11.18 憧れの大月と対戦する西岡蓮太「僕はパンチをもらわない」
11月18日(日)東京・両国国技館にて開催される2年に一度のシュートボクシング(以下SB)の祭典『SHOOT BOXING S-cup 65kg 世界 TOURNAMENT 2018』で“爆腕”大月晴明(マスクマンズ)と対戦するSB日本ライト級新王者・西岡蓮太(龍生塾)。9月のSB日本ライト級王座決定戦で村田聖明と7Rに及ぶ死闘の末に念願の王座獲得を果たした西岡は爆腕・大月との打ち合いを制しなぎ倒すことが出来るか。
――今回ビッグマッチ参戦が決まりました。
「両国国技館には、2013年のアマチュアの時に、アマチュアSB全日本王座決定戦で一度上がったことがあります。プロになったらまたここで試合をしたいと目標の1つにしていたのでやっと夢が実現しました」
――試合が近づいてますが、調整はいかがですか?
「自分のジムとチーム吉鷹で大月選手への対策をやってもらって、自主練では走り込みをやっているのでいい感じで調整出来ています。あとチャンピオンになってみんなに祝福され段々とチャンピオンとしての実感が湧きながらいい練習も出来ています」
――大月選手はベテランファイターですが、元々ご存知でした?
「はい、知っていた選手です。あのファイトスタイルが凄く好きで尊敬している選手です」
――大月選手の印象的な試合や好きな試合はありますか?
「相手が倒れて白目むいた試合(=2002年3月30日、増田博正戦)や小林聡さんがKOされた試合(2005年1月4日)など、結構古い試合動画をだいぶ前から見ていたので大月選手のことは知っていました。ジムの方から相手が決まったぞ、と大月選手の名前を聞いたときに『まさかあの大月さんですか?』と聞き返し、もう嬉しさでニヤけてしまい即答でやりますと答えました」
――いつか対戦するとは思っていたのでしょうか。
「いや、まだやるとは思っていませんでした」
――大月選手はずっと変わらずトップ戦線で活躍していますが、最近の大月選手の試合を見てどういう印象がありますか?
「昔と比べて年齢と共にスタミナ面も落ちていますし、モロさがちょっとずつ出てきているのかなと」
――大月選手の独特なパンチをもらわない自信はありますか?
「いくらイメージしていても前に立って大月選手のあの空間に入ってみないとわからないところがあります。もらわないと言い切ることは出来ませんが、僕の方が絶対にリーチがありますし、スピードも負けません。当てさせないで戦おうかなと思います」
――大月選手の一ファンとして爆腕を受けてみたいと思ったことはないですか(笑)。
「試合が決まった時はド突き合いをして会場を沸かせたいと思いましたが、チャンピオンになっての初戦なので結果も大事になってきます。でも僕のテンションが変わってド突き合いたくなるかもしれないですね(笑)」
――前回9月の村田聖明選手とのSB日本ライト級王座決定戦は7Rお互いに手数を出し合う試合になりましたね。
「あの試合はド突き合いというか、ヒット&アウェーで僕がパンチを当てる展開になったので本戦はしんどい試合にはなりませんでした。『本戦で取ったぞ』という声をセコンドから聞いたのですが、僕は最初から判定になってもジャッジの点数は聞かないで何ラウンドでもやったろうという気持ちで臨みました。7R目になると村田選手はきつそうな顔をしていて、僕もきつかったのですが、僕に大きな声援があったのでだいぶ力をもらうことができ、気持ちを保ったまま試合が出来ましたね。今回、大月選手は村田選手よりも絶対にリーチが短いので僕はパンチをもらいませんが、踏み込みのレベルが違うと思うのでそこは警戒しています」
――念願のSBのベルトを獲得しましたが、チャンピオンとしての実感は出てきました?
「SBの看板を背負ったというプレッシャーはありますが、ベルトを持ったというだけで選手としての地位はまだまだ下の方だと思います。ベルトを持つことで大月選手に挑戦できるようになったと思うので、チャレンジャーの気持ちでやるだけです」
――今回の一戦を機に、今後は大月選手のようなレジェンドファイターとやっていきたいとも思いますか?
「そうですね。レジェンドファイターともやりたいですし、登り調子の面白い選手とやって格闘技界を盛り上がるようなカードをやりたいのですが、まずは自分がそういう魅力ある選手にならないといけないですね」
――大月戦をクリアーして来年はどういう1年にしたいですか?
「負けたくないので勝ち続けて国内のライト級のトップ戦線に交えられたらと思います」
大会概要はこちら
https://shootboxing.org/fight/19323/