シュートボクシング
HUMAN OF SB

来たる10月14日(土)に行われる『浅草花やしき Presents SHOOTBOXING 2017 ヤングシーザー杯 in 花やしき act.4』。メインを務めるのはプロ4戦全勝、シーザージム期待の超新星・笠原弘希選手。SBフェザー級トップランカー、笠原弘希の弟としてプロデビュー前から注目を集め、現在は周囲の期待を背負い、SB史上最年少チャンピオンを目指す。

SBを始めたきっかけ

 

元々、家族みんながK-1などの格闘技をテレビで観たり、格闘技ゲームをするのが好きなんです。父がSBの元プロ選手の石川剛司さんと知り合いまして、兄が先にSBを始めて僕は少し遅れて8歳の時から始めました。小さい時に好きだった選手はアーネスト・ホースト選手。コンビネーションが速くて、ローキックがめちゃくちゃ強かったですよね。あれで倒したりしているのを見ていて凄いなと思ってました。

SBを始める前、スポーツは何もしていなかったです。昔からサッカーをやりたくてサッカー選手になることが夢でしたが、親もそのことは知っていたのですが、SBをやることになりました。習い事も一切していませんでした。友達と公園に行って鬼ごっこをしたりすることが多かったですね。何をやるにも恥ずかしがり屋な性格だったんですけど、今、人前に立つことは慣れています。

アマチュアでの戦績は50戦ぐらいやって30勝ぐらいしました。試合前は凄く緊張して控室ではあくびの連続でしたが、プロデビューする頃はなくなりましたね。アマチュア時代の経験はやはり今につながっていると思います。蹴り方を凄く教えていただきましたし、試合をすることで落ち着いて試合運びが出来るようになりました。

(ちなみに鳥が大好き)

練習、高校生活について

 

毎日のスケジュールとしては、6時半に起きて毎朝4〜5㎞走っています。その後学校に行き、19時からシーザージムで練習を始めて22時に終わります。

学校では友達と話したり、放課後にバスケットをしたりする時間が楽しいですね。学校の成績は……一学期は良かったのですが、二学期で危なかったので今、挽回中です(笑)。好きな科目は体育、生物です。練習疲れで学校で寝ることもよくあります。

練習は辛いですけど、さぼろうと思ったことは一度もないですね。練習をやらなかったら試合で自信がなくなってしまうだけですから。

試合では中学、高校の友達がたくさん来てくれます。学生にとってはチケット代は大きいのに来てくれるのでありがたいですね。せっかく観にきてくれるのでいいところを見せないといけないなと思います。

兄・弘希の存在。

 

先にプロビューして僕よりも全然上のレベルにいるので、早く追いつきたいですね。9月の試合の時、僕は格上に勝ったのに、兄がKO勝ちしたことで僕の試合は完全に消されてしまいました(笑)。

兄弟で一緒に取り組んでいると気持ちの面で強くなります。兄はよく「弟が勝ったから俺も負けられない」といいます。兄は強い選手と対戦しているので、逆に僕はこんなところで止まってはダメだという気持ちが出てきます。練習面でも頑張っている姿を見ていると、自分ももっと追い込まないとなと思います。ランニングするときは、疲れていても兄に負けられないという思いがあるので妥協は出来ません。兄から引っ張ってもらうことが多く、もし兄がいなかったら自分でやらないことが増えると思うので、間違いなくここまで結果は出ていないと思います。

兄は今までに14戦して1度だけ負けたことがあるのですが(2016年10月23日Phoenixx 祥梧戦)、間近で兄が落ち込んでいる姿やSNSで「笠原ここまでか」という書き込みを見て自分もかなり悔しかったですね。自分ももっと強くならなきゃなと感じました。

兄弟喧嘩は以前は些細なことで毎日のようにしていたのですが、最近は少なくなって仲はいいと思います。原因は忘れたのですが、最後の大喧嘩は僕が中2の時に殴り合いをしました。お互いに身体が出来ていて蹴りとかパンチを出し合ってSBの試合みたいになっていましたね(笑)。兄の方が身体が大きいので最終的に僕が押し潰されてしまいました。後日、父に喧嘩したことがバレてしまい、お互いに謝って解決しました。

今後の目標とは!?

 

高校生のうちにチャンピオンになって、シュートボクサーとして色んな団体で活躍したいですね。最年少でSBのベルトを獲りたいですね(SBの史上最年少チャンピオンは日下部竜也の18歳と2カ月)。今のチャンピオンは内藤大樹選手でかなり強いですが、組まれればやります!

身体が大きくなってそのうち階級も上げていくとは思いますが、兄とは同じ階級になることはないと思います。兄とタイトルマッチですか? 小さい頃にたくさん喧嘩してきたのでもういいかな(笑)。

応援してくれるおばあちゃんへのメッセージ

 

親ももちろんですが、誰よりも83歳のおばあちゃんが僕の活躍を凄く喜んでくれて毎回試合があるときは観にきてくれます。身体が悪いときでも試合の時は熱くなるみたいで、立って大声を出して応援してくれます。

試合後、深夜2時ぐらいに帰るのですが、いつも22時ぐらいに寝ているおばあちゃんは僕の帰りを待って起きてくれています。「以前よりも凄くうまくなったね」と声をかけてくれるんです。そんなおばあちゃんが好きなので、僕が外出したときには、おばあちゃんはこれ喜ぶんじゃないかな?と思って、ちょっとしたプレゼントを買って帰ったりします。誕生日の時にはおばあちゃんはお花が好きなので兄と一緒にプレゼントしたこともありました。これからもっともっと自分は強くなって世界のベルトを獲って、世界の舞台でも戦っている姿を見せていきたいですね。

『浅草花やしき Presents SHOOTBOXING 2017 ヤングシーザー杯 in 花やしき act.4』大会概要
https://shootboxing.org/news/13549

笠原 友希

SB日本スーパーバンタム級

2001年6月3日生まれ。東京都出身。シーザージム浅草所属。 174センチ/55キロ SB日本スーパーバンタム級 戦績/4戦4勝(2KO) 2017年4月デビューしてから敗戦なしの連勝中。





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