【ONE FF】内藤大樹が連敗脱出、キルギスの選手に判定勝ち
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2024年3月15日(金・現地時間)タイ・ルンピニースタジアムにて『ONE Friday Fights 55』が開催され、元SB日本スーパーバンタム級王者でONEキックボクシング・フライ級3位の内藤大樹(BELLWOOD FIGHT TEAM)が5カ月ぶりの復帰戦で判定勝ちを収めた。
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内藤は2019年からONEを主戦場にし、初戦となった10月のジャカルタ大会でニュージーランドの強豪アレクシ・セレピソフに3RKO勝ち。12月のマレーシア大会ではポルトガルのルイ・ボテーリョに判定勝ち、2020年2月にはサバス・マイケル(キプロス)に勝利と連勝記録を更新していたが、12月にジョナサン・ハガティーに判定負けを喫した。
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2021年6月のワン・ウェンフェン(中国)戦、9月のペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)戦で勝利し、2022年5月のONEムエタイ フライ級ワールドGPのメンバーに抜擢されるも初戦となった準々決勝で武尊と対戦したスーパーレック・キアトモー9(タイ)に判定負け。同年10月のアミール・ナセリ(イラン/マレーシア)で判定勝ちしたが、昨年は7月のデッドゥアンレック・ティーデ99戦、10月のゴントラニー・ソーソンマイ戦の二戦でいずれも敗れ、今回キックルールで再起戦を迎えた。
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対戦相手のシャーゾット・カブトフ(キルギス)は76戦62勝14敗の戦績を持つ24歳。前日計量ではカブトフが契約体重をクリアできなかったために、キャッチウエイトでの試合となった。
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1R、内藤が左右ローの細かい攻撃を当て早くもカブトフは足が流れて効いている様子。カブトフは得意の回転蹴り、前蹴りと足技を見せるが、内藤は冷静に交わして左奥足へのロー、左インローをこつこつ当てて削っていく。手数で上回る内藤が優勢のラウンドに。
2R、さらにプレスを強める内藤が相手の蹴りにカウンターのローを合わせるなど、着実に攻撃を当てていく。終盤にはカブトフが前に出たところに合わせて、内藤が左ハイでダウンを奪う。
3R、 内藤は左ミドル、右ローと蹴り技を確実に当てていき、カブトフのトリッキーな足技も見切って避けるなど冷静に試合を進める。倒さないと勝利が見えないカブトフは圧力を強めるが、内藤はカウンター狙いか、手数は減ったものの最後まで危なげなく攻撃を返していき試合終了。判定3‐0で内藤が再起戦で勝利を飾った。
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「ONE Friday Fights 55」
2024年3月15日(金・現地時間)タイ・ルンピニースタジアム
▼第3試合 キャッチウェイト(61.87kg) キックボクシング 3分3R
×シャーゾット・カブトフ(キルギス)
判定0-3
〇内藤大樹(BELLWOOD FIGHT TEAM/元SB日本スーパーバンタム級王者、ONEキックボクシング・フライ級3位)