GROUND ZERO TOKYO 2024」の開催も決まり、この大一番に向けてSBの主要ファイターたちが後楽園に集結した。

“世界最大のキックボクシング団体”GLORYのベルトを目指し、6月にアルマン・ハンバリアン、8月にドラゴミール・ペトロフを倒し、着実にベルトへの道を突き進んでいる海人。ここまではGLORYのランカーを撃破してきたが、今大会ではいよいよタイトル経験者でもあるダビッド・キリアとの対戦を迎えた。

キリアは芦原空手出身で、一時期はセーム・シュルトの自宅に寝泊まりしながら、シュルトのもとでトレーニングしていたこともあるジョージア人ファイター。2012年5月のGLORY旗揚げ戦にも参戦し、2014月3月にはアンディ・リスティをKOして初代GLORYライト級王者としてベルトを巻いた。2015年からは中国のKunlun Fightに戦いの場を移し、2018年にKunlun Fight WORLD MAXで優勝を果たすと、2021年からONE Championshipに参戦。世界各国のビッグプロモーションを渡り歩いてきた。

これまで戦ってきた相手はタワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム、シッティチャイ・シッソンピーノン、ジョルジオ・ペトロシアン、スーパーボン・シンハ・マウインといった超一流選手ばかりで、ONEではGLORYライト級1位のエンリコ・ケールにKO勝利するなど、まさに70kgの世界のトップ戦線で戦い続ける歴戦の猛者だ。

キリアの最大の武器は空手仕込みの蹴り技。近距離でも多彩な蹴りを使いこなし、カカト落としや後ろ回し蹴りといった技も得意にしている。またキリアはこれまでローやボディ、怪我でのKO負けはあっても、一度も顔面への攻撃で倒れたことがなく、強靭な精神と肉体を誇っている。

海人にとってキリアは過去戦ってきた欧州の強豪の中でも実績的にナンバーワンと言える相手だが、海人は「70kgで戦うようになって、以前は顔面に攻撃を当てても意識を断つほどの威力を出せなかったのですが、今は70kgの身体も出来てきて、一発で相手の意識を断てるパワーがついてきました。倒すのは当たり前。今回は内容にこだわる」と力強く宣言。GLORY王座挑戦を引き寄せる、そして海人が70kgの世界トップの一人であることを証明するためにも結果と内容が問われるキリアとの一戦だ。

海人がGLORY路線を突き進む一方、今年はスーパーウェルター級の日本タイトルを巡る争いも激化。今大会ではスーパーウェルター級で都木航佑vs風間大輝とRYOTAROvs竜也が組まれている。ランキングでは1位・都木、2位・RYOTARO、4位・風間、そこにウェルター級と2階級で戦う竜也が加わる形で2試合並んでいるが、この試合の勝者が王座決定戦に大きく前進することになるだろう。

そして今大会では笠原弘希が約8カ月ぶりの復帰戦を迎える。昨年の笠原は後楽園シリーズ5大会中4大会に出場し、2大会でメインイベントを務めるなど海人に続くメインイベンターとして躍進を遂げた。しかし今年は2月のONE Friday Fightsでワラポン・ソー.デッチャパンに判定で敗れると、連戦の怪我の影響もあって長期欠場。階級転向を視野に入れて65kg用の身体とファイトスタイルを作り直してきた。

笠原自身、自らがリングを離れている間に海人が世界の強豪と戦う姿を見て「今僕がいる位置からずっと先に行かれてしまった。早く追いつきたい気持ちは大きいし、自分も負けていられないという気持ちが高まりました」と悔しい想いも感じた。「海人選手とは階級が違えど、ライバルとして見ている。復帰したらガンガン試合をして自分がSBのエースとして活躍したい」とここからの巻き返しを狙う。

また山田彪太朗・虎矢太が2月大会以来の山田ツインズ揃い踏みを果たす。彪太朗は6月のKNOCKOUT代々木大会で龍聖との対戦が決まっていたものの、給食作りの仕事中の事故(左示指・中指不全切断)で龍聖戦を欠場、復帰に向けて準備を続けてきた。一方の虎矢太は6月に初のOFGマッチで森岡悠樹にKO勝利し、今大会からフェザー級に階級を上げてリングに戻ってくる。

これまで彪太朗がフェザー級、虎矢太がスーパーバンタム級で戦ってきた山田ツインズだが、今回から同じフェザー級で戦っていくことになる。これでツインズ対決の可能性も出てきたが、現時点では「SBが立ち技最強を謳っていて、僕はそれを信じている」(彪太朗)&「フェザー級はどの団体でも盛り上がっていますけど、SBはどの団体よりも一番強い」(虎矢太)と2人でSBだけでなく国内のフェザー級戦線で暴れ回るつもりだ。

笠原の復帰戦・山田ツインズの揃い踏みがクローズアップされるということは、言い方を変えれば対戦相手にとって下克上のチャンスでもある。特に8月大会で山田ツインズに対戦要求し、今大会で虎矢太との対戦が決まった内藤凌太は「虎矢太選手のフェザー級初戦の餌として内藤が選ばれたくらいにしか思ってない人が多いと思いますが、予想を全部ひっくり返してやります。全部ぶち壊す準備をしています」と闘志を燃やしている。

2024年を締めるビッグマッチ「GROUND-ZERO」に向けた年内最後の後楽園大会。ここで勝利とインパクトを残し、更なるチャンスを掴むのは誰だ?


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