S-cup2012詳報:アンディ・サワーがトーナメント4度目の制覇
シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT S-cup2012」
2012年11月17日(土)東京・両国国技館
『S-cup2012』はアンディ・サワーが4連覇達成! 2年ぶりの開催となった世界トーナメントは世界5カ国、8名の選手によって争われた。鈴木博昭、宍戸大樹は共に総合格闘家を迎え撃った一回戦。鈴木はヨアキム・ハンセンを相手に持ち味のパンチに加え、投げ技を狙う。しかしその度にハンセンが防いで両者が倒れるという展開が続く。消耗戦となり、本戦では決着が付かなかったために延長戦で鈴木が辛うじて勝利を収めた。
宍戸はジェシアス・カバウカンチと対決。ゴングと同時に飛びヒザ蹴りの奇襲攻撃を見せた宍戸は、バックキックでけん制してのバックブローで1R開始早々にダウンを奪う! しかし、カバウカンチもフックでダウンを奪い返す。一進一退の攻防の中、手数で上回る宍戸が僅差で判定勝ち。サワー、ヘンリー・オプスタルの師弟コンビも順当勝ちし次に駒を進める。
準決勝戦は鈴木とヘンリーが対戦予定だったが、鈴木は一回戦でふくらはぎの筋断裂を負い、ドクターストップで試合を行うことが不可能に。リザーブマッチで郷野聡寛に勝利した鈴木悟が出場し、ヘンリーと対戦した。無傷で勝ち上がってきた鈴木が有利に思われたが、ヘンリーの1R秒殺勝利。反対ブロックの宍戸vsサワーの一戦はサワーが力の差を見せ付け1RKO勝ち。
決勝戦は師弟対決となる。サワーとヘンリーはお互いに手の内を知り尽くしているだけにやり辛そうには見えたが、サワーが主導権を握りフルマークの判定勝利で4度目の優勝を果たした。
優勝インタビューでサワーは「4回目のチャンピオンになれて嬉しい。しかも決勝はチームメイトで非常にいい選手であるヘンリーと戦えた。それが日本で実現したことが嬉しい。非現実的な感じがするよ。シュートボクシングで戦えたことが本当に幸せだった。今度はK-1MAXでアンディ・リスティと戦うことになっているのでそこに集中したい。厳しい戦いになるだろう。私は30歳だが、まだまだ年齢は気にせずに戦っていけると思った。日本で戦い始めて10年が経った。この10年で大きなことを達成したと思う。今後も頑張っていきたいと思う」と語った。
<全試合結果>
▼メインイベント(第14試合) S-cup2012決勝戦 3分3R延長2R
○アンディ・サワー(オランダ/TEAM SOUWER/S-cup2002・2004・2008優勝)
判定3-0 ※30-29、30-29、30-28
●ヘンリー・オプスタル(オランダ/TEAM SOUWER/WMC欧州スーパーウェルター級王者)
※サワーが優勝。
▼セミファイナル(第13試合) 70.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○トビー・イマダ(アメリカ/Victory MMA/S-cup2010準優勝/Bellatorシーズン1・2準優勝)
判定2-0 ※27-27、29-27、29-27
●アブドラヒ・モスィ(イラン/EPIC Fight Team/IMFA世界ムエタイスーパーウェルター級王者)
▼第12試合 63.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○才賀紀左衛門(フリー/K-1MAX63㎏日本トーナメント第3位)
判定3-0 ※29-28、29-28、29-27
●MASAYA(シーザージム/SB日本スーパーライト級1位)
▼第11試合 S-cup2012 準決勝第2試合 3分3R延長1R
○アンディ・サワー(オランダ/TEAM SOUWER/S-cup2002・2004・2008優勝)
KO 1R2分41秒 ※2ノックダウン
●宍戸大樹(シーザージム/S-cup2004準優勝、前SB東洋太平洋ウェルター級王者)
※サワーが決勝戦へ進出。
▼第10試合 S-cup2012 準決勝第1試合 3分3R延長1R
○ヘンリー・オプスタル(オランダ/TEAM SOUWER/WMC欧州スーパーウェルター級王者)
KO 1R42秒 ※2ノックダウン
●鈴木 悟(Unit-K/バンゲリングベイスピリッツ/SB日本スーパーウェルター級王者)
※ヘンリーが決勝戦へ進出。
▼第9試合 SB公式戦 60.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○小宮山工介(北斗会館/RISEスーパーフェザー級王者)
判定2-0 ※10-10、10-9、10-9
●ナグランチューン・マーサM16(及川道場/SB日本フェザー級王者)
※本戦は三者とも29-29
▼第8試合 SB公式戦 ヘビー級契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○マグナム酒井(士魂村上塾/第6代MA日本キックボクシング連盟ミドル級&ヘビー級王者)
KO 3R1分33秒 ※レフェリーストップ
●井上俊介(フリー/DEEPメガトン級GP準優勝)
▼第7試合 S-cup2012 1回戦第4試合 3分3R延長1R
○アンディ・サワー(オランダ/TEAM SOUWER/S-cup2002・2004・2008優勝)
判定2-0 ※29-29、29-28、30-28
●ケム・シッソーンピーノーン(タイ/THAI FIGHT67kg王者/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフェザー級 王者、元プロムエタイ協会認定フェザー級王者、WBCムエタイ世界スーパーウェルター級王者)
※サワーが準決勝へ進出。
▼第6試合 S-cup2012 1回戦第3試合 3分3R延長1R
○宍戸大樹(シーザージム/S-cup2004準優勝、前SB東洋太平洋ウェルター級王者)
判定2-0 27-27、28-27、28-27
●ジェシアス・カバウカンチ(アメリカ/HERO’Sミドル級世界王者決定トーナメント2006&2007優勝)※本人の意向により、J.Z.カルバンから表記変更
※宍戸が準決勝へ進出。
▼第5試合 S-cup2012 1回戦第2試合 3分3R延長1R
○ヘンリー・オプスタル(オランダ/TEAM SOUWER/WMC欧州スーパーウェルター級王者)
判定2-0 ※29-29、30-29、30-29
●ボーウィー・ソーウドムソン(タイ/WMC世界ウェルター級王者)
※ヘンリーが準決勝へ進出。
▼第4試合 S-cup2012 1回戦第1試合 3分3R延長1R
○鈴木博昭(ストライキングジムAres/SB日本ライト級王者)
延長判定3-0 ※三者とも10-9
●ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/ヘルボーイハンセンMMA/第6代修斗世界ウェルター級王者、初代DREAMライト級王者)
※鈴木が準決勝に進出も棄権。本戦は29-30、30-30、29-29。
▼第3試合 S-cup2012 リザーブマッチ 3分3R延長1R
○アンディ・リスティ(スリナム/FFCカルビンジム/UMC&WKN世界70kg級王者)
TKO 1R2分31秒 ※レフェリーストップ
●日菜太(クロスポイント吉祥寺/K-1MAX2010日本3位)
※リスティがリザーバーに決定。
▼第2試合 S-cup2012 リザーブマッチ 3分3R延長1R
○鈴木 悟(Unit-K/バンゲリングベイスピリッツ/SB日本スーパーウェルター級王者)
TKO 1R3分 ※レフェリーストップ
●郷野聡寛(フリー/PRIDEウェルター級GP3位)
※鈴木がリザーバーに決定。
▼第1試合 ウェルター級 3分3R
○森幸太郎(リアルディール/2012年REALDEAL70kgトーナメント優勝)
判定3-0 ※三者とも10-9
●坂本優起(シーザージム/SB日本ウェルター級2位)
※本戦は29-30、29-29、29-29
▼オープニングマッチ第3試合 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○伏見和之(シーザー力道場)
判定3-0 ※30-28、30-29、30-29
●深田一樹(龍生塾)
▼オープニングマッチ第2試合 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○島田洸也(シーザー力道場)
判定3-0 ※三者とも30-28
●晃希(Team S.R.K.feat悪羅スタ埼玉/TRIBELATEキックスーパーフェザー級王者)
▼オープニングマッチ第1試合 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○篠原基宏(Unit-K/バンゲリングベイスピリッツ)
判定3-0 ※29-26、30-26、29-26
●石塚勇次(シーザージム)