8.9 イモトと笠原弘希が共に計量クリアー＆KO宣言「代名詞になるような試合を」（イモト）

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8.9 イモトと笠原弘希が共に計量クリアー＆KO宣言「代名詞になるような試合を」（イモト）

　2025年8月9日（土）東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2025 act.4』の前日計量・会見が8日（金）都内にて行われた。

　メインイベントのSB日本スーパーライト級（65.0kg契約）タイトルマッチ、　　ヒジありのオープンフィンガーグローブ（以下OFG）マッチで対戦する王者イモト・ボルケーノ（FIGHT SCIENCE）は64.9kg、挑戦者の笠原弘希（シーザージム）は65.0kgで計量をクリアーした。

　会見に出席した笠原は「計量の時に彼の目を見たら、凄くいい目をしていて、明日のタイトルマッチは盛大に盛り上げられそうだと思いました。明日はKOで勝ちます」といえば、イモトは「メモリアルイヤーにOFG、ヒジありルールという新しいルールでSBのタイトルマッチを組んでくださったことありがとうございます。新しい形のルールになりますが、しっかり盛り上げて、SBは何十年も続いていく競技だと思っているので、代名詞になるような試合をしようと思います。明日はしっかり倒して勝ちます」と必勝宣言。

　イモトが提案する形でOFG着用のヒジありルールに変更したことを聞かれると、笠原は「僕は何も変わらないですね。OFGは経験してきたことなので、そのまま僕の経験を活かしてぶつけるだけ」といい、イモトは「僕も今までやってきたルールとそんなに変わらないので、何かを変えることはないです。空手の先生が素手でやっている技術なので、素手に近いOFGの方がグローブよりは出ると思います」と両者共に特に問題ない様子。

　イモトの新しいスタイルについて、笠原は「不安はないです。僕のトレーナーがムエタイのトレーナーなのでSB×ムエタイ、こっちも融合しているので面白い戦いになるんじゃないかなと思います」と自信を見せる。

　7月17日の記者会見ではイモトに対して怒りモードだったが、今の心境を聞かれると、「計量が終わってご飯を食べたからリラックスモードに入っちゃってます（笑）。もちろんイモト選手と明日戦うのには変わりないので、明日見せようかと思います」と、イモトに対しての気持ちは変わらないという。

　メインイベントにタイトルマッチが組まれ、どういう試合を見せるかと聞かれた両者。笠原は「もちろんタイトルマッチなのでお互いKOで。僕が倒れても相手が倒れても、KO勝ちで収められればいいなと思っています」、イモトは「笠原君と同じで、どっちかが倒れるような激し試合をして、その上で自分が勝てるようにベストを尽くそうと思っています」とKO決着を約束する。

　笠原はライト級からスーパーライト級に階級を上げた手応えを聞かれると「去年の10月からずっと65kgでやっていて、階級アップしたからどうこうはなく、フィジカル負けはしないでやってきたことがあるのでそれを明日出します。得意なボディブローだけでなく、明日は思わぬところから崩していこうかなと思っているので、明日の試合で新しいところを見せられたらと思っています。“笠原＝ボディブロー”になっているので、ボディを守る選手が多くなったので、今回は別のところから崩していこうと思います」とコメント。

　それを受けてイモトは「SBをやっている人間は全員何でもできる前提の選手なので、そこのタイトルマッチで日本一を決める試合なので思わぬところはないかと思います」と特に意識していないとする。

　今回のタイトルマッチでは、笠原の4階級制覇が話題になっていることを受け、イモトは「4階級制覇を周りの人たちは見たいのかなと思うのですが、僕は意識はしてないです。4階級制覇が話題になっているので、一番強い人を選ばせてもらいました」と、自身の復帰戦に笠原は美味しい相手だという。

　その4階級制覇に向けての想いを聞かれた笠原は「今回はただ単に試合して勝つだけじゃなく、僕の独断で周りの応援してもらっている人たちに協力してもらいながら、子供たちがいるご家庭を20名ほど招待させていただきました。1人でも多くの子供たちに格闘家としての正しい夢を持ってもらいたくて。あとは、このタイトルマッチを1人でも多くの子供たちにいい形で伝えられたら、という想いで戦います。勝つ理由が一個増えて、今回はいい気持ちで挑みます」と招待した子供たちに夢を与える勝ち方をしたいと語った。

▼第10試合　59.0kg契約　エキスパートクラスルール　3分3R延長無制限R
山田彪太朗（シーザージム/SB日本フェザー級王者）＝58.95kg
「明日はS-cup出場候補の選手たちがたくさん出場しますが、その中でも誰がSBのフェザー級王者なのかを証明するために一番面白い試合をします。期待してください。
（対戦相手の印象）身長が思っていた以上に高く、身長が高い割に線が細くなく、しっかりと筋肉のある選手だったので力強さもある印象を受けました。
（最強ツインズ決定戦ではなくなったことに関して）日本の双子vsタイの双子を凄く楽しみにしていたと思うので、ファンには申し訳ない気持ちですが、僕自身は対戦相手が変わってないので、山田ツインズの兄として日本の二卵性双生児の強さを見せ付けたいと思います。デウンは弟ということなので、尚更負けられません。
（S-cup出場に向けてどういう勝ち方をしたいか）真夏に判定はダメだよ、KOじゃなきゃということで、見てくださるお客さんが求めているのはKOだと思うので、KOすれば間違いなくS-cupに出場できると思うので、KOを狙いにいきます」

デウン・ジットムアンノン（タイ/プロムエタイ協会フェザー級王者）＝58.85kg
「今回大きな試合に出られることで緊張してますが、勝つことで次につながると思うので全力で挑みます。
（双子ということだが、兄と弟のどちらか）弟です。
（対戦相手の印象）動画を見て勉強してきました。チャンピオンなので非常に強い選手だと感じています。僕はSBに慣れていないところが不安ですが、勝つために来ているので勝ちにいきます。
（自分のどういうところを見てほしいか）今は言えませんが、リングの上でお見せしたいと思います、皆さんが忘れられないような瞬間は必ず来るので、楽しみにしてください。

▼第9試合　58.5kg契約　エキスパートクラスルール　3分3R延長無制限R
山田虎矢太（シーザージム/SB日本スーパーバンタム級王者）＝58.35kg
「対戦相手が変わって急遽対戦を受けてくれたペップンソン選手ありがとうございます。日本語が上手で感動しました。明日はSBのチャンピオンとして、年末に控えているS-cupに向けての最終査定試合になるので、必ずいい試合をして倒して出場権を獲得するので楽しみにしてください。
（対戦相手の印象）日本でトレーナーをやられている選手と聞きましたが、計量の時の身体を見たら引き締まっていたので、常日頃から練習している選手だなと分かりました。しっかり気を引き締めて明日はバッチリ倒したいと思います。
（対戦相手の変更を受けて練習メニューは変わったか）元々の選手の映像はタイでの試合映像しかなく、あまり情報がなかったのですが、今回の相手の試合映像は日本での試合映像もあり、多くの情報を収集することができたので、ありがたかったですし、色々と作戦を練ることができたので、自分としては助かりました。
（最強ツインズ決定戦ではなくなったことに関して）必ず勝って山田ツインズが強いことを見せようと頑張ってきたので、相手が変わって最初は残念な気持ちもありましたが、強い選手に代わったので気持ちを切り替えて、山田ツインズの強さは彪太朗にしっかり見せ付けてもらおうと思います。
（S-cup出場に向けてどういう勝ち方をしたいか）勝つことは大前提としてSBの魅力である投げ技、立ち関節をお見せできたらいいなと思います。

ペップンソン・フォームドジム（タイ/Formed GYM/KOSスーパーフェザー級王者）＝58.25kg
「今日本語を勉強しています。明日の試合は頑張ります。
（対戦相手の印象）SBの試合は初めてなので、大変緊張しています。山田選手の動画をたくさん見て備えてきました。やはりパンチが強い印象があります。必ずKOを狙ってくると思うので、それに耐えられるように練習をしてきました。僕もKOを狙って勝ちにいきます。
（自分のどういうところを見てほしいか）ムエタイのスタイルで全ての技を使いこなせますが、特にヒザ蹴りが得意です。SBルールに慣れないところがあるので、リングで何を見せられるかはその時にお見せできると思います。

▼第8試合　58.0kg契約　エキスパートクラスルール　3分3R延長無制限R
安本晴翔（橋本道場/RISEフェザー級王者）＝58.0kg
「相手選手は変更になり、試合映像を見たところ強い選手だったので明日は気を抜かずにRISEチャンピオンとしてしっかり倒しに行こうと思います。
（対戦相手の印象）ごつくてタイの選手だなという感じでした。
（対戦相手の変更を受けて練習メニューは変わったか）相手が変わることは想定していなかったので、動画を見て対策を練ってきました。
（S-cup出場に向けてどういう勝ち方をしたいか）僕なりの僕らしい試合をすれば、自ずと出場につながってくると思います。
（SBルールだけに投げ技や立ち関節は出すか）風間さんや師範に投げ技を教わってきたので、出せたらいいなと思いますが、そんなに狙ってはいないです。
（ロングスパッツは履くか）僕は履かないです。キックパンツでいきます」

ペットフアヒン・ジットムアンノン（タイ）＝57.55kg
「チャンピオンとの試合なので緊張してますが、この試合が次につながる試合だと思うので勝ちに行きます。
（対戦相手の印象）相手の映像はあまり見ていません。ただキックボクシングのチャンピオンであるとこは知っているので、そのチャンピオンに勝つためにやってきました。
（自分のどういうところを見てほしいか）僕は技やスタイルで見せるというよりは、試合を通して僕の強さを見せることだと思います。その強さとは、勝利することです」

▼第7試合　70.0kg契約　エキスパートクラスルール　3分3R延長無制限R
都木航佑（キャピタルレイズ fighting GlaNz）＝69.7kg
「倒してこそチャンピオンだとしっかりと自分の胸に刻んで、自由に自分らしく動きたいと思います。
（自由に自分らしく動きたいというのは、リングで感じたことを出すということか）負けてから戦略、知恵を入れつつ戦っていたのですが、負けない戦い方にシフトしたこともあったので、今回、この試合の組まれた意味を理解して、そこを解き放つという意味でその言葉を使いました。
（フィニッシュのイメージはできているか）明日は真っ白な自由帳のような気持ちで挑んで、1つ1つの点はできているので試合の中でフィーリングで全部を結んでいって最後にKOフィニッシュしたいと思います。
（対戦相手の印象）あまりにも謙虚すぎて、僕がSBで初めて試合をさせてもらった時のことを思い出したのですが、荒尾選手も空手出身ということで蹴り技にすごく自信を持っていると思います。自分も蹴り技に自信を持っているので、全局面で打ちかって倒したいと思います。
（都木のアピールを受けて）俺はグローブでチャンピオンになったので、OFGの別なベルトを作って獲ってもらえたらと思います。
（対戦相手が意外な相手となり、どういう勝ち方をするか）最初に相手の名前を聞いた時に自分で思うことがあり反発っぽいことをしたのですが、しっかり自分の中に落とし込んで考えた時に少し子供だったなと。それでより、一つ一つ段階を踏んで試合をさせてもらっていると感じたので、シーザー会長を唸らせる試合をする気持ちで今回臨みます。
（SBの70kgの歴史を作ってきた吉鷹氏の弟子と対戦することに関して）勉強不足で吉鷹さんのことを知らずでして、RYOTARO選手もチーム吉鷹で練習していると聞いていました。レジェンドという印象でしたが、やるのは自分と荒尾選手なので特に何も感じてないです」

荒尾祐太（チーム吉鷹）＝69.55kg
「やれることは全てやってきたので、全身全霊でリスペクトの気持ちを持って明日はチャンスを掴み取りにいきたいと思います。
（対戦相手の印象）チャンピオンなので、投げてもパンチ、蹴りとバランスよく何でもできるイメージがあります。
（いきなりチャンピオンと対戦することに関して）周りからもよく言われるのですが、そこはあんまり考えてないです。決まった時も一瞬驚きはあったのですが、決まった以上はやるだけなので、特に何も思うことはなく、全身全霊でチャンスを掴みにいく一心で練習してきました。
（吉鷹弘氏からはどのような激励メッセージがあったか）やることをやってきたんだから思いっきりやってこいと。全身全霊でやって、自分の可能性を信じなさいということでした」

▼第6試合　70.0kg契約　オープンフィンガーグローブマッチ　エキスパートクラスルール　3分3R延長無制限R
風間大輝（橋本道場）＝69.8kg
「70kgの日本人選手は削られて残っているのは少数です。勝つのはもちろんですが、勝ち方にこだわっていきたいと思います。
（対戦相手の印象）前回の試合鹿見ていませんが、技術・キャリアがあり、選手としては凄い選手なのかなと思います。ただちょっとうるさいので試合で黙らせたいと思います。
（前回ベストアート賞を獲得したが、今回も打倒極を見せるか）そういう場面があれば見せたいのですが、別にいつも狙っているわけでもなく、そういう瞬間だったからそれをやっているという感じです。打撃だけで終わる時もあれば、そういう展開にもなったと思います。

高橋幸光（飯伏プロレス研究所）＝69.6kg
「計量遅れてすみませんでした。意気込みは何も考えてないです（苦笑）。インスタライブを見ながら来たのでみんなのコメントは確認済みです。70kg級戦線はみんなベルトを狙っている話になっていますが、僕は今のチャンピオンのことを特に知らないですし、今日ここにいる二人のことも知りません。自分の中では、以前に負けている海人君とやるためだけにSBのリングに来ました。もちろん海人君とは普通のSBルールではやりません。SBのオープンフィンガーグローブのヒジありでお願いします。
（対戦相手の印象）凄くいい選手だと思います。ただ口が悪いと感じる部分があるので、橋本会長にも文句を言おうと思います。
（今回どういう自分を見せたいか）僕はムエタイとプロレスの二刀流とうたっていますが、毎回OFGマッチでヒジなしの試合で、僕にヒジを使わせないようにしてますよね？　メインイベントは途中からヒジありのOFGマッチに変更になったので、凄くいいなと。ここでちゃんと勝ったら、チャンピオンの都木君、俺とヒジありのOFGマッチはどうですか？　チャンピオンは受けて立つよね？　正当なコメントありがとうございます（苦笑）。