11.18 村田と対戦する前口太尊「最強の外敵と思われた上で彼には苦戦してもらう」
11月18日(日)東京・両国国技館にて開催される2年に一度のシュートボクシング(以下SB)の祭典『SHOOT BOXING S-cup 65kg 世界 TOURNAMENT 2018』で前SB日本スーパーフェザー級王者・村田聖明(シザージム)と対戦する元J-NETWORKライト級王者)・前口太尊(PHOENIX)。ケガからの復帰第二戦を行う前口は「以前と何ら変わらない、大爆発する試合をする」と力強く意気込んだ。
――SB初参戦が決まりました。心境はいかがですか?
「キックボクシングとは競技が違うので新鮮な気持ちですし、試合が楽しみです。SBルールで認められている投げ技、立ち関節技を警戒していて、そういう練習もしてみましたが、疲れ方が尋常ではなかったです。周りからはSBルール対策として首相撲だけをやっていれば大丈夫とも言われましたが、そんな甘いものではありません。ちゃんと対策をしていないと投げ技を喰らってしまうと思います」
――SB対策としてどういう方と練習してきたのでしょう。
「実際はどうなるかはわかりませんが、プロレスラーの方に思いっきりパンチを打ってもらってから投げてもらう流れを何度もやってもらいました。最初はパワーに押されましたが、今はだいぶ慣れてきましたね。実は9年前ぐらいのアマチュア時代にSBの試合に出たことがあり、東京地区のSBアマチュアチャンピオンになったんですよ」
――そういう過去があるんですね。
「アマチュアの試合経験を積もうと月1でアマチュア大会に出ていていて、今所属しているジム、PHOENIXジムの方針がアマチュア大会で優勝しないとプロデビュー出来ないんです。当時シーザー力道場に出稽古に行っていて、色んな選手と交流がある中でSBアマチュア大会に出させてもらい、優勝してSBのリングでプロデビューするかと思いきや、出ませんでした(笑)」
――アマチュアSBでは投げ技、立ち関節技はどうしたんですか?
「見よう見まねで適当にやってみましたが、全然練習してないからやれるわけがありません。67kg級ぐらいの試合で僕は64kgしか体重がなく、みんな身体が大きくて途中で嫌になりましたが、打撃でカバーしました」
――今回の試合で逆に前口選手が投げ技や立ち関節をやる可能性は?
「あると思います。ジムで練習しているときもトレーナーが投げの体勢をしてくるのを防いだり、自分からトライしたりしています」
――対戦相手の村田選手にはどういうイメージがありますか?
「映像を見て攻撃力はあまりないなと感じたのですが、気持ちが強くてスタミナが尋常ではないのでめんどくさい相手ですよね。ですが、自分も気持ちが強いので間違いなく面白い試合になりますよ。前回、村田選手は二階級制覇を目指して負けてしまったんですよね? まだ若くてこれからの選手なので応援したくなりますね」
――応援したくなる??(笑)
「自分はここで負けたくないというと思いきや、応援したくなります(笑)。今回、向こうのホームリングなので向こうが勝って当たり前であり、僕が負けて当たり前なんです(笑)。僕はただ暴れるだけなので、村田選手の方が気持ち的にだいぶ不利でしょうね。最強の外敵と思われた上で彼には苦戦してもらいましょう。延長10Rやった上で彼がどかんと倒れるイメージがあります」
――今回一戦をクリアーしたらSBに定期的に参戦したいですか?
「勝ってそれをリング上で言いたいと思います。西岡(蓮太)が持っているSB日本ライト級のベルトを狙っていきたいなと。西岡選手の試合を見たことがないのですが、SBのチャンピオンなので強いことは間違いないんです。今回、ロングスパッツを履いて戦いたかったのですが、生地を探す時間がなくて作れませんでした。来年のタイトルマッチの時はロングスパッツを履いて臨むのでよろしくお願いします」
――最後にファンにメッセージをお願いします。
「10月のKNOCK OUTで約1年ぶりの復帰戦をやったら町田光は強すぎでした。次のSBで噛ませ犬を用意して欲しいと思ったら、SBの元チャンピオンが相手でした。前回5Rを経験しているのでしっかり試合勘は戻っているので以前と何ら変わらない、大爆発する試合をするので応援よろしくお願いします」
大会概要はこちら
https://shootboxing.org/fight/19323/