10.13 内藤凌太「年内最後の試合になってもいいので、今回は絶対に勝ちたい」
2024年10月13日(日)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2024 act.5』の第8試合でSB日本スーパーバンタム級王者・山田虎矢太(シーザージム)と57.5kg契約で対戦するSB日本フェザー級3位・内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM)。「どうしても欲しい」というSBのベルト獲得を目指し、現在3連勝中の内藤は、階級を上げてきた虎矢太相手にどう戦うか。ここで勝てばタイトル挑戦に大きく前進するだけにかなり燃えている。
――前回8月のウー・ジウォン戦ではフルマークの判定勝ちでした。
内藤 韓国人選手はタフで気持ちが強かったですね。どうしても倒したかったのですが、三日月蹴りで効かせた後に、力んでしまい、倒し切れなかったことで試合が終わった後は悔しかったです。相手を効かせた後の畳みかけ方がまだまだだなというのを痛感しました。
――三日月蹴りは狙っていた技だったんですか?
内藤 狙っていた技ではないのですが、6年前ぐらい前から練習している技で、それが普通に出た感じです。
――初のオープンフィンガーグローブ(OFG)マッチに関してはどうでした?
内藤 相手のパンチで効いたものは一発もないんですけど、MMAファイターだったのでOFGでの戦い方が慣れているだけにちょっと嫌な殴り方をしてきて、やっぱり慣れているなと思いましたね。その前の山浦俊一戦の時と比べて大して攻撃はもらってないんですけど、ちょっと頭は痛いなと感じたので、当て方がちょっと巧かったのかなと。
――ご自身的にOFGでの戦いは向いてました?
内藤 向いていると思います。グローブと比べてやりやすいというのはないんですけど、試合前にトイレ行きたくなったらすぐ行けるので、OFGは楽です(笑)。
――そっちですか(笑)。今回の試合に関してですが、対戦する山田虎矢太選手にはどういう印象がありますか。
内藤 日本にいろんな団体がある中で55kg戦線でもトップ3か4に入るんじゃないかと言われている選手で、今年3月にRISEで負けちゃいましたけど、すごく強い選手という印象は変わらないです。2022年11月に一度対戦していて(内藤の判定負け)、その時の虎矢太選手もランキングは僕より下でルーキーのイメージでしたが、この2年で完全に立場が逆転したなと思います。
――最近の虎矢太選手の戦い方を見て、当時の印象とは変わらないですか?
内藤 そうですね。やっぱり攻撃力は凄くパワフルだなと思います。
――虎矢太選手は内藤選手よりも1つ下の階級を主戦場にしていましたが、いつかリベンジしたいとは思ってました?
内藤 虎矢太選手の前日計量での様子を見ると、55kg契約の試合だと減量はきつそうだったし、そのうち計量クリアできない時があるんじゃないかなと思っていたので、いつか階級を上げてくるのかなと思っていました。この前の試合が終わった直後ぐらいに、虎矢太選手がフェザー級に上げるかも? という話をチラッと聞いた時に、次に僕との対戦はあるのかなと思いました。なので、試合の翌日から虎矢太選手の試合動画はもう見始めましたね。
――内藤選手はベルトを狙っている中、ここで下の階級の王者に勝てばタイトル挑戦に向けていいアピールになりますね。
内藤 もちろん僕が目指しているのはSBのフェザー級のベルトなので、虎矢太選手に勝てば確実に次の試合はタイトルマッチになると思っているんですけど、先のことを見ずに虎矢太選手に勝つことだけを考えて今は練習しています。もうすでに虎矢太選手の穴は見えているので自信はあります。虎矢太選手の唯一の敗戦となった大森隆之介戦に限らず、自分とやった試合も見返したりして、参考にしています。
――KOのイメージもバッチリ?
内藤 そうですね。僕が勝つには倒すか、ダウンを取るしかないと思っています。KO勝ちがない僕が言うのは、あんまり説得力がないと思うんですけど、僕はもう倒して勝つつもりでいて、ずっとそういうイメージを持って練習しています。団体の垣根を超えて“山田虎矢太”という名前は結構知られていると思うので、そういう選手に勝てばとにかくデカいですね。12月にビッグマッチがあるので、そこでタイトルマッチという綺麗な流れになればいいですけど、個人的には年内最後の試合になってもいいので、今回は絶対に勝ちたいですね。僕の身内以外は全員、虎矢太選手が勝つと思っている人が絶対多いと思いますし、ここで勝って見返してやりたい気持ちは強いです。ちなみに弟の大樹からは「しっかり自分のやるべきことをやれれば絶対に勝てるよ」と言われてますね。鈴木博昭代表も自信を持ってくれています。
――ちなみに入場曲は鈴木代表が以前使われていたSEX MACHINEGUNの曲「語れ! 涙!」ですよね?
内藤 そうですね。9年前に、当時所属してたジムの主催興行で僕が人生初めてメインイベントをはることになり、鈴木代表が「俺の入場曲を使うか?」と言ってくれ、使わせてもらうことになりました。
――では鈴木代表の想いも入っているわけですね。
内藤 そうですね。僕たち兄弟は鈴木代表が最前線で活躍している姿を見て、頑張ってきました。もう本当にSBのベルトが欲しくて、鈴木代表や大樹も獲っているベルトですし、フェザー級のベルトは大樹が獲り損ねたベルトでもあるので僕が獲りたい。今SBのフェザー級戦線はすごく層が厚いので、その層が厚い時に獲るベルトというのはすごく価値があると思います。
――現在、内藤選手は29歳ということでキャリア終盤に来ているかと思いますが、ご自身としても今を集大成の時期と考えていますか?
内藤 いつ辞めるかは全然決めてないですけど、次の試合でプロ43戦目になり、今の集大成を懸けてSBのベルトを獲りたいと思っています。
――ちょうど興行前の10月6日は誕生日なんですね。
内藤 そうです。30歳になります(笑)。若い時は30歳になると、もっと体力的にしんどくなるのかなと思っていたんですけど、昔より、今の方が技術も体力も心技体全て上がっています。年齢はただの数字と言われますが、まさにその通りだなと。次の相手はすごく強くて、人気もある選手なので、会場でも虎矢太選手のことを応援しているファンの方がたくさんいると思うんですけど、その中でも僕の勝ちを信じてくれる方にしっかり勝利をお見せしたいと思いますし、とにかく絶対盛り上がる試合になるので期待してください。
▼57.5kg 契約
エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R
山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級王者)
vs
内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM/SB日本フェザー級3位)