12.26 手塚翔太「インパクトを残してぶっ倒す。進化した姿を見せたい」
2024年12月26日(木)東京・TDCホールで開催される『-SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT-GROUND ZERO TOKYO 2024』でHOOST CUP日本ライト級王者・成尾拓輝(究道会館)と61.0kg契約で対戦するSB日本スーパーフェザー級1位・手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸)。現在6連勝2連続KO中と絶好調の手塚だったが、前回10月大会で負傷欠場してしまった。今回の復帰戦を前に、手塚は「僕の顔つきからも“手塚強くなったな”と思わせるものを見せたい」という。
――前回8月大会では山浦俊一選手との試合が決定していましたが、練習中の負傷で欠場となりました。どういった状況で負傷したのですか。
手塚 練習でバックハンドブローを肘に近い前腕でもらってしまって、右目が網膜裂孔といって眼球に穴が開く眼窩底骨折の手前の怪我になってしまい、右のまぶたを8針も縫う悲惨な状態でした……。医者からは全治1週間半~2週間しないくらいの診断書をいただいて、試合の1カ月きったあたりくらいの怪我だったので、僕自身はもちろん出たい気持ちもあったのですが、長井憲治会長やシュートボクシング協会の方々と話し合って、安全を優先して欠場することになりました。
――網膜剝離の手前ということで、選手生活に支障はないんですか?
手塚 飛蚊症といって視界に蚊のような影がありますが、今まで通りの生活ができているので問題はないです。網膜剥離でも手術して復帰している選手は多いので、特に気にしていないです。
――練習でバックハンドブローをもらったということですが、普段から練習でバチバチやってるんですか?
手塚 そうですね。スパーリングではバチバチにやってますね。近い階級の選手と緊張感あるスパーをやっていて、僕が相手を倒すこともあるし、最近はないですけど倒されることもありました。
――当初、4月大会で山浦選手と対戦する予定でしたが、手塚選手のふくらはぎの筋断裂により欠場でした。山浦選手との試合は2度流れてしまいましたが、今、山浦選手に対してはどういう思いがありますか。
手塚 本当に申し訳ない気持ちが一番にありますが、また3度目の対戦が決まっても僕がまた怪我してしまうんじゃないかと思うと怖いですね(苦笑)。もう試合はせずに直接、山浦選手にお詫びをして一緒に練習できればいいかなと思っています。
――その後、試合に向けての調整は順調ですか?
手塚 欠場した休養期間を機に、もう普段の生活から全部見直して、しっかり基礎から学び直し、毎日充実したトレーニングができています。
――でも変わらず練習ではバチバチやってるんですか?
手塚 そうですね。変わらずバチバチなスパーリングもやってますが、ディフェンス面を重視していますし、パーソナルジムでは反射神経や動体視力のトレーニングをして、攻撃をもらわないトレーニングができています。半年前の時の自分よりも強くなっている自信もあるので、今回の試合でしっかり進化したところを見せたいと思います。
――ちなみに、どのあたりに注目ですか。
手塚 自分は結構、普段の食事の面から気を付けるようにしていて、毎日トレーニングをしながら昨日の自分よりも今日の自分は強くなるみたいな単純な考え方なんですけど、そういうのを意識していて、どのあたりかと言われたら、全部を見てほしいですけど、僕の顔つきからも“手塚強くなったな”と思わせるものを見せたいですね。
――今回はそういう中でもさらに強敵が用意されたわけですが、成尾選手についてはどういう印象がありますか。
手塚 成尾選手のことは試合が決まる前から意識していて、成尾選手がホーストカップでチャンピオンになった時もYouTubeでアップされた映像をチャックしていました。そのタイミングで自分の先輩のポッシブルKさんが成尾選手と10月大会で対戦し、その時はセコンドに付いたのですが、セコンド目線からでも強い選手だなという印象を受けました。
――やはりあの強打は驚異的な部分はありますか。
手塚 もちろんパンチもそうなんですけど、左の三日月蹴りは特に注意してます。
――ポッシブル選手が成尾選手とバチバチに打ち合った末に負けた時はどういった心境でした?
手塚 普段練習している先輩なんで、悔しい気持ちが第一にあったのと、自分の階級に近い選手なんでいつかやるだろうなと思っていたので、自分がやらないといけない使命感をグッと感じました。
――今回の試合が決まって、ポッシブル選手から何かアドバイスはありました?
手塚 戦っている人にしか分からないような感覚とか、アドバイスをもらっています。
――どういう試合をイメージしてますか。
手塚 成尾選手は僕が今までやってきた対戦相手の中でも一番KO率があって、今までで一番緊張感のある試合になると思います。僕は今6連勝中の2連続KOで、成尾選手は前回ONEでKOで勝って連勝しているので斬り合うような試合ができそうで楽しみです。
――SBルールだけに投げや関節技で倒したいというのもありますか?
手塚 特にそこのこだわりは正直ないんですけど、成尾選手のファイトスタイルに対して自分の新しいスタイルがアジャストするかどうか自分でもすごい楽しみですね。特にそんなに大幅に変わった感じじゃないですけど、強くなったなというところを見せたくて、もううずうずしています。怪我で試合が流れた半年分の鬱憤を爆発させます。
――2023年は12月にSB中国大会でベルトを獲っていい年だったかと思いますが、ここで勝てば2024年もいい1年の締めになりますね。
手塚 そうですね。僕の誕生日は12月14日なんですけど、誕生日プレゼントのケーキは2年連続で食えないし、クリスマスも潰れるから、成尾選手にその怒りをぶつけようかなと思っています。
――2025年は何か考えている展望とかありますか。
手塚 自分はちょっと目標が定まっていない時期があったんですけど、一番強くなりたいっていう気持ちは今もありますし、大きい大会に出て知名度だけじゃなく、注目されるような選手になりたいと思っているので、今回の試合でインパクトある勝ち方して俺の名前をポンって上げたいですね。来年、RISEでは自分の階級でトーナメントがあるみたいですけど、まだ僕レベルの知名度の選手は立候補しても話にならないので、次があれば僕の名前が出るような選手になりたいとも思います。
――今回のビッグマッチに関しても、モチベーション高いですか。
手塚 シュートボクシングの今回のような大きい大会に正直呼ばれるとは思っていなかったので、もうワクワクしています。僕の華があるところを見てほしいですね。
――では最後にファンにメッセージをお願いします。
手塚 怪我をしてからの復帰戦になりますがインパクトを残してぶっ倒します。メリークリスマス!
▼61.0kg エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R
手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/香港Energy Fightスーパーフェザー級王者、SB日本スーパーフェザー級1位)
vs
成尾拓輝(究道会館/HOOST CUP日本ライト級王者)