シュートボクシング
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12.26 山田虎矢太「虎矢太デンジャラスモードで残酷な終わり方になっちゃうんじゃないかな」

2024年12月26日(木)東京・TDCホールで開催される『-SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT-GROUND ZERO TOKYO 2024』の第10試合でシッティチャイ・ソー・デチャパン(タイ)と58.0kg契約で対戦するSB日本スーパーバンタム級王者・山田虎矢太(シーザージム)。今年3月にプロキャリア初の敗北を喫して以降、2連勝の山田ツインズ弟。兄の彪太朗と共にONEからの刺客を撃破し、山田祭りとするか。

――今回SBのビッグマッチ『GROUND ZERO』参戦が決まり、心境はいかがでしょうか。

虎矢太 『GROUND ZERO』という大会は、僕たちがまだ小さく、シュートボクシング(以下SB)のキッズの頃に観に行っていた大会なので、その大会に出られるというのはすごく嬉しいことですし、年末のビッグマッチに出られる選手には、それなりの試合を求められていると思うので、しっかりと盛り上げて、SBの2024年のラストを飾れるように頑張りたいと思います。

――お二人とも1試合残ってますが、今年は山田ツインズの年だったと思いますか。

虎矢太 そうですね。僕が今年初戦で初めて負けてやらかしてしまったんですけど、その後も彪太朗が勝ち進んで、僕も復帰して二連勝しています。最後、12月26日に二人揃ってKOして、やっぱりSBの山田ツインズは強いなというのを見せて終わりたいですね。

――前回10月の内藤凌太戦では判定勝ちでしたけど、バンタム級に階級を上げての初戦はいかがでしたか。

虎矢太 正直、自分が動きが硬くなってしまいました。57.5kgの減量はすごく順調にいったんですけど、逆に順調にいった分、普段と違うリカバリーで調整がうまくいかなかったというのが前回の試合の反省点ではあるので、その反省を活かして、今回は最高のコンディションで挑みたいなと思っています。

――実際動いてみて、ご自身に合っている階級だと感じました?

虎矢太 やっぱり、57.5kgが適正階級だというのは感じています。

――試合前には、「一発を当てるためにはどうすればいいのかを考えるようになり、頭を使うスタイルになった」と言われていましたが、実際に動いてどうでした?

虎矢太 ちょっと1Rのバッティングもあって焦ったことで、前回の試合ではそんなにお見せすることができなかったんですけど、その後の練習でも少しずつディフェンスを意識したりとか、今までの自分とは違うスタイル、少しずつ進化したスタイルというのを身に付けていると思うんで、次の試合では披露できるんじゃないかなと思っています。

――彪太朗選手はデストロイドモードを見せたいと言われてますが、虎矢太選手は何モードを見せますか。

虎矢太 実は僕も“山田虎矢太デンジャラスモード”というのがあって、前回は、1Rのバッティングで僕の額が切れてしまい、僕の体がデンジャラスになっちゃったので、ちょっとお見せできなかったんですど、次戦では山田虎矢太デンジャラスモードがお見せできるかなと思います。

――そういうモードだと、相手はどうなるんですか。

虎矢太 まずデンジャラスモードに入ると一回照明が暗転し、どこからかサイレンが聞こえてくるんですよ。そのサイレンが鳴り終わった頃には僕はコーナーポストに登ってガッツポーズしています。

――ただ暗くなった時に襲撃して反則なのでは。

虎矢太 いえいえ、もうそれぐらい危ないモードに入っちゃってるという感じです。

――では次の対戦相手のタイ人選手はそういう恐怖を味わうわけですね。

虎矢太 そうですね。せっかく日本まではるばる来てくれて申し訳ないんですけど、そういう残酷な終わり方になっちゃうんじゃないかなと思います。

――相手のシッティチャイ・ソー・デチャパン選手に関しての情報はどのくらい入手されているんですか。

虎矢太 ONEに参戦した時の試合を見たところ、2回ぐらいダウンを取られた後に2回ぐらいダウン取り返して、またダウンを取られて負けてるというバチバチ打ち合うし、ダウンを取られてもガンガン前に出てくる選手なんですごく面白い選手だなと思います。

――結構ONEに出ているタイ人選手は無名でも強い選手が多いですよね。

虎矢太 そうですね。笠原兄弟もONEに出た結果を受けて改めてレベルの高さを感じましたし、ONEではKO勝ちしたらボーナスが出たりと、そういうお金がかかった時のタイ人の強さを改めて感じることが多いですね。日本では知名度なくても本当に強い選手がゴロゴロいるんで、今回の相手は年下なんですけど、そういうのは関係なく気を引き締めて挑もうかなと思っています。

――打ち合う展開もありそうですか。

虎矢太 打ち合い上等ですし、負ける気が一切ないんで、逆に打ち合ってきてくれると激しくてスリリングな試合になるんじゃないかなと思います。

――どういう技でKOしたいとか、狙っているフィニッシュもありますか。

虎矢太 今までの僕は割と、一発で倒すことが多いというか、綺麗にタイミングよくカウンターが入って相手を倒すことが多かったんですけど、今回、しっかり攻撃を散らしながらいろんな技を出して、最後に一発で倒したいと思っているので、少しテクニックが身についた山田虎矢太の新スタイルが見せられるんじゃないかなと思います。

――ここで勝って、来年はどういった一年にしたいですか。

虎矢太 来年はやっぱり僕が57.5kgの階級に上げたことによって、フェザー級の強い選手からもある程度意識はされると思うし、今はSBだけじゃなくて、国内のいろんな団体のフェザー級が盛り上がっているので、そういった選手たちを倒していけたらいいなと思います。

――対戦相手がONEに出ている選手ということでONEにもいいアピールになるかと思いますが、そこは意識してますか

虎矢太 正直、ONEで試合したいという思いは、そこまで強くなく、やっぱり今フェザー級という階級が国内で盛り上がっているので、まずはシュートボクサーとして国内の強いやつらをぶっ倒して、もちろんONEからオファーがあれば、ONEにも出て世界でもSBの山田虎矢太は通用するよというところもお見せしたいと思ってます。まずは国内最強を目指します。

――彪太朗選手にもインタビューして、同じようなことを言われてるんですけど口合わせしているんですか。

虎矢太 いや、全く知らなかったです(笑)。口合わせしたわけでもなく、ただ同じ生活を送っているので、同じような思考になっちゃうのかなと(笑)。

――ちなみに好きな女性のタイプも同じですか。

虎矢太 そうですが、彪太朗の方が面食いです(笑)。僕はしっかり外見も綺麗かつ中身もすごい綺麗な方を好きになるんですけど、彪太朗は中身をちゃんと知らないで、外見で判断しちゃうようなやつなんです。そこはちょっと違うところかなと思いますね。

――話を元に戻しますと、RISEフェザー級チャンピオンの安本晴翔選手とは一緒に練習してますが、意識してますか。

虎矢太 晴翔君とは一緒に練習させてもらっていて、特に敵対視しているわけではないんですけど、やっぱり57.5kgのRISEのチャンピオンと一緒に手を合わせて練習できるということは自分にとってもいい経験になってますし、今後も全然戦う可能性っていうのはゼロではないので、もしそうなった時のためにしっかりと練習から気を抜かないように一緒に練習してます。

――今やっても自信はありますか?

虎矢太 勝つ自信はありますね。もちろん強い選手なので、もっと自分の完成度を高めていかないと厳しい戦いにはなるかなと思っています。

――来年には兄弟対決もやりたいですか。

虎矢太 そうですね。本当にやるとしたら57.5kgのS-cupを開催してもらって、決勝戦で戦うことが理想な形なので、そのためには、まず、国内で僕たちがフェザー級を盛り上げて、この階級の世界トーナメントが見たいとお客さんに思ってもらえるような戦いを見せていかないといけないと思っています。その実現のために、まずは国内で敵なしになりたいなと思っています。

――来年のSBは山田ツインズに任せてくれと。

虎矢太 海人さんはGLORYのタイトルマッチが来年組まれる方向だと聞いているので、海人さんがGLORYに乗り込んでSB不在の間は、僕たちがSBを引っ張っていけるように、2人で頑張りたいと思います。

――頼もしいですね。

虎矢太 SBの山田ツインズなんで、SBは僕たちに任せてください。いつも可愛がってもらっている笠原兄弟とも一緒に盛り上げていきたいんですけど、ただ選手としてはライバルになるので“僕たちが”というのは言っておかないといけないかなと思っています。

――では最後に試合を楽しみにしているファンにメッセージを。

虎矢太 12月26日、今回は山田ツインズvsムエタイという構図ですけど、2人揃って最高のKO勝利で1日遅れのクリスマスプレゼントを皆さんにお届けするので、皆さん熱い応援をよろしくお願いします!

▼第10試合 58.0kg
エキスパートクラスルール 3分3R 延長無制限R
山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級王者)
vs
シッティチャイ・ソー・デチャパン(タイ/ソーデチャパンジム)


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