【GLORY】海人が王者ベスタティ挑戦も試練の一敗に「世界一の目標は変わってない」
2023年8月19日(土・現地時間)オランダのアホイ・ロッテルダムで開催された『GLORY 87』でSB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)がGLORY世界ライト級(70kg)タイトルマッチに挑戦し敗れたが、フルラウンド戦う健闘ぶりを見せた。
現在18連勝中の海人が挑戦した王者ティジャニ・ベスタティ(モロッコ)は海人と同じ25歳でキック戦績29戦24勝(9KO)5敗、現在ONEを主戦場にするシッティチャイ・シッソンピーノン、マラット・グリゴリアンとの対戦経験もある。3月には、原口健飛を2度破っている一階級下のGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルン・キャットムーカオの挑戦を退け3度目の防衛に成功しており、今回は4度目の防衛戦となった。
180㎝の海人に対し、190cmの長身を誇るベスタティはその体格差を活かし、1Rから左ジャブを突き刺し、左ミドル、前蹴りで距離を取る。海人は右カーフをこつこつ当て前進するも連打につなげられない。手数で上回るベスタティがリード。
2R以降も海人は右カーフを当てるものの、ベスタティの左ミドルを受けて入り込めず。4Rになると、海人のカーフが効いてきたか、ベスタティはオーソドックスからサウスポーに構えを変える時間が長くなるもベスタティの攻撃の手数は減らない。終盤には海人がベスタティをコーナーに詰めてパンチ連打から左ハイ。
5R、ここまでベスタティ有利の中、海人は左ボディ、右カーフと攻撃を当てるも、ベスタティは距離を取って追撃を許さす。最後までベスタティがペースを握る展開となり、海人は判定負け。世界最高峰の1人、ベスタティを相手に最後まで戦い続けた海人に拍手が送られた。4度目の防衛に成功したベスタティは試合後のマイクで「海人のカーフキックが原因でもあり、テクニカルな試合を見せること
ができなかった。次回は誰が相手でもいいです」とコメントしている。海人は2日後、26歳の誕生日となった21日にSNSを更新。「ありがとうございました。世界一の目標は変わってない。最強を証明していく。その為にまた強くなります。皆さんこれからもよろしくお願いします!」と再起を約束。ここから海人の逆襲が始まる。
「GLORY 87」
2023年8月19日(土・現地時間)オランダ・ロッテルダム
▼GLORY世界ライト級(70kg)タイトルマッチ 3分5R
〇ティジャニ・ベスタティ(モロッコ/王者)
判定5‐0 ※五者とも50‐45
×海人(TEAM F.O.D/SB世界スーパーウェルター級王者/挑戦者)