12.26 成尾拓輝「実力差があるので一方的にボコボコにしたい」
2024年12月26日(木)東京・TDCホールで開催される『-SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT-GROUND ZERO TOKYO 2024』でSB日本スーパーフェザー級1位・手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸)と61.0kg契約で対戦するHOOST CUP日本ライト級王者・成尾拓輝(究道会館)。前回10月大会ではSB日本ライト級1位のポッシブルKからダウンを奪って大差の判定勝ちを収めており、今回もSBのリングで暴れるか。
――10月のポッシブルK戦以来、2度目のSB参戦になりました。
成尾 この3カ月間ずっと試合が続いて一度も練習の強度を落とさずにやれているので、調子は上がっています。
――今、現役大学生になりますか?
成尾 そうですね。今、大学4年生になり、この前、ちょうど所属している日本拳法部の引退試合があったんですけど、ずっと日本拳法部に所属しながらキックの試合に出ています。元々、空手を4歳から小学校6年生までやって、中学生の頃からキックに転向して、日本拳法は大学に入って部活動で始めました。
――どうして日本拳法部に入部したんですか。
成尾 今まで空手とキックボクシングしかやってなかったんですけど、組み技とかグラウンド状態での攻撃といった、そっちの強さも追い求めたかったことと、先輩の勧誘に乗っかって入りました。
――今後はMMAをやる可能性もあるんですか?
成尾 やってみたいという気持ちはありますけど、オファー次第です。
――プロで活動しながら、日本拳法の試合に出て反則じゃないですか(笑)。
成尾 そうですね。日本拳法は階級が分かれてなく無差別の試合になり、、本当に強さだけを追い求めた競技なので、そこは誰からも何も突っ込まれずで、むしろ自分よりもっと強いやつが日本拳法部にはたくさんいるので悔しいと思うことが多かったですね。
――負けることもあったんですか?
成尾 負けることの方が多かったですね。初段あたりの選手には勝てるんですけど、やっぱり弐段から上の段位の選手が相手となると、だいぶ勝つのが厳しく、自分は学生の全国大会でベスト8までしか進むことができず、同じ大学生でも自分より強いやつがたくさんいます。組み技に関してはやったことのない技もたくさんあったので、そこも敗因の一つかなと思うんですけど、結構引退しても悔しさが残っています。
――ちなみに過去最高で体重差のある戦いは何kg差だったんですか。
成尾 明確に何kg差というのは分からないんですけど、肉だるまみたいなブヨッとしたヘビー級以上の選手が突進してきてタックルされても投げられることは結構ありましたね。そこをカウンターで銅突きや面突きを合わせて一本を取るというのが自分の得意技なんですが、それがうまくいかない時も多かったです。。
――成尾選手は21戦14勝のうち10KOと、KO率が高いのは日本拳法をやってるからですか。
成尾 そうですね。日本拳法で体幹も鍛えられてますし、試合になると頭のネジが飛んじゃうことで、他の選手とは違ってKO率が高いなのかなと思います。ギャンブルで勝った時みたいなヒリヒリ感を味わいながら一発ぶち当てた時の快感が忘れられなくて、本当に倒しにいくという強い覚悟を持って試合しています。
――昨年12月に負けてから現在5連勝と好調なのは?
成尾 昨年12月にKO負けして、それが本当に悔しくて、今までの練習態度だったり、日々の生活とかをちょっと考え直しました。今年2024年は正月からずっと、そういうところを改めて心機一転頑張り直したことで、それがバッチリハマって今5戦5勝4KOと好調が続いています。
――練習時間も増えたり?
成尾 そうですね。練習時間もそうですけど、練習の質もすごく高くなって、出稽古でいろんなジムに行かせていただいたり、あと、食生活もきちんと考えるようになって強くなりました。もっと早くからやっていけばよかったと後悔してます(笑)。
――今回対戦する手塚選手にはどういった印象がありますか。
成尾 手塚選手は今まで知らなかった選手だったので、改めて動画を見てみたら、本当にシュートボクサーらしく、バランスの取れた攻撃力、ディフェンス力も高いし、投げもできて、結構技の多彩な選手だという印象はあります。でも、バランスが良すぎることで、あまり突出して何かがあるわけじゃないなと動画を見て思いました。手塚選手はスーパーフェザー級1位の選手で、前回のポッシブルK選手はライト級1位だったので、二階級でランキング1位の選手を撃破できることになるので、本当においしいチャンスが来たなと思っています。
――いつも倒し倒されの試合をされていますが、今回もそういう試合になりますか?
成尾 いつも激闘しようと思ってああいう試合になってるわけじゃなく、今回はしっかり自分の強いところをぶつけて、自分中心で試合を進めていきます。ちょっと申し訳ないんですけど、一方的にボコボコにしたいなと。パワーだけじゃなく、技術面でも実力差がある選手だと思います。自分は技術的な勝ち方もできるんですけど、試合ではあまり見せていないところがあるので、今回の試合に関してはテクニックも使って、うまく倒していこうかなと思っています。
――二連続でトップランカーを倒したとなるとSBのベルトへの挑戦も見えてますか?
成尾 そうですね。話があれば当然やりたいですし、特にベルトにこだわっているというわけではないので、もっと強い相手と組んでもらったり、オープンフィンガーグローブでの試合もやりたいと思っているので、よりヒリヒリする試合を求めていきたいですね。
――日本拳法をやっていることで、SBルールが自分には合っているなと感じますか?
成尾 そうですね。前回はポッシブルK選手に投げられましたけど、首投げは日本拳法と似てる部分もありますし、SBに活かせる部分があるので、次の試合では自分からも積極的に投げにいきたいと思っています。
――二階級には現チャンピオンの笠原兄弟が君臨していますけど、自信もありますか?
成尾 そうですね。笠原選手は強いというのは、もうみんなが認めるところですし、僕とやったら結構面白い勝負論のある試合になるんじゃないかなと思います。
――ここで勝って2025年はどういった目標がありますか。
成尾 具体的な目標は全く考えていなく、やっぱりKOしてお客さんが喜んでいる姿をリング上から叫んで、その景色を眺めることが一番楽しみなところなので、よりスリリングな試合を一戦一戦重ねていって、チャンスがあれば色んな団体に出てベルトに絡めるようなチャンスがあればいいなと思います。
――では最後にファンにメッセージはありますか。
成尾 自分の強みというのは爆発力になるので、自分の試合を瞬きせずに見ないと本当に一瞬で相手をぶっ倒しちゃいます。会場大爆発させるので、応援していただければと思います。
▼61.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R
手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/香港Energy Fightスーパーフェザー級王者、SB日本スーパーフェザー級1位)
vs
成尾拓輝(究道会館/HOOST CUP日本ライト級王者)