7.7 ギャビ・ガルシアと対戦する薮下めぐみ「凄く大きな選手と対戦できることが楽しみ」
7月7日(金)東京・TDCホールで開催される女子格闘技の真夏の祭典『Girls S-cup 2017』でギャビ・ガルシア(ブラジル)と対戦する初代スマックガール無差別級王者・藪下めぐみ(FIGHT CHIX)。柔道で全日本実業柔道個人選手権大会優勝、1995年世界選手権出場などの実績を持つ薮下は投げ技に絶対の自信を持っており、投げ技が求められるSBルールは向いているといえる。身長188cm、体重93kgの体格を誇る“世界最強最大女柔術家”ギャビをも投げて見せるか。
――ギャビ戦が決まったときの心境を教えて下さい。
「昨年の大みそかのRIZINでギャビ選手が堀田祐美子さんとやりましたよね。その時にバックヤードでギャビ選手を遠くから見つけてやはり大きいな~と思いました。その時にやってみたいという気持ちになりました。私は女子プロレス、MMAをやり始めて20年目になるのですが、ちょうど20年前にグンダレンコ・スベトラーナ選手(身長192cm、体重150kgのロシア人柔道家、プロレスラー)と試合をしているんです。今回、20年という節目で凄く大きな選手と対戦できることが凄く光栄です。まさか自分と対戦させてもらえるとは思えないですし、嬉しい気持ちでいっぱいです」
――規格外の体格を誇る選手とやることに怖さは?
「そういうのはないですね。私は勝敗よりも試合を楽しみたい気持ちでいっぱいです。減量がなければ、私とやれる選手がいるならやりたいんです」
――100㎏近い選手の打撃をもらったら相当痛そうですよね。
「私は人とは違う感覚なんです。柔道時代には階級にこだわる試合をやっていて大きな選手とやることはありませんでした。MMAだと今は階級別で試合が組まれていますが、私がやり始めた頃は体重別ではありませんでした。それで私はスマックガールやReMixといった団体で無差別級トーナメントに出ていたので抵抗はありません。むしろ今回の試合をギャビ選手が受けてくれたことが凄くありがたいです」
――一般的に格闘技では体重の重い選手の方が有利ですが、そういう選手と対戦したときに軽い選手が有利なのはどういうところでしょうか。
「今回私がシュートボクシングに出るのは3度目なんです。初めての頃は階級が同じ選手でした(2010年1月17日岡加奈子戦)が、2度目は大きな選手(2011年8月19日HIROKO戦)が相手でした。今回も大きな選手が相手です。MMAの試合ではなく、私は打撃が出来ないのでどうなんでしょう。相手は今までに似たような体型の選手とやってきて、今回これだけ身長差のある選手とやったことはないと思うので動きも変わってくると思うんです」
――ちなみに柔道では主にどういう成績がありますか。
「全日本実業柔道個人選手権大会で優勝(1993年)、福岡国際女子柔道選手権大会で3位(1994年)、1995年には世界柔道選手権大会に出ました」
――当時、有名な選手と対戦した経験は?
「私の下には田村亮子ちゃん(シドニー、アテネ両五輪金メダリスト)がいましたね。いつも一緒に合宿に行ってましたし、溝口紀子さん(バルセロナ五輪柔道女子52㎏級銀メダリスト)、田辺洋子さん(アトランタ、 バルセロナ両五輪銀メダリスト)など、私の年代には強い選手はたくさんいました。ちなみに、私はオリンピック出場候補選手だったんです。
――投げが認められるシュートボクシングルールだけに、薮下選手が得意な投げ技に期待したいと思います。
「とにかく投げるためには打撃をかいくぐって懐に入れるかどうかが鍵になります。私は掴めばどんな相手でも投げられる自信があります。今までにエリン・トーヒル、マルース・クーネンなど強豪外国人と何度も対戦してきました。今回ギャビ選手の打撃がどれほどの強い打撃を打ってくるのかわかりませんが楽しみですね。女子格闘技を観に来る人が楽しんでもらえるような試合をしたいと思います」
大会概要はこちら
https://shootboxing.org/tournament_schedule/12925