シュートボクシング
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4.12 山田彪太朗vs川上叶のタイトルマッチ、魁斗&笠原弘希のカードが決定

 2025年4月12日(土)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2025 act.2』の記者会見が3月10日(月)都内にて行われ、第一弾対戦カードが発表された。

 SB日本フェザー級(57.5kg契約)タイトルマッチとして王者・山田彪太朗(シーザージム)vs川上叶(龍生塾/SB日本フェザー級1位)の一戦が決定。

 両者はこれまでに2度対戦し、2021年12月の初対戦の時は川上が延長戦の末に判定勝ち。2023年4月の再戦となったSB日本フェザー級タイトルマッチでは当時王者だった川上を破り、彪太朗が新王者に輝いた。

 会見に出席した緒形健一代表は「2月の開幕戦で山田虎矢太から2度のダウンを奪った川上が彪太朗への挑戦をアピールし、もちろん彪太朗もそれを受けて立つということで、今回の対戦が決まりました。2人の対戦戦績が1勝1敗なので、タイトルマッチでしっかり倒し合いをして決着を付けてほしいと思います。今のSBの中でも最高の試合になるんじゃないかなと非常に期待しています」といい、シーザー武志会長は「彪太朗と川上は1勝1敗でどっちが勝つか分からないですけど、川上のこの間の試合を見たら、ちゃんと考えて練習しているみたいなので、どんどん伸びてくるのかなと。彪太朗はまだまだ上を見ていて、今のフェザー級トップの2人がどんな試合をするのかすごい楽しみです」と期待を込めた。

 なお、今大会から魂が増えるような最高試合(ベストバウト)をした選手に“ベストアート賞”として100万円がSB協会より贈呈されることも決定した。

 彪太朗は「タイトルを獲ってから約2年間、防衛はしていなかったので念願の初防衛戦を迎えられることができました。しかも相手は川上選手。前回、虎矢太は負けてますけど、虎矢太の敵討ちとかそういうのは一切考えていなく、僕と川上選手の決着戦、そして自分はチャンピオンらしい試合を見せるだけです」といえば、川上は「タイトルマッチを組んでいただきありがとうございます。シーザー会長が前回の僕の試合が印象に残った試合だったと言ってくれたので、次もしっかり印象に残るような試合ができるようにしっかり仕上げていくので楽しみにしてください」と自信を見せる。

 お互いの印象を聞かれると、川上は「これで3回目なんで、多分知らんとこないんちゃうかなって思うぐらい知っていると思う。お互いに手の内を知っていると思うんで、みんなに見て評価してもらえるような最高のタイトルマッチにして、僕が今回から新しく出る100万円とベルトを持って帰ります」といえば、彪太朗は「言いたいことを全部川上選手に言われちゃって(苦笑)、全く同じことを考えていたんですけど、これで3回目なんで僕も川上選手のことは全部知り尽くしているつもりです。僕は新しい姿をこの4月12日までに作って、ベストアート賞の100万円をかっさらおうと思います」とお互いに相手のことを知り尽くしているという。

 会見の冒頭では、シーザー武志会長から「2月大会では川上と虎矢太の一戦しか印象に残らなかった」という言葉を受け、彪太朗は「メインイベントだったにも関わらず、自分自身も納得のいく勝ち方はできなかったので、それは自分の中で悔しい気持ちもありますし、シーザー会場の意見だけではなく、会場に来られていた方、U-NEXTを見てくれていた方全員の意見だと思っているので、前回の反省点を活かして、次は皆様の印象に残るような試合ができるように頑張ります。前回川上選手に負けて、もうすでに僕の強さというのは分かっていると思うんですけど、さらに今回、川上選手にしっかり勝って、こうやって改めて“お兄ちゃんすごいでしょ”というのを感じてもらいたいですね」と今回こそは印象に残る試合をしたいという。

 前回の川上と虎矢太の一戦の感想を聞かれると、彪太朗は「虎矢太の良さを川上選手が全部うまく潰したという試合でしたね。川上選手の上手さが目立った試合だったなと思います」と答える。

 お互いのことは知り尽くしているという話があったことに関しては、「虎矢太選手が負けたことによって僕の強さがわかったんじゃないかなと。前回の試合は僕が結構頑張って強くなっていたんで、ほんまに結構変わってます」(川上)、「僕も変わってます。一番最新の情報を虎矢太は持っていて、『前回の川上選手はどうだった?』と聞いているので、虎矢太と一緒に対策して全力で川上選手に勝ちに行きたい」(彪太朗)と共に自信を見せる。

 この試合はSBのタイトルマッチということで、SBのどういうものを見せたいかと聞かれると、川上は「メインなので、しっかりタイトルマッチでも他団体に負けないように、SBのタイトルマッチはすごい試合やぞという試合を見せたい」といえば、彪太朗も「SBは立ち技最強だと謳っていて、SBの日本一を決める試合ということは、立ち技最強を決める戦いということ。皆さんにこの試合レベル高かったな、この2人の試合が間違いなく、今日本にある団体で間違いなくベストバウトだったなと思ってもらえるような試合をしたいです」とコメントした。

 また、11月24日に開催されるSB創設40周年記念大会でS-cup世界フェザー級トーナメントが行われることも決定し、彪太朗は「僕がSBに入った頃からS-cupは夢の舞台でしたし、S-cupチャンピオンというのは、偉大な選手ばかりが獲ってきたので、意識してないといったら嘘になりますけど、先ばかり見てても目の前の試合でこけちゃったりもするので、まずは4月12日に全集中します。しっかり今年は全勝して、誰も文句がつけられないようなS-cupの日本代表になれるように頑張ります」、川上は「年末にそういう世界トーナメントが開かれるということで、今回の試合は絶対負けられないですし、しっかり勝って強いやつとやっていきたい」と共に気合い十分。

 念願のS-cupに向けては山田ツインズ揃っての出場を狙っている彪太朗は「僕も虎矢太も一緒に日本代表で出て、山田ツインズが二人で勝ち上がっていって、決勝戦で戦うというのが理想ですね」と世界最強の座を双子で争いたいという。

 それを受けて川上は「トーナメントは僕がここに登壇している3人(魁斗も同席)が強いと思うので、しっかりこの3人でいいんじゃないかなと思ってますね」と虎矢太の出場は認めていない様子を見せていた。

 そして、昨年8月の平野凌我戦の後、怪我で試合から遠ざかっていたSB日本フェザー級2位・魁斗(立志會館)が8カ月ぶりに復帰、アンゲロス・ヤクミス(ギリシャ)を迎え撃つ一戦も決定。

 ヤクミスは55戦50勝(18KO)5敗の戦績を誇り、現在はタイに活動の拠点を置く超攻撃的ファイター。ルンピニースタジアムで定期的に開催されている「LWC SUPER CHAMP」のスーパーフェザー級王者で、他にもONE Friday Fights、RWS、フェアテックスファイトにも参戦し、オープンフィンガーグローブのムエタイの試合も経験豊富だという。

 会見に出席した魁斗は「前回の怪我からなかなか試合ができなかったんですけど、今回は強い外国人選手と試合できるのでワクワクしています」と試合が待ち遠しい様子。

 相手の印象については、「試合映像はまだ見てないんですけど、戦績だけを見たら強そうやなっていう感じ。でも、僕やったら攻略できるかなと思っているので、何も問題はないです」と自信満々。外国人選手特有のフィジカルの強さに関しても「僕もフィジカルトレーニングしているので、そんなに気にしていないですけど、しっかり試合の映像を見て対策はしていきたい」という。

 11月24日に開催されるS-cup世界フェザー級トーナメントに向けては「まずしっかりこの試合で評価してもらって、S-cupに呼んでもらえるように、まずは目の前の試合でいい結果を残すことだけを考えています」とした。

 その他、65.0kg契約のオープンフィンガーグローブマッチとして、SB日本ライト級王者・笠原弘希(シーザージム)vsジャック・ラーチャーノン(タイ)の一戦が決定。

 両者は昨年12月の『GROUND ZERO』で対戦(前回のリングネームはジャック・ジャックムエタイ)し、延長戦の末に笠原は判定負けを喫した。

 シーザー武志会長は今回の一戦に関して「笠原は力のある選手で、本当はONEのタイトルマッチもできるような上位の選手なんですけど、練習はあまりしない。もっと練習を本気でやれば、それぐらいいける。この前の試合を見た限りでは、練習をしたら大丈夫。結構、嘘を言ってサボるからな。真面目にやれよ。とにかく走り込んで頑張ってください」と笠原の練習不足を指摘される場面も。

 苦笑いの笠原は「前回12月は不完全燃焼という形で判定負けしました。あの時は復帰して2戦目で、6~7割ぐらいしか調子が戻ってないなと思っていて、そこからずっと真面目に練習してやっていくうちに、いきなり感覚が蘇ってきて、今回は100%の笠原弘希で迎えられるので、必ず倒してやろうかな、と思っています」と力強いコメント。

 前回戦った印象を聞かれると、「もっと前に出てくるかなと思ったんですけど、意外とムエタイの戦い方をされ、ムエタイもうまい選手だなと。僕のことを研究してきて、ああいう戦い方をしてきたんだと思います」といい、「次にやれば絶対に倒してやると思っていて、まさかこんな早く決めてもらえるとは思っていなかったので嬉しいです」とリベンジの機会をうかがっていたという。

 敗因はシーザー会長からの指摘通り、練習不足だったかと聞かれると「そうですね(苦笑)。練習量が足りなかったです。相手の方が練習していたというだけです。今回はちゃんと毎日練習してますし、ここから仕上げる時間がまだ全然あるので、しっかり仕上げていきたいなと思います」と真面目に練習するという。

 タイ人は再戦の方が強いといわれていることに関しては「僕も再戦の方が強くて半分タイなんで(母親がタイ人)。リベンジ戦は全部勝ってきているのでそこは大丈夫です」と過去のPhoenixx祥梧(=栗秋祥梧)、深田一樹、重森陽太のリベンジ戦では全て勝利しているだけに、今回も絶対の自信を見せる。

 今回もジャックがポイントを取るような戦い方をする可能性があるが、「全然大丈夫です。もう今回は自信があるので必ず倒します。12月の試合時の覇気と2月の試合の覇気は、動画を見てもらえばわかるんですけど、全然違うと思うんです。今回2月より状態も全然上がってきて、覇気から違うので、下がっても絶対捕まえます。12月に(ヒジで)斬られて10針くらい縫ってるんですけど、次は10倍くらいやり返そうと思って、ミンチにしてやろうというくらいの勢いです。絶対倒します」とキラーモード全開でいくと断言。

 これを聞いたシーザー会長は「それくらいの気持ちでやっぱりいかないと。SBはキックボクシングの二次団体ではない。SBでキックみたいな試合をしていると、U-NEXTで見ている人はスパッツを履いているだけかと思われる。そうじゃなくて、やっぱりSBというのはこういうものなんだよというのを、みんなで表現してほしいなと思います。選手みんなにはそういうことを心に秘めて試合をしてほしいなと。そういう中で笠原のミンチ発言はいいね」と期待を込める。

 最後に、この一戦後のことに関して笠原は「今は目の前のジャック選手を倒すことしか頭にないんですけど、その先というのは、どこから何のオファーがあっても必ず圧倒できるような状態に持っていって、何のオファーでも受けられるぐらいまでいきたい」と誰が相手でも問題ないとした。

<決定対戦カード>

▼SB日本フェザー級タイトルマッチ 57.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R
山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級王者)
vs
川上叶(龍生塾/SB日本フェザー級1位/挑戦者)

▼65.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R ※ヒジあり
笠原弘希(シーザージム/SB日本ライト級王者)
vs
ジャック・ラーチャーノン(タイ)

▼57.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R
魁斗(立志會館/SB日本フェザー級2位、HOOST CUP日本フェザー級王者)
vs
アンゲロス・ヤクミス(ギリシャ/LWC Super Champスーパーフェザー級王者)


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