11.24 風間大輝「僕はベルトを持って彼を待つことがやるべきこと」

2025年11月24日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催される『~SHOOT BOXING 40th Anniversary~S-cup×GZT 2025』の第7試合でネットパヤック サウン・アルハンペクマイ(タイ)とオープンフィンガーグローブマッチで対戦する風間大輝(橋本道場)。現在3連勝中の風間はここで勝利し、来年見据えていることとは!?
――8月大会で高橋幸光選手に判定勝ちして以降。3カ月ぶりの試合が決まりました。
風間 10月大会のオファーもあったんですけど、ケガがちょうど治ったぐらいの時期で、ほぼ練習ができない中で試合に臨むことになるんで10月大会の出場は見送りました。
――どういう怪我だったんですか。
風間 前回の試合で眼窩底骨折だったんです。両目が折れていて、右目は1R、左目は3Rに受けた攻撃が原因でした。右目は軽傷だったんですが、左目の方が酷くて、3Rすぐに折れたんです。そこから相手のパンチも蹴りも見えなくなったのですが、これが最後のラウンドということで、引いたら負けると思って突っ込んでいきました。オープンフィンガーグローブなので当たりところが悪かったりすると、簡単に折れてしまうことが勉強になりましたね。
――延長Rに首投げでシュートポイントを奪ったことで判定勝ちでしたが、そんな大変な状況で取った勝利だったんですね。
風間 本当はKOしたかったんですけど、見えないストレスがあり、攻撃をもらい続ける中で『勝つならこれしかない』と思って出した技でした。
――今回はタイ人選手との試合になりましたが、ご自身にとってはどういう位置づけの試合だと捉えてますか。
風間 今はベルトを獲るか獲らないかを僕の分岐点にしていて、ここで負けたらタイトルマッチにはたどり着けないと思ってるので、そういった意味では、対戦相手どうこうというより、負けたらランキングが下がってしまうし、重みのある試合だと思います。
――現在3連勝と好調なので、そういう意気込みもあってのことなんですね。
風間 そうですね。そこが一番大きいんじゃないですかね。
――今回の相手に関してはどういった情報がありますか。
風間 1試合だけヒジありの試合を見たのですが、ムエタイ独特のリズムで戦っていました。ここにいちゃいけないという位置など、警戒ポイントが何個もあるので、そういうことを気にしながら自分らしい試合をしたいなと。RISEランカーのモトヤスックとNJKFのリングで戦っている選手で、モトヤスックは判定勝ちしてるみたいなので、俺は倒さなくちゃいけないという気持ちです。
――オープンフィンガーグローブマッチでの試合が続いてますが、前回怪我があっただけにディフェンス面も強化を?
風間 今回の試合に関してはそうですね。ディフェンス面を強化というか、左構えに変えて、ポジションとか頭の位置を全部意識していて、近距離でもこっちに頭を置いとけば攻撃をもらわないとか、打つ時にこっちに上体を倒しながら打てば、カウンターをもらわない場所とかを僕は常日頃考えながらやってるので、単発の攻撃が多いムエタイの選手が僕にクリーンヒットを当てるのは無理じゃないのかなと思います。だからミドルを蹴って判定勝ちするしか、向こうには勝つ方法がないんじゃないのかなと。でも僕はそういう試合は嫌いなので、そういう展開も全部イメージしながらやってきました。
――ここで勝って、来年早くにでもタイトルマッチをアピールしたいところですか。
風間 そうですね。僕は11月にタイトルマッチをやるつもりでいたのですが難しかったので、試合で勝ちながら待って、あとは団体が決めたタイミングでやるだけかなと思います。
――昨年10月に対戦している都木選手との試合を振り返ると、2RTKO負けだったけに悔しいですか?
風間 負けたことに関しては悔しいですけど、あの時は試合に向けて感情移入ができていませんでした。相手は何か挑発的なことを言ってくることもないので、乗りづらいですよね。今は都木選手へのリベンジというより、ベルトへの思いの部分で自分を熱くするのかなと。今後の展開のイメージとしては、ベルトを獲って防衛戦でRYOTARO選手とやりたいという想いが強いです。以前のRYOTARO選手との試合の方がちゃんと負けたなと感じていて、彼は今連敗しちゃってるので、ある程度勝たないとたどり着かないかもしれないですけど、僕はベルトを持って彼を待つことがやるべきことなんじゃないですかね。
――2022年に他団体で過去にタイトルマッチを経験してますが、一度逃しているだけに特別な思いもありますか。
風間 あの時の僕は全然弱かったので、あそこでベルトを獲っていたら大変な道しか待ってなかったというか。だから、ベルトを取り逃したことにより、しっかり一戦一戦積んでいったことで今があると思います。
――前回、ONE日本大会で元同門の与座優貴選手もいい勝ち方をしましたけど、いいモチベーションになってますか?
風間 あの舞台の高さもある程度理解できるようになったのですが、自分とあいつの立ち位置が遠いですね。あいつが勝ったことに対する喜びはかなりでかいですけど、冷静に見た時の自分の立ち位置との差の切なさをちょっと感じたんです。あそこにたどり着くには、どれぐらい積んでいかなくちゃいけないのかと感じましたが、純粋に刺激にはなりましたね。
――では、試合に向けて楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
風間 11月24日はS-cup世界トーナメントもあるんですけど、トーナメントを食うような、熱くて皆さんの心を狂わせるような試合をして僕が一番目立とうと思うので、注目よろしくお願いします。























