11.11 S-cup HIDEKI「鈴木選手のパンチ、蹴りは平均的なもので何も怖い攻撃がない」
——今回S-cupの世界トーナメント出場メンバーに選ばれたときの心境を教えて下さい。
「正直、自分でも驚いています。シュートボクシングには一度も参戦したことはありませんが、そういう中でもRISEが僕のことを推薦してくれシュートボクシング協会が承諾してくれたので嬉しいです」
——以前からS-cupは意識していた大会ですか?
「僕は最初に始めた格闘技がシュートボクシングだったんです。17歳から始めて19歳までシュートボクシングのジムにいました。プロのリングには上がっていませんが、アマチュア時代はS-cupに出るのが夢でした。今はキックボクサーですが、やっと夢が叶いました」
——トーナメントメンバーに選ばれた理由をご自身でどのように考えてますか?
「ここ最近はRISEで試合をしていて連続KOで勝っています。僕はメジャー団体のベルトを持っていませんが、今一番勢いがあるので選ばれたのだと思います」
——“ボリビアの剛腕”というニックネームが付いてますが、日本語はペラペラですよね?
「オヤジがボリビア人でオカンがボリビアと日本のハーフなので、僕はクォーターになります」
——一般的に、異国の地が混ざっている選手は身体能力が高いと言われてますがご自身でもそう感じますか?
「そうですね。体力や身体能力は他と比べ物にならないぐらいあると思います。高校の時には、京都の福知山成美高校サッカー部に所属していて全国大会に出ています」
——試合ではKO率も高いですが、そういう身体能力からくるものでしょうか。
「僕はパワーとかそんなにある方ではないのですが、パンチを当てるタイミングや当てるまでの過程を凄く大事にしています。そういうことを考えるようになってKO率が高くなりましたね。以前は身体能力やパワーだけに頼ってやってきた部分があったのですが、今は倒すまでの何を当てたらいいのか、こういう流れで相手は来るので自分はこれを合わせればいいというふうに凄く頭を使うことで身体能力やパワーをさらに活かせるようになりました」
——一回戦で対戦する鈴木博昭選手に対してはどのような印象を持っていますか?
「みんな強いと言ってますが、正直、僕は映像を見たときに、パンチ、蹴りは平均的なもので何も怖い攻撃がない印象でした。シュートボクシングは投げがあっての打撃なので、警戒する範囲が増えます。そこで鈴木選手の打撃が活かせているだけであって、打撃だけを見れば他の出場メンバーと比べても高いレベルではありませんし、下から数えた方が早いぐらいです。逆に僕が油断しないように気を付けたいぐらいです」
——自信満々ですね。
「誰とやっても倒せる気しかしないのですが、一回戦で優勝候補と言われている鈴木選手とやれることが嬉しいです。準決勝、決勝戦でやるとなると、フェアじゃない条件でやることになるかもしれませんからね。知名度もあるだけに勝てば美味しい相手です」
——アマチュア時代にシュートボクシングの経験はあるということですが、投げ技や立ち関節に関しては自信はどうですか?
「僕はアマチュアから打撃派なので、シュートボクシングをするつもりは全くないです。自分の戦い方を貫いて、打撃ナンバー1を証明したいと思います」
——他の出場メンバーを見て、気になる選手はいますか?
「決勝戦でザカリアかタップロンと対戦するイメージを持っていますが、問題ないです。優勝する自信しかない。僕が一番知名度が低い中、優勝するとストーリーになりますし、僕のための大会になるのだと思っています。今回S-cupを制覇してこの勢いでRISEのベルトも狙います」
——最後にファンにメッセージをお願いします。
「自分がやっていることをしっかり出せば僕が優勝することは間違いないです。期待していて下さい」