内藤大樹が王座を返上「那須川戦しか今は見えていない」
内藤大樹が保持するSB日本スーパーバンタム級王座挑戦権を懸けたトーナメントが、5月20日(日)愛知・ホテルプラザ勝川にて開催される『SHOOTBOXING 2018 YOUNG CEASER CUP CENTRAL #22』で開幕する中、内藤が王座を返上することを発表した。これまで2度の王座防衛に成功するなど“絶対王者”として君臨してきた内藤が王座を返上をする理由とは!?
――内藤選手が保持するSB日本スーパーバンタム級王座挑戦権を懸けた次期挑戦者決定トーナメントが5月の愛知大会から開幕する中、内藤選手が王座を返上するとお聞きしました。
「この王座は2度防衛戦をやってランキング1位の植山征紀選手とも2度やっています。植山選手の下にはランカーがいますが、正直この階級ではやり残したことがないかなと思い始めていました。そんな中で、次期挑戦者決定トーナメントの開催が発表されてメンバーを見ても燃えてくるものがなかったのと、後々は階級を上げようとも考えていたのでスーパーバンタム級の王座はここで返上して上の階級のベルトを狙うのも一つかなと」
――減量面の問題も階級変更の理由の一つだったりしますか?
「減量はきついですが、まだ落とそうと思えば落とせます。減量面よりも今回のトーナメントの優勝者からベルトを奪われるかもしれないという危機感のようなもの伝わってこないのが一番の理由です」
――昨年11月にRISE DEAD OR ALIVE -57kg TOURNAMENTを制覇して以降、試合から遠ざかってるのはなぜですか。
「トーナメントで優勝したことで、RISEのどの階級の王座にも挑戦する権利が得られました。僕はずっとシュートボクサーとして那須川(天心)選手にリベンジしたいという想いがあったので(2015年8月1日に対戦し内藤が1RKO負け)、那須川選手が保持しているRISEバンタム級王座に挑戦する方向でSB協会も話してくださっていたのですが、うまく本決まりしていない状況なんです。当初3月というお話をいただいたのですが那須川選手のケガで流れてしまい、そこからもずっと練習していて6月にスライドというお話もまた流れたようですが、僕はいつ対戦してもいいぐらいの状態でいます」
――那須川戦以外は試合を挟みたくなかったと?
「そうですね。当初3月予定でしたし直でいきたいと思っていたので。でも正直ここまで試合間隔が空くとは思っていませんでしたが」
――階級を上げることでそういうことを考えながら身体作りをした練習もしているのでしょうか。
「那須川選手とやるのは55.0㎏契約なのか58.0kg契約なのかはわかりませんが、ずっとフィジカルトレーニングをやっているので階級が上がっても不安はありません。動きが悪くなったりもありませんし、全体的な能力は上がっていると思います」
――那須川選手も次回6月のRISEではフェザー級(-57.15kg)に階級を上げて試合に臨みます。
「それは意外でしたが、体重どうこうよりも那須川戦しか今は見えていないので契約体重は合わせます」
――内藤選手もRISE DEAD OR ALIVE -57kg TOURNAMENTを制覇して勢いがありますが、那須川選手はいまだ無敗です。最近の那須川選手の試合を見てどのような印象がありますか。
「相変わらず強い選手ですよね。世界最高峰のキックボクサーだという印象は変わりませんが、早く対戦したいですね。やるからには勝つ自信でいきますし、勝つイメージは出来ています」
――ちなみに次期挑戦者決定トーナメントは誰が優勝すると思いますか?
「兄の凌太も出ますが、メンバーを見ても植山選手が優勝しなきゃダメだなと。シュートボクシングの55㎏のベルトの価値を上げたのは自分だと思うので価値を落として欲しくはありません。誰がチャンピオンになれるか楽しみに見ていたいと思いますし、その後の新チャンピオンの戦いに注目していきたいですね」