11.24 S-cupとGROUND ZEROを同時開催、SB40年の歴史と変わらぬチャレンジャー精神を見よ!

11月24日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『~SHOOT BOXING 40th Anniversary~S-cup×GZT 2025』に向けた[特別コラム]を公開いたします。
シュートボクシング(SB)創設40周年イヤーのクライマックスとなる国立競技場代々木第二体育館大会。今大会では史上初めてSBが誇る2大ブランド=S-cupとGROUND ZEROが同時開催され、SBの歴史が詰まったラインナップとなる。
これまで70kg・65kgで行われてきたS-cupはフェザー級(58kg)で初開催。今年の後楽園ホール大会ではS-cup出場をかけた熾烈なサバイバルマッチが繰り広げられ、そこを勝ち上がった選手を中心に各団体・競技を代表する8選手が集結した。
SBから参戦するのは山田彪太朗、山田虎矢太、川上叶の3選手。彪太朗はSB日本フェザー級王者として40周年イヤーを迎え、4月に川上との防衛戦をクリアし、8月にはロッタンと同門のデウン・ジットムアンノンから勝利を収め、堂々のS-cup出場となる。
虎矢太は昨年からフェザー級に階級を上げ、2月に川上に不覚を取ったものの、6月にトップランカーの魁斗をKOし、8月のペップンソン・フォームドジム戦もクリア。彪太朗に続いてS-cup出場を勝ち取った。
川上は山田ツインズ2連戦(虎矢太に判定勝ち・彪太朗に判定負け)のあと、内藤凌太に判定勝ち。10月のS-cup最終査定試合でRISEからの刺客・牧野騎士をヒザ蹴りでKOして、S-cupの一枠に滑り込んだ。まさにSBのフェザー級トップ3が名を連ねた形だ。
そして他団体からは2人の現役王者が名乗りをあげた。RISEフェザー級王者・安本晴翔は過去にシュートボクサーたちとの対戦も多く、8月にSBのリングでタイの強豪ペットフアヒン・ジットムアンノンとの激闘を制して、S-cup出場に駒を進めた。
もう一人の王者=KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者の古木誠也は今回がSB初参戦。10月のS-cup最終査定試合ではKNOCK OUTから参戦した古村光が敗れており、S-cupにKNOCK OUTの現役王者が乗り込んでくる図式だ。
海外からも個性あふれる選手たちが集まった。ムエタイから参戦するのはプロムエタイ協会スーパーフェザー級王者サタントン・チョーハーパヤック。ONE Friday Fightsでも活躍する天才型のファイターで、SB初参戦となった10月の古村戦では多彩なテクニックで古村を完封した。
ヨーロッパからはISKA世界スーパーフェザー級王者ジョシュー・アブサロンが参戦。アブサロンはISKA世界タイトル(K-1ルール)を2階級制覇し、16戦14勝(5KO)2敗の戦績を誇る軽量級の実力者だ。
そして今回の海外勢で目玉となっているのがRIZIN推薦選手のメイマン・マメドフだ。マメドフは数々の強豪選手をRIZINに送り込むアゼルバイジャン出身のファイター。普段はMMAで戦っているマメドフだが格闘技のベースは散打で、MMAファイターのなかでも強烈な打撃+投げを武器としている。これまでSBのリングでは多くの散打出身選手が活躍し、マメドフ自身も「SBルールは私のスタイルに合っている」と語っており、SBルールではMMA以上の強さを発揮する可能性を秘めている。
フェザー級で初開催となる今回のS-cupだが世界4カ国・6団体の現役王者が名を連ね、「立技最強を決める」というコンセプトに沿ったトーナメントになったと言える。
決勝で山田ツインズ対決が実現するかどうかはもちろん、決勝がRISE王者・安本vsKNOCK OUT王者・古木という夢の対戦になる可能性もあり、誰が勝ち上がるかによって様々なドラマが生まれる。しかもこれだけの強豪が集まる1日3試合のワンデートーナメントは予測不能。魁斗vsソエブ・ベンテビシュのリザーブファイトから見逃せない戦いになるはずだ。
GROUND ZERO=ワンマッチでもバラエティ豊かなカードが並んだ。
“SBのエース”として40周年イヤーを迎えたSB世界スーパーウェルター級王者・海人は、6月の後楽園大会で敗れている元GLORYライト級世界1位エンリコ・ケールと試練のリベンジマッチ。昨年はペットモラコット・ペッディンディーとの2連戦を乗り越えた海人だが、今回のリマッチも格闘技キャリアをかけた大勝負となる。
今年前半はRISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournamentに出場していたSB日本スーパーフェザー級王者・笠原友希が40周年記念大会でSBに帰還。オームノーイスタジアム認定ライト級王者のマンモス・ソー・サラッチープ相手に再出発の一戦を迎える。10月大会で国際戦をクリアしたSB日本スーパーウェルター級王者・都木航佑はRISEミドル級2位・憂也を迎え撃ち、SB×RISEの戦いに臨む。
昨年のGROUND ZEROでは奥山貴大がMMAに挑戦し、白川ダーク陸斗に一本勝ちする衝撃を残したが、今大会ではSB日本スーパーライト級王者イモト・ボルケーノが第8代DEEPフェザー級王者の芦田崇宏とMMAルールで拳を交える。MMA初挑戦のイモトは奥山のようなビッグサプライズを残せるかに注目だ。
チャンピオン以外のワンマッチでも手塚翔太とDEEP☆KICK王者・健真による一戦、SBの名勝負男・風間大輝とネットパヤック サウン・アルハンペクマイのOFGマッチも組まれている。
トーナメントとワンマッチ、通常のSBルールだけでなくOFGマッチとMMAルール。40周年記念大会はSBが誇る精鋭たちが様々な形式・ルールの戦いに挑み、SBの強さを証明するために戦う舞台になった。
SBが40年積み重ねてきた歴史と40年経っても変わらぬチャレンジャー精神。11月24日は、SBとは何かを体感する1日になるだろう。























