2.12 笠原弘希「ここで勝てば僕の名前が一気に広まる」
2023年2月12日(日)東京・後楽園ホールで開催されるシリーズ開幕戦『SHOOT BOXING 2023 act.1』の第7試合(65.0kg契約)でムエタイ2022MVPのラムナムムーンレック・ティーデット99(タイ)と対戦するSB日本ライト級王者・笠原弘希(シーザージム)。過去最強の相手ともいっても過言ではないムエタイの超一流トップクラスの選手を相手にどう戦うか。なお、今大会より、動画配信サービス「U-NEXT」にてライブ配信することが決定した。
――ツイッターで「インフルエンザで約17日間寝込んでた」と書かれていましたが、体調は大丈夫ですか?
笠原 昨年12月25日のチャド・コリンズ戦が終わってからインフルエンザにかかってしまい、1月12日まで肺炎にまでなって17日間、家でずっと寝込んでました(苦笑)。でも、2月の開幕戦には出場しなければという責任感もあったので特に焦りはなかったです。
――休みの期間だからこそ家でできたことはありました? 例えば前回のチャド戦の動画を何度も見て反省点が見つかったり。
笠原 インフルと戦うのにいっぱいいっぱいでした(笑)。
――そのチャド戦での敗因をどう考えてますか?
笠原 攻めのパターンが少なかったこと、相手が出てきても絶対に下がらないと決めていたことが裏目に出て自分の悪いところばかり出た内容になってしまいました。3年ぶりの負けでしたが、凄く悔しかったのですが、ダメなところをしみじみと痛感できたことでそれからの練習の仕方も変わりましたね。
――世界トップクラスのチャドにこれまで日本のトップクラスの選手は次々と倒されてきました。フルラウンド接戦だったことで、世界に向けて手応えを掴んだ部分はありました?
笠原 勝ちが全ての世界なので、判定決着までいったことは全然凄いとは思いませんが、世界の壁はそんなに高くないなと自分なりに感じることはできました。
――次やれば勝てると。
笠原 そうですね。もう一回やれば同じ結果にならない自信はもちろんあります。年内のどのタイミングでも再戦が組まれてリベンジできるように準備しておきたいと思います。
――今回、再起戦の相手がムエタイの超一流トップクラスのラムナムムーンレック・ティーデット99選手になりました。
笠原 シュートボクシング協会はとんでもない相手を用意してくれましたよね。ダムトレーナーも「相手は凄く強い」と評価しています。試合映像はちょくちょく見ていましたが、特に恐怖心はありませんでした。チャドとやる前も恐怖心はありません。他の選手は倒される心配などで恐怖心が生まれると思うのですが、僕はいい意味でKO負け上等、判定負けするぐらいならKO負けを選びますし、逆に『俺をKOしてみろ!』という気持ちで試合に臨んでいるのでKO負けに怖さはありません。
――当初対戦を予定していたアヌラック・ティーデット99(タイ)が先日の試合でヒジによるカットで負傷欠場となりました。直前の相手変更で戸惑いはなかったですか?
笠原 構えがオーソドックスからサウスポーに変わったので、作戦を変更せざるを得ない状況です。サウスポーに僕の得意なボディブローは当たり辛いので、ストレート系のパンチで作戦を組み立てていてそれがはまれば勝てるという自信があります。去年のムエタイMVPに選ばれた選手なので、ここで勝てば僕の名前が一気に広まるでしょうね。
――笠原選手は対ムエタイ3戦全勝です。ご自身は日本とタイのハーフだけに、ムエタイに得意意識はあったりしますか?
笠原 それは特にないのですが(笑)、試合中にタイ人のセコンドが言っているタイ語が僕は分かるので、少しは有利に試合を進められるのかなと思います。あと、タイ人選手は日本人選手と比べると攻撃のテンポが遅く、僕はスロースターターなのでリズム的にはやりやすさはあります。
――2023年の初戦で勝って次に見据えていることはありますか?
笠原 まだ考え中です(笑)。インフルから回復して急ピッチで仕上げている段階で相手選手も変更しているので、今年どうこうではなく、今は目の前の試合で勝つことしか考えられません。2023年初っ端から試練続きですが、特に勝てない相手ではないと思うのでしっかり勝ちます!
▼第7試合 65.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
笠原弘希(シーザージム/SB日本ライト級王者)
vs
ラムナムムーンレック・ティーデット99(タイ/RWSライト級王者、ムエタイ2022MVP、WMC世界ライト級王者)
大会概要はこちら
https://shootboxing.org/fight/27055/