シュートボクシング

宍戸が3連敗で引退危機!?鈴木が大激闘を制す

 2月5日(日)東京・後楽園ホールにて、「SHOOT BOXING2012~Road to S-cup~act.1」が行われた。


▼メインイベント(第10試合) 70.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R無制限延長R
○ウォーレン・スティーブルマンス(オランダ/ボスジム/K-1EuropeMAX2008オランダ王者)
判定3-0 ※47-46、46-44、47-44
●宍戸大樹(シーザージム/SB東洋太平洋ウェルター級王者)
  昨年11月『SHOOT the SHOOTO2011』で、修斗のリオン武に手痛い敗北を喫しどん底に落ちた宍戸が、復帰戦でいきなり強敵を迎える。対戦相手はK-1 MAX2008オランダ王者スティーブルマンズ。K-1MAX2008世界トーナメントでアンディ・サワーに敗れはしたが、爆発力のある攻撃で一進一退の攻防を繰り広げ、判定にもつれ込む接戦を繰り広げたアグレッシブなファイターだ。
 1R、宍戸は左へ回り込みながら左ローを連発していく。前蹴り、右ミドルも混ぜながら回り込んでいくが、スティーブルマンスの圧力でコーナーに詰められる場面も。宍戸がコーナーに詰まるとパワフルなパンチのコンビネーションを叩き込むスティーブルマンス。宍戸をコーナーへ追い込み、左ストレートでダウンを奪う! 立ち上がっても左右フックでめった打ちにされる宍戸! ここで宍戸は組んでのアームロックにいき、離れると胴廻し回転蹴り。宍戸は投げと前蹴りで何とかこのラウンドをしのいだ。
 2R、宍戸は前蹴りと右ミドルで距離をとろうとするが、スティーブルマンスのパワフルなパンチを浴びてブロッキングするのが精一杯。スティーブルマンスは顔面とボディに打ち分けるパンチのコンビネーションで宍戸を追い込んでいく。宍戸は投げを繰り出すが失敗。ローを蹴るスティーブルマンスに宍戸は投げ、前蹴りで応戦する。後半、スティーブルマンスはやや手が出なくなってきた。
 3R、再び左右のローを蹴りながら回り込む宍戸。スティーブルマンスがパンチで前に出てくると組んで投げを狙い、離れると前蹴りとパンチの連打。そして、組み付くと首投げで宍戸がシュートポイント(1点)を奪う! 宍戸はバックブローからバックキック、さらに組んでの首投げで2度目のシュートポイント! 波に乗る宍戸はパンチとヒザ蹴りで攻め、組むと今度はアームロックを狙っていく。スティーブルマンスは明らかにスタミナ切れだ。
 4R、ローの蹴り合いから宍戸が連打で組み付き、鮮やかな首投げで3度目のシュートポイントを奪う。スティーブルマンスは強烈なパンチで宍戸を追い込むが、宍戸のジャブで左目が赤く腫れる。それでもフックとボディブローで宍戸をコーナーへ追い込む。スティーブルマンスはバックを奪って投げを狙うが、これは宍戸が阻止。同体で倒れるとスティーブルマンスはスタミナ切れで立ち上がるのもやっとの状態だったが、立ち上がると一気にパンチで宍戸に襲い掛かり、左フックでダウンを奪う!
 5R開始前から「宍戸」コールが鳴り響き、最終回のゴングが鳴った。宍戸はボディストレートから右ロー、左ミドル。パンチの連打からバックキック、前蹴りから再びバックキック。しかし、スティーブルマンスが強打で前に出ると宍戸は組んで投げを狙う。スティーブルマンスの豪腕がうなりをあげ、打ち合いにいった宍戸の頭が激しく左右に揺れる! それでも宍戸は前へ出てパンチから前蹴り、バックブロー。スティーブルマンスは蹴りで距離をとり、宍戸はパンチから投げにいったが時間切れ。2度のダウンを奪ったスティーブルマンスが勝利を収め、宍戸はキャリア初の3連敗を喫してしまった。
 スティーブルマンスは上機嫌で「SB(シュートボクシング)のコスチューム(ロングスパッツ)は気に入った。S-cupにはオファーがあれば出たいね」と語った。敗れた宍戸はノーコメント。以前から「3連敗したら格闘技にしがみついていてはいけない」と公言しているだけに、その去就が気になるところだが、シーザー武志会長は「続けるのもとことんやるのかも宍戸の気持ち次第」と、今後のことは本人の意思に任せるとした。



▼セミファイナル(第9試合) 70.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○鈴木 悟(Unit-K/バンゲリングベイ・スピリット/SB日本スーパーウェルター級王者)
判定3-0 ※28-26、28-26、28-26
●ボーウィー・ソー.ウドムソン(タイ/ワンソンチャイ・ボクシング・プロモーション/WMC世界ウェルター級王者)
 昨年、トビー・イマダ、ドラゴとの超獣決戦をそのハンマーのような剛拳で制してきたボーウィー。対する鈴木は、昨年9月の後楽園大会でSB日本スーパーウェルター級王座決定戦を制し新王者に。王座戴冠後の初戦となった11月のクリストフ・プルボー戦では敗れており、今回が再起戦となる。ともに豪腕を持つ選手同士だけに、激しい試合が期待される。
 1R、右腕をダラリと下げるデトロイトスタイルに構えた鈴木はジャブから右ストレート、組むとボーウィーを巻き込むように投げるが、これはシュートポイントにならず。ボーウィーはパンチを上下に打ち分けながら前へ出て、鈴木はジャブと右ストレートをヒットさせていく。鈴木の右ストレートを喰ってのけぞったボーウィーだが、すぐにパンチを出しながら前に出てパンチを打ち返す。さらにローキックとヒザ蹴り。鈴木はボーウィーをコーナーに詰めるとボディと顔面へのコンビネーション、さらに打ち合ってきたボーウィーに右ストレートを直撃させダウンを奪う! ラッシュをかける鈴木にめった打ちにされたボーウィーにスタンディングダウンが宣告され、ボーウィーはフラフラでゴングを聞いた。
 2R、鈴木は右ストレート、ワンツー、ジャブの連打からの右ストレートとボーウィーの顔面を次々と捉える。しかし、ボーウィーも豪腕フックで逆襲し、組んでの投げを狙う。至近距離で打ち合い、ボディを叩き合う両者。ボーウィーは打ち合いの中でヒザ蹴りを突き刺す。両者足を止めての打ち合いに場内は大興奮! ボーウィーの左右フック、鈴木の右ストレートで両者ともにフラフラ。文字通りの”ド突き合い”に場内は大歓声に包まれ、鈴木はにっこりと笑う。
 3R、ボーウィーがパンチで襲い掛かり、なぎ払うようなフックで鈴木の顔面とボディを叩く。鈴木も負けじと打ち合い、大興奮の場内。鈴木の左フックでボーウィーがフラつくが、ボーウィーはすぐに回復して左右フックとヒザ蹴りで反撃。ほぼノーガードで打ち合いを続ける両者に、「さとる」コールと「ボーウィー」コールが送られ場内は真っ二つに割れる。ボーウィーは逆転の投げを狙うが失敗。最後まで激しく打ち合った両者に万雷の拍手が鳴り響いた。そして判定は……鈴木! 鈴木が死闘を制し、ボーウィーを破る金星を獲得した。
 鈴木はマイク握り「かねてからボーウィーと鈴木が見たいというたくさんの声があり、こんな素晴らしいカードで開幕戦を迎えることができました。ボーウィー選手がああいうスタイルなのでそれに応えないといけないと思い、気持ちに応えるつもりでお客さんを沸かせるために戦いました。その結果、勝つことができたのでうれしい限りです。今年はS-cupがあるので世界レベルのボーウィーを倒したことでS-cupに近づけたと思います」と語り、声援を一身に受けていた。



▼第8試合 54.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○魅津希(みずき/空手道白心会/ROUGH STONE GP 2010 -56kg級 優勝)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●高橋 藍(シーザージム/SB日本女子フライ級王者、Girls S-cup2010世界第2位)
※本戦は30-29(魅津希)、29-29、30-30
 高橋は昨年6月、女子エースのRENAを下してSB日本女子フライ級王者に君臨。「Girls S-cup2011」ワンマッチで神村エリカとの頂上決戦が組まれるも、練習中に眼窩底を骨折し、長期欠場を余儀なくされた。昨年6月のRENA戦以来、8カ月ぶりの復帰戦となる。
 対する魅津希は、空手をベースとした非凡なる打撃センスで、立ち技だけではなく女子総合格闘技ジュエルスの「ROUGH STONE GP 2010」-56kg級をも制した“天才格闘少女”。軽やかなステップワークから繰り出す的確なパンチの打ち分けは一級品だ。
 1R、魅津希は大きく回り込み、ジャブから回転の速いパンチのコンビネーション。右ボディストレートから顔面への右ストレート、左フック。高橋は首相撲に捕まえるとヒザ蹴りを連打。頭を左右に振りながら左右フックを当てていく魅津希。高橋も右ストレートを打ち返す。
 2R、ワンツーで前に出る高橋は魅津希が頭を下げるとヒザ蹴り。魅津希は動き回って左右のフックをヒットさせる。前に出る高橋と下がりながらもパンチを当てる魅津希。高橋は捕まえてのヒザ蹴り。魅津希は捕まえられても離れ際にフックを入れる。高橋に捕まると魅津希は太ももへヒザ蹴りを入れる。高橋のパンチ連打に魅津希が打ち返すと、高橋はすぐにヒザ蹴り。パンチの連打と組んでのヒザ蹴りを高橋はうまく使い分ける。
 3R、魅津希は右ボディストレートから左フック、ジャブから飛び込んでの右ストレート。高橋もワンツーと組んでのヒザ蹴り。魅津希は組まれても左フックを入れる。魅津希が抱え投げにいくが、これは失敗。高橋のパンチをヘッドスリップでかわしながら左右のフックを回転させる魅津希! 高橋が組んでくると太ももへのヒザ蹴り。高橋も必死の形相で打ち返すが、魅津希のパンチが当たるたびに場内からはどよめきが起こる。組んでのヒザにいく高橋と組まれてもパンチを連打する魅津希!
 判定はジャッジ1名が魅津希を支持したが、ほかの2名はドロー。決着は延長戦にもつれ込んだ。ジャブから左右のフックを連打し、高橋のパンチを鮮やかにかわしてまた連打する魅津希に場内がどよめく。高橋もパンチで前に出て組んでのヒザ蹴り連打。魅津希がパンチで前に出る! ワンツーで前に出て組んでのヒザ蹴りにいく高橋だが、魅津希が圧倒的な当て感でパンチをヒットさせる。魅津希が左フックから右ストレート、高橋の右ストレートをヘッドスリップやスウェーでかわしてパンチを叩き込む!
 判定はジャッジ三者とも10-9で魅津希! 現役高校生の天才格闘少女が、SBクイーンを破るという番狂わせを演じた。



▼第7試合 56.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○マモル(シューティングジム横浜/元修斗世界バンタム&フェザー級王者)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-29
●伏見和之(シーザー力道場/SB日本スーパーバンタム級2位)
 マモルは総合格闘家でありながら、過去に現SB日本フェザー級王者ナグランチューン・マーサM16やSB日本スーパーバンタム級暫定王者えなりのりゆきに勝利し、立ち技でもその実力を発揮。アメリカで試合を続けていたため、SBのリングからは遠ざかっていたが、今回、久しぶりのSB参戦となった。一方の伏見はSB日本スーパーバンタム級のトップランカーで、タイトル挑戦も視野に入っており、この試合は絶対に落とすことができない。
 マモルが再びSB軽量級戦線を脅かすか? それとも伏見がこの試合をタイトル挑戦への切符とするか? 
 1R、圧力をかけるのはマモルの方。じりじりと近づいてジャブとロー、伏見は下がりながらも左ボディを叩いていく。伏見の右ローにマモルは蹴り足をキャッチして組みにいく。伏見は力なく倒れ、マモルは投げることができない。伏見はマモルが近づいてくるとアッパーからフックにつなげる。
 2R、伏見は左ロー、マモルが組んでくるとバランスを崩して倒れる。伏見はフェイントを入れながら左右ロー、マモルはジャブと前蹴り。マモルが何度も伏見の蹴り足をキャッチしてコカす場面が見られる。伏見がパンチから左ロー、マモルが蹴り足を取ると伏見はマットに転がる。
 3R、伏見が右ストレートから左ロー、マモルは組み付くと首投げにいこうとするが伏見は堪える。パンチから組み付くマモルだが伏見を投げることができない。伏見は左ローを蹴り続け、マモルは何度も投げにいくが、伏見が転がってしまいシュートポイントに結びつかない。伏見にはついにイエローカードが提示された。その後も投げを連発したマモルだが、投げることができず判定に。噛み合わない内容でマモルが判定勝ちを収めた。



▼第6試合 65.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○松花征也(まつはな・まさや/グラップリングシュートボクサーズ/SB日本ライト級2位)
判定3-0 ※30-28、30-26、29-26
●不死身夜天慶(ふじみや・てんけい/シューティングジム横浜/修斗世界ライト級10位)
 不死身夜は修斗でもトップレベルの打撃技術を持ち、2010年6月にSB初参戦。“怪物くん”ことSB日本スーパーフェザー級1位・鈴木博昭と対戦し、延長ラウンドにもつれ込む接戦を演じてあらためてその実力の高さを証明した。
 対する松花は、アマチュア時代からK-1甲子園中部地区大会で優勝を収めるなど、その非凡な才能に大きな期待を寄せられるも、プロデビュー後は思うように実力を発揮できずにいた。しかし昨年夏に一念発起し、東京のシーザージムで1カ月間におよぶ強化合宿を行い、大きな自信を身に付けると一気にその才能は開花。高速コンビネーションを武器に元MA日本キックボクシング連盟2階級制覇の水町浩に投げでTKO勝ちするなど現在SBのリングで3連勝中、今最も勢いに乗る若手のホープだ。
 1R、不死身夜は右フック、左フックから左ボディと重いパンチのコンビネーション。松花の蹴り足を払うと同時にバックを奪い、バックドロップでシュートポイント2を奪う(※試合終了後、シュートの基準を満たしていないということで取り消された)。松花もコンビネーションパンチを回転させ始め、両者左右フックからのボディを叩き合う。松花が右フックから左フック、打ち合いの中で松花が左ミドルからバックブローを繰り出して不死身夜からダウンを奪う! 一気にパンチのコンビネーションで襲い掛かる松花に、不死身夜は防戦一方となった。
 2R、松花が左ローを狙い撃ちにし、右ストレートのカウンターも狙う。両者ともに左右フックから左ボディブロー、パンチ一辺倒になりがちな不死身夜に松花は左ローを狙う。不死身夜は強烈な左ボディを叩き込むが松花はバックブローから左右の連打、そして左ボディブロー。松花の左フック、左ロー、右ストレートに不死身夜は下がる。
 3R、松花は左ロー、不死身夜の左フックをブロッキングしながら左フックを狙う。両者パンチの打ち合いを繰り広げるが、松花はブロッキングしてしっかり返し、ヒザ蹴りも織り交ぜていく。松花の左フック、左ミドル、左ヒザ蹴りをもらって下がる不死身夜。左ボディ、左右フックを打ち返すが、前に出る松花の勢いと手数に押されて不死身夜は下がり続け、松花が驚異のスタミナで押し切った。



▼第5試合 65.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○菅原勇介(TARGET/J-NETWORKスーパーライト級王者・RISE同級1位)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●タップロン・フォースジム(タイ/Force Gym/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級5位、元WMAF世界スーパーライト級王者、元WMC世界フェザー級王者)
※本戦は30-29(菅原)、30-30、30-30
  タップロンは2007年8月にMA日本キックに初来日。壮泰を1RでKOし、WMAF世界スーパーライト級タイトルを獲得した。その後、一昨年9月にSB初参戦を果たし鈴木博昭と対戦。炸裂音が会場中に響くような強烈なミドルキックとKO狙いの豪快なパンチで鈴木を圧倒し、判定勝利を収めた。続く1月の大阪大会では、通常試合をしている階級よりもかなり重い68kg契約で対戦した百武政敏をも撃破しており、今回が3度目のSB参戦となる。
 一方、今回が2度目のSB参戦となる菅原。昨年9月の異種格闘技戦ともいえるMMAファイター大澤茂樹との大激戦はベストファイトの呼び声も高く、SB再登場を望む声も多かったという。今回も、SBで元ムエタイ王者タップロンとの異色対決に挑む菅原が、一体どのような戦いを見せてくれるのだろうか。
 菅原はシュートボクサーの象徴であるロングスパッツを初着用。腰にはRISEの文字がある。1R、タップロンの右ローが快音を発して決まると、場内からはどよめき。菅原は右ロー、左フックで応戦し、ロープに追い詰めて左右フックをクリーンヒットさせる。しかし、タップロンは右フックで菅原をグラつかせ、ハイスピードの左ハイキック! これを菅原がダッキングでかわし、場内は歓声に包まれる。前に出て強引に攻める菅原と、スピードとパワーのある蹴りを放つタップロン。
 2R、菅原が右ストレートをクリーンヒットさせ、タップロンの頭から水しぶきが上がる! 負けじとタップロンは右ハイキック、右フック。菅原はタップロンの右ミドルを受け止めての右フック。ローの蹴り合いと左右フックの打ち合い、右ミドルを蹴るタップロンに菅原は左フックを狙う。前へ出る菅原をタップロンは首相撲に捕まえるが、菅原はヒザを上げてタップロンのヒザ蹴りをブロックする。
 3R、ぐいぐいと前に出る菅原は右ローと左右フック、タップロンもローを蹴り返し、左フックを合わせてくる。右ローからパンチで前へ出る菅原と、パンチと右ミドルで迎え撃つタップロン。パンチの打ち合いで的確に当てるのはタップロンの方で、組むとヒザ蹴り。前へ出て手数で攻める菅原だが、タップロンに右フックを合わせられてしまう。
 両者ゆずらない戦いは判定でドローとなり、延長戦へ突入する。タップロンは菅原が前に出てくると右ミドルを合わせ、それ以上近づいてくると首相撲に捕まえてのヒザ蹴り。菅原は右ストレートと右ローで攻めるが、タップロンは右ミドルを返してくる。ワンツーで前に出る菅原! タップロンに組まれるが、ブレイクになると菅原は再びワンツーで飛び込む! 菅原は最後もパンチで前に出る。判定はジャッジ三者とも菅原! 強豪タップロンに日本人初勝利を収めた。



▼第4試合 60.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○歌川暁文(U.W.F.スネークピットジャパン/SB日本スーパーフェザー級4位)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●山内慎人(さんない・まさと/GUTSMAN修斗道場/修斗世界フェザー級7位)
※本戦は29-28(山内)、28-28、28-28
 昨年11月に行われたSBと修斗の合同興行『SHOOTO the SHOOT 2011』ではプロ修斗の石澤大介にSBルールでKO勝利している歌川。山内は修斗の現役ランカーとしてSBのリングで勝利を挙げられるか?
 1R、サウスポーの歌川は左ミドル、山内はそのミドルを腕で受けながらパンチで前へ出る。プレッシャーをかける山内がロープを背負った歌川から強烈な左フックでダウンを奪う! 立ち上がった歌川もパンチで攻めていき、左ローと左ミドル。両者足を止めてのフルスイングの打ち合い! 場内がどよめく中、歌川は左ローを連打していく。山内は凄まじいフックの連打! 歌川はローに右ストレートを合わせられてグラつく。
 2R、歌川は前蹴り、右フックを混ぜながら左ローを狙い撃ち。山内は左右の強打で歌川の頭を激しく揺らし、歌川に蹴り足を取られてもがむしゃらにパンチを叩き込む。歌川のローがローブローになり、試合は一時中断。再開後、激しい連打で歌川を攻める山内は飛びヒザ蹴り! これが効いたかに見えたが、歌川は左ボディストレートと左ローで猛反撃! 今度は山内が防戦に回る。歌川は徹底的にボディを攻めていく。
 3R、歌川は左ローから右フック、左ミドル。さらに左ストレートを顔面とボディに打ち分ける。ボディを嫌がる山内は防戦に回る場面が多く、歌川がロー、ボディ、ヒザ蹴りと一方的に攻めて、バックを奪って投げまで狙う。さらにハイキック。歌川が上下に打ち分ける左ストレートに山内は身体を丸めて防戦。歌川がボディへのパンチとヒザ蹴りで攻めに攻め、山内は胴タックルで倒すのが精一杯。
 大激闘は山内に一票が入るもののドローとなり、延長戦へ突入。フルスイングで左右フックを放つ山内に、歌川は打たれながらもボディとロー。鼻血を出してパンチを振るう山内に歌川も左ストレートで前に出る。山内の左フックで歌川の左目上が切れ、歌川も流血。両者血まみれで最後まで打ち合った結果、ジャッジ三者とも10-9で歌川が激闘を制した。敗れた山内にも「ナイスファイト!」の声援が場内のあちこちから飛び、拍手が沸き起こった。



▼第3試合 60.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○池上孝二(及川道場/SB日本スーパーフェザー級3位)
判定2-1 ※30-29、29-30、30-29
●島田洸也(シーザー力道場/SB日本スーパーフェザー級5位)
 1R、島田は左へ回り込みながらジャブ、池上がローを蹴ってくるとローを返す。島田の右ローと右ミドルに池上はパンチ連打、組み付いた池上はヒザ蹴りを連打する。
 2R、左右ミドルの蹴り合いから池上が組み付き、首相撲で揺さぶりをかける。島田の左ミドルに池上が左ロー、島田はパンチをまとめて左ミドルから左フックをヒットさせる。右ミドルからパンチにつなげる島田に、池上はヒザ蹴りから組み付く。島田は投げにいくが失敗。
 3R、池上は左ミドルを連打して前に出る。島田がローを蹴り返してくると蹴り足をキャッチしてコーナーへ運ぶ。組み付くとヒザ蹴り。島田は離れると右ミドル、池上はパンチから組み付いてのヒザ。島田は投げを狙うが投げられず、池上のパンチからの組み技に苦しむ。それでも島田はパンチをアグレッシブに出していったが、判定2-1で池上が島田を振り切った。



▼第2試合 70.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○坂本優起(シーザージム)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-27
●黒木信一郎(ストライキングジムAres/SB日本スーパーウェルター級3位)
 1R、ミドルとローの蹴り合いから、坂本は右フックにつなげる。前に出るのは坂本でパンチを当てていくが、黒木はジャブと左フックを坂本の前進に合わせてくる。坂本の右フックに一瞬グラつく黒木。坂本は右フックと左ボディ、右フックから左ヒザと黒木を上下に揺さぶった。
 2R、坂本が前蹴りから右フック、そしてパンチ連打。右フックで黒木がグラつき、坂本はラッシュをかける。黒木も左ジャブ、左フックで応戦するが、坂本は下がらずに右フックとヒザ蹴り。両者足を止めて打ち合うと、黒木と坂本の左右フックが交互にヒット。黒木が足を止めての打ち合いを挑むと坂本もそれに応えて打ち合い、場内からは拍手が沸き起こった。
 3R、左フックを狙い撃ちにする黒木に坂本は前に出ての連打。足を止めての打ち合いで両者ともパンチをヒットさせる。手数で優る坂本がパンチから左ミドル、黒木は防御に回るが、すぐに反撃していく。バックを奪った坂本に黒木がアームロックを狙うが、坂本は前へ回り込みながら右のヒザを黒木の顔面に突き上げる! 右アッパーと右フックで休まず攻める坂本に、黒木も左フックとヒザ蹴り。ラスト10秒で打ち合いを挑んだ黒木だが、終始攻め続けた坂本に凱歌が上がった。両者の好ファイトに場内は拍手に包まれた。



第1試合 65.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○ATSUSHI(フリー)
KO 1R1分48秒 ※左フック
●塩崎達也(シーザージム新小岩)
 1R、両者サウスポースタイルからジャブを放ち、ATSUSHIはパワフルなパンチを連打する。塩崎はローキックで応戦するが、ATSUSHIの強打を浴びて後退。最後はATSUSHIが左フックを決め、豪快なKO勝ちを飾った。



▼オープニングマッチ2 47.0kg契約 スターティングクラスルール 2分3R延長1R
○MIO(及川道場)
判定2-0 ※29-29、30-29、30-29
●大島つばき(フォルティス渋谷/J-GIRLSミニフライ級2位)
 1R、サウスポーの大島をワンツーでどんどん前に詰めていくMIO。大島も足を止めて打ち合う場面がある。2R、MIOがワンツーの右フックをヒットさせ、大島も左ストレートを打ち返す。MIOの首投げは失敗。大島がストレートの連打で前に出てヒザ蹴り。大島の左ストレートにMIOは動きを止められる。
 3R、両者がパンチで打ち合い、MIOは投げにいくも失敗。MIOが前蹴りからの右ストレートを2度ヒットさせ、さらに大島の左ストレートを右ストレートで迎え撃つ。MIOは残り時間わずかで前に出て右ストレート、左フック、右フックを連続ヒットさせ、ベテラン女子キックボクサーを破った。



▼オープニングマッチ1 57.5kg契約 スターティングクラスルール 2分3R延長1R
○プンダムM16スタイル(ランバーM16スタイル)
失格
●武井涼馬(シーザージム渋谷)
※※武井が契約体重をクリアできず失格に。


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