シュートボクシング
HUMAN OF SB

シュートボクシングの未来を担う超新星・海人選手。端正なルックスで注目を集めながらも、鋭いストレートとミドルキックを武器に連勝を重ねている。2月13日に行われたシュートボクシング後楽園大会では他団体のムエタイ王者に勝利をおさめている。今後の活躍がさらに期待高まるなか、海人選手の素顔に迫った。

シュートボクシングをはじめたきっかけは?

 

格闘技をはじめたくて小学生のときから通いはじめました。最初は遊び感覚でパンチやキックをしていたけれど、中学3年までずっとアマチュア大会に出ていました。小さい頃から走ったりするのが得意だったり、いつも遊びまわっていました。習い事は格闘技以外したことはありません。格闘技だけです。
プロになりたいと意識しはじめたのは小学5年のときからです。

入場から試合運びまでいつも冷静沈着な印象の海人選手。プライベートな時間、日々の練習はどのように過ごしているのだろう。

 

仕事がない日は朝走ってから朝練です。それから昼は筋トレをして、少し休んで夜練。仕事があるときは、帰宅して19時か20時くらいから夜練。練習が終わるのはいつも23時くらい。僕のトレーナーはお父さんで、毎日練習に付き合ってくれます。
お父さんは僕が格闘技をはじめた後に、格闘技をはじめたんです。もともと格闘技を観るのは好きでしたが、今まで格闘技は一切やったことがなかったんです。でも僕がはじめたのをきっかけに、テレビとかVTRを見まくってテクニックとかを勉強して。今では完全にマンツーマンで毎日一緒に練習をしています。お父さんは僕の苦手なタイプや動きをわかっているので、徹底して対策練習をしたりしています。

海人選手にとって父親の存在とは?

 

お父さんとは仕事も一緒で、家の外壁を貼る仕事をしています。仕事も練習も一緒なので、毎日一緒です。
試合のときも練習のときも一番僕のことをわかってくれているのがお父さんです。小さい頃から夜ごはんは絶対に家族全員で食べるとか、怒ると恐いとか、どちらかといえば厳しく育てられた方かもしれません。格闘技をはじめてからはさらに真剣に教えてくれるようになりました。練習のときは特に厳しいです。今は褒められることはあまりないですね。
でも、お父さんの言っていることがすべて的を得ているので、自分が反省するばかりです。反抗の気持ちすら抱いたことはないです。そんなお父さんは、僕にとって一番強い存在です。いつまでたっても勝てる気がしないですね。

 

父親に対して絶大なる信頼と尊敬を語る海人選手。そんな父と息子の関係を支えている家族の絆にも触れてくれた。

 

お母さんは礼儀に厳しく「人には笑顔で挨拶をしなさい」といつも言われています。シュートボクシングは応援してくれていますが、怪我とか心配な面もあるので、本当はやらないでほしいって言われます。それでも栄養の勉強をしながら、いつも料理を作ってくれているんです。僕は普段から減量のために体重制限の管理をしているので、豆腐のハンバーグとか、メニューやカロリーとかを気にかけてくれていて。お母さんの反対を押し切ってまでプロ選手をやっているので、最高のリングで最高の自分をお母さんに見せたいです。

僕には兄がいるんですが、最初は一緒にプロを目指していたんです。でも練習で腰を痛めてしまい…。今は歌って踊れるEXILEのような歌手を目指していて。いつもお互いの活躍を競い合っています。向こうが活躍していると僕も悔しいって気持ちになるし、お兄ちゃんも一緒で。競い合って高め合っていくプラスの存在です。僕は音楽が好きなのですが、お兄ちゃんの歌声が一番聴いていられる。お兄ちゃんが歌うすべての曲が好きです。いつかお兄ちゃんに入場曲を作ってもらいたいですね。

若手の活躍が著しいシュートボクシングの世界で、海人選手の見据える未来とは?

 

一番強い選手になりたい。ムエタイの映像とかも勉強でよく見ているので、タイでも試合をしてみたいし、手も足も出ないような強い選手に出会って世界で勝負したい。自分がどこまで通用するかやってみたいです。
一番強くなったら、お父さんにも少しは認めてもらえるかなって…。今は練習中とかに、ぼろっかす言われるけれど、今まで僕が生きてきたなかで一番憧れの存在なので、そんなお父さんに認めてもらえたらすごく嬉しいですね。

海人

SB日本ライト級1位

1997年8月21日生まれ。大阪府出身。 177センチ/62.5キロ SB日本ライト級1位 戦績/12戦10勝(4KO)2敗 2014年7月27日に行われた「J-NETWORK Generation Cup-62kgトーナメント」にて優勝を飾る。





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