10.24 高橋幸光「7割で戦うが今のテーマ。力を込めなくても倒せるんです」

2026年10月24日(土)東京・後楽園ホールにて開催される『SHOOT BOXING 2026 act.5』で村田聖明(シーザージム)とオープンフィンガーグローブマッチで対戦する高橋幸光(飯伏プロレス研究所)。プロレスとムエタイの二刀流ファイターは、現在4連勝中と勢いに乗る村田を倒してSB日本ウェルター級タイトルマッチに前進なるか!?
――試合に向けての調整はいかがですか。
高橋 いつも通り、週2~週3でちゃんと練習しています。
――プロレスの練習も並行して?
高橋 そうですね。プロレスもバレーボールも変わらずの練習量です。
――バレーボール??
高橋 クラブチームに入っていて、高校はバレー推薦で入ったんです。高校時代は都内の学校にいて、周りが強すぎて全国大会は全然無理だったんですけど、その後、実業団に入ってちゃんとやっていましたよ。最近はプロレスの試合と被っちゃって全然出られていないですけど、それまでは定期的に年に何回か試合に出ていました。
――バレーをやっていることで、格闘技に活きていることはありますか。
高橋 やっぱり体の使い方が上手くなるんじゃないですか。視野も広くなるし、反射神経も良くなります。全身運動なんでクロスフィットをやっているのと一緒ですよね。曜日を変えて毎日違う競技をやっているので、毎日クロスフィットです(笑)。今日も昼間にプロレスの練習をやって、夜はキックの練習をやりました。あと減量に関しては、普通にランニングしてもつまらないので、バレーで厚着して汗をかきまくるという新しい減量方法も取り入れています(笑)。
――次の試合に向けて、練習で強化していることは?
高橋 いや、何もないですね。まだ相手の映像を見ていないですし、オーソドックスということしか知らないです。村田君と同じ大会に出場したことはありますが、戦うとは思っていなかったので、ちゃんと見たこともないですね。
――シーザー武志会長の息子ということで、やりづらさはないですか。
高橋 逆に会長の息子ということで「会長の目の前で倒して見せつけてやろうかな」とは思いました。あの子のインタビューを読んだのですが、めっちゃ俺のこと高評価してますよね? それを見てビックリしました。本当にいい子だから戦いたくないんですよ。「頑張れよ、よしよし」ってしてあげたいくらいです。今までに村田君との試合オファーを2回くらい断っているんです。試合会場に行ったら喋りますし、前回の試合が終わった後も受付にいてくれて、「受付を離れて高橋選手の試合を見に行きました!」と言っていたので、「見てくれたの!? ありがとう。でも、SBは今エースがいないんだから、村田君もすごくいい選手なんだから頑張ってエースになってSBを引っ張ってよ! 応援してるから!」という会話をして(笑)。今、気付いたのですが、「俺の試合を見てました」って、お前それ最初から俺と戦う気満々だったから見たやろ、と。てっきり俺の試合が好きだから見てくれたと思ったのに(笑)。
――では、そこで村田選手を倒せば、高橋選手がSBのエース昇格間違いなしじゃないですか。
高橋 そうですね。でも倒すのは難しいと思いますよ。気持ちが強い選手ですし、毎回激闘になっていて、それに巻き込まれたら削り合いになってしまうかもしれないですね。
――村田選手の試合をしっかり見てますよね(笑)。そういう展開にはさせないですか?
高橋 いや、別に何も考えていないので、そうなったらなったで全然迎え撃ちますし。どんな戦い方をしてきても、それを自分が上回るだけなんで。後輩とかにもよく言うのですが、「相手がこう来るからこういう対策をする」というのは、その時点で後手に回っている気がして嫌いなんです。自分としては、むしろ相手がそういうことをしてくるなら、俺はそれを上回ってやろうとしか思っていないですね。どう上回れるかが、今試合をしていて楽しみでもあります。
――今回はオープンフィンガーグローブ(以下OFG)マッチになりますが、ご自身にとっては間違いなくプラスになりますか。
高橋 そうですね。OFGだと通常のグローブよりも軽いので、ずっとガードを上げていても疲れないメリットがあります。あと、飲み物は自分で飲めるし、ピースもできるのでアピールはしやすいですよね。
――改めて前回のイモト・ボルケーノ戦を振り返ってどうですか。
高橋 ダウンを取れたのはたまたまです。イモト君のパンチを避けたら目の前に顔があったので殴っただけの感覚なので。別に狙っていたパンチでもないですし、こうしてやろうという作戦もなく、全部直感で出したものでした。でも、前回はOFGのヒジありでしたが、今回はOFGのヒジなしルールというのはどうしても引っかかるんですよね。イモト君以外はみんな、僕とやる時はヒジなしを希望するのはなぜなんでしょう。そんなに俺のヒジが嫌なのかなと。「笠原弘希選手とイモト選手のちょっと真似する形になるんですけど」って、前日会見の時にヒジありを提案してみようかな(笑)。
――実際、イモト選手と手を合わせて戦う前と違う印象はありました?
高橋 やっぱり上手いなと思いましたね。よく作戦を立ててきて、この試合を勝ちに来るためにやってきたなと。だからこそ慎重になりすぎているのかなと思いましたけど、「そんな慎重にやってても……」とは思いましたね。それじゃ僕は倒れないよと。やっぱり結局ペチペチやってきたから、彼は踏み切る一歩がなかった。踏み切っていないからこそカウンターをもらわなかったというのもあるかもしれないですけど、一歩踏み込んでいたら僕を倒せたかもしれないですし。それで全然来ないから、僕もカウンターを狙う必要もなかったですし、安定して勝てるなと思いました。
――11月には愛知でタイトルマッチ査定試合として、イモト選手と竜也選手の試合が組まれていますが、そこは意識していますか?
高橋 そこは正直興味ないですね。だって、イモト選手には前回僕が勝っていますし、竜也選手はほとんどSB内だけで戦ってきた子で「KO率が高い」と言いますけど、僕はもっと攻撃力のあるすごい奴といっぱいやってきてますから。
――なるほど。高橋選手は次で80戦目で、未だにトップ戦線というのは驚くばかりです。
高橋 本当に(笑)。よく体は壊れますけど、壊れてないですよね。プロレスの試合を入れたら、もう150戦くらいやっています(笑)。
――プロデビューした時は、ここまでやるとは思っていました?
高橋 怪我やジム移籍でちょっと試合から離れた時期もありましたが、100戦は行こうと思っていました。全然毎月試合をやってもいいと思っていたくらいでしたから。もう自分が想像以上に動けなかったりしたら、その時は引退する時かと思いますが、今は普通に動けちゃうんですよね。飯伏(幸太)さんには「今が全盛期だ。俺は37歳の時に一番輝いていたから」とめっちゃ言われますし。なんかそう言われたら、自信がついちゃいますよね。イモト君は10歳くらい下だし、SBでは僕の存在は老害ですよね。でも自分で言うのもなんですが、外敵感があっていいのかなと。
――では、このまま勝ち続けて一気にベルトも!?
高橋 「勝ち続ける」とか「絶対勝つ」という若い時みたいな意欲はとっくになく、スパーリングや出稽古のような感覚で試合をやっています。だからこそ、多分ナチュラルな動きが試合でできているのかなと。ダウンを取ったりKOしたりしている時は、フルパワーで打っていないんです。「7割で戦う」というのが今のテーマで、タイミングが合えばそんなに力を込めなくても倒せるものは倒せるんですよ。
――まるで武術の達人ですね。
高橋 「打たれ強い」とも言われますけど、僕は打たれ強くはないですから。もらった時に首を捻ったり、脱力しているから打たれているように見えて見栄えは悪いですけど、脱力して受けているからダメージは残っていません。
――ちなみに、SBの試合前後にプロレスの試合が入っていたりしますか?
高橋 先週の土曜日にプロレスの試合はひとまず終わり、次の試合は11月3日に関内のイベントで路上プロレスをやるので、ファンの方はぜひ来てください(笑)。ちょっと俺は自動販売機の上からのムーンサルトプレスをやるのも考えています。
――では、試合を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
高橋 今回もまたプロレスラーがSBのリングに上がります。ベルトがそんなに欲しいとは思いませんが、飯伏さんたちに「獲れ」と言われたからには、プロレスラーが初のSBのベルトを巻くというのは、新しい時代を作るという意味ではいいのかなと。みんなもプロレスラーの高橋幸光をだいぶ周知してくれていると思うので、それも本当に嬉しいことですし、もっとすごいことを見せてあげたいので、当日はぜひ会場にプロレスを観に来たつもりで試合を見ていただきたいです。そして、俺がしっかりと今回の相手を倒して、その数日後にはシーザー会長のお宅にちゃんと行って、一緒にご飯を食べてお風呂に入って、綺麗な娘さんにお酒を注いでもらってシーザー会長と乾杯し、泊まることを誓います! そこまで皆さん、楽しみにしていてください。プロレスラーは強いんです!























