6.10内藤大樹の兄・凌太「“やっぱり兄貴すげえな”というのを見せたい」
6月10日(日)東京・後楽園ホールにて開催されるシリーズ第三戦『SHOOT BOXING 2018 act.3』のSB日本スーパーバンタム級王座決定トーナメント一回戦で笠原友希(シーザージム/同級5位)と対戦する内藤凌太(ストライキングジムAres/同級4位)。弟の内藤大樹が王座返上したことを受け、巡ってきた戴冠のチャンスを前に、「ここでしっかり勝って兄の存在感を見せたい」と意気込みを語った。
——SB日本スーパーバンタム級王座決定トーナメント出場が決まりました。
「トーナメントメンバーに選ばれるのは当然だと思っていました」
——当初は弟の内藤大樹選手が保持する王座への挑戦者決定トーナメントでしたが、勝ち上がって兄弟対決は問題なかったのでしょうか。
「そこまで勝ち上がらないといけないので、その時になって考えればいいかなと思ってました。弟もそこまで僕とやる気はなかったと思います。最近は他団体で兄弟対決が流行ってますよね。僕には弟二人がいますけど……試合が組まれてもあいつらの顔面を全力で殴ることは出来ないですね。6オンスの薄いグローブで殴るなんてイメージ出来ません」
——逆に大樹選手が王座返上してくれて良かったですね(笑)。一回戦で対戦する笠原友希選手についてはどのような印象を持っていますか?
「いい選手なんですが、トーナメントどうこうよりも今年2月にうちのかわいい三男坊(=内藤啓人)がぶっ倒されているので、兄貴の自分がリベンジすることしか考えていません。ここで確実に潰させてもらいます」
——警戒するところは?
「身長が高い、手足が長い、あとはサウスポーぐらいですかね。攻撃力に関しては、今までに僕はもっと攻撃力の高い選手とやってきているので問題はないですね」
——笠原選手は9戦無敗ですが、その勢いは感じますか?
「普通の選手だとそういう記録は出せないものなので凄いとは思いますが、そろそろここで自分が土を付けてあげようかなと。僕はプロ20戦やってきて途中で勝ったり負けたりしましたが、だてに20戦やってきたわけではありません。何度も悔しい思いをしてきましたし、弟の大樹が結果を出していて自分は全然結果を残せていない中やってきたという意地もあります。デビューから無敗のエリート君には簡単には負けられません」
——反対ブロックからは誰が勝ち上がってくると予想してますか?
「植山(征紀)選手か伏見(和之)選手だと思いますが……願望も含めて、伏見(和之)選手で。僕は選手としても一人の人間としても凄く尊敬しています。プライベートで仲良くさせてもらっていることから尊敬するようになったのですが、とにかく真っ直ぐな方なんですよね。伏見選手とだったら勝ち負け関係なく、本気の殴り合いができると思ってます。決勝戦で拳を交えることができたら最高ですね」
——ちなみに弟の大樹選手に王座返上したときのインタビューで優勝予想を聞いたところ、「兄の凌太も出ますが、メンバーを見ても植山選手が優勝しなきゃダメ」だと言われてました。
「ひでえ弟だなと思いましたね(笑)。今回、弟も全力でサポートしてくれていていますが、どこかで笠原選手とは相性が良くないと思っているはずです。ここで勝って“やっぱり兄貴すげえな”というのを見せたいですね。前回、2月の植山選手との試合では相当期待をしてくれていたのですが、僕は期待を裏切ってしまいました。ここでしっかり勝って自分の存在感を見せたいと思います」
——プライベートで兄の存在感を見せられたことは?
「プライベートでもダメですね(笑)。押されっぱなしの私生活で……兄の立場は弱く、常に弟たちからは『兄の威厳をもっと持ってくれ』と言われてます。逆にそう言えるからこそ仲が良い秘訣かなとは思いますね。チャンピオンの次男と同じ環境で育ってきたらからには、啓人も僕も絶対にチャンピオンにならないといけない使命だと思います。絶対に獲ります!」
——4月のDEEP☆KICK55kg級王座決定戦準決勝を制してDEEP KICKでもチャンピオンになれば、年内に二冠王になるチャンスですね。
「そこはあんまり考えていませんが、今はとにかく一回戦で勝たないと話になりません。目の前の試合しか見ていません」
——笠原選手にはSB史上最年少チャンピオンへの期待がかかっています。
「それはさせません! 向こうはその意気込みで来ると思いますが、負けてもらいます。自分はセンスがなくて不器用な人間なのですが、ただそういう人間でもチャンピオンになれるという証明をするためにベルトは欲しいですね、内藤三兄弟の長男として、弟にはできない僕なりの熱い試合をするので応援よろしくお願いします」
——笠原選手も三兄弟ですが、そこは意識してますか?
「意識していませんが、僕は2年前に兄の笠原弘希君に負けているので、友希君に勝ったらフェザー級でもいいのでもう一度弘希君とやらせてもらいたいです。むしろトーナメントよりも、弘希君とやりたいぐらいですね。彼は当時無敗のホープできていて僕が迎え撃つ形でしたが負けてしまったので、ここで勝ったらぜひリベンジマッチを受けて欲しいです」
大会概要はこちら
https://shootboxing.org/tournament_schedule/14564