4.12 風間大輝「OFG、ヒジありにしていただけたら相手を血だらけにする」

2025年4月12日(土)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2025 act.2』でSB日本ウェルター級1位・竜也(CRISS-CROSS)と対戦するSB日本スーパーウェルター級4位・風間大輝(橋本道場)。前回2月のシリーズ開幕戦では、怪我からの復帰戦となり、MMAファイターの今村滉を2RKOで仕留めてみせた。今回は、自身のSNSでヒジあり、オープンフィンガーグローブマッチを要求しており、果たしてどうなるか。
――2月の今村滉戦では2RKO勝ちでした。ご自身のイメージ通りの動きでしたか?
風間 そうですね。不安もあったんですけど、とりあえず考えていた試合展開通りに進められたので良かったと思います。
――昨年4月に対戦したロクク・ダリ選手と同じく今村選手はMMAファイターでしたが、やりづらさはなかったですか。
風間 試合映像を何試合か見て、負けるとしたら一発もらう以外は考えられず、僕のやりたいことをやって普通にやり合ったら絶対勝てるなと思っていたので特に問題はなかったです。
――オープンフィンガーグローブ(以下OFG)での試合は2戦目でしたが、もう慣れました?
風間 慣れましたね。日ごろの練習からOFGを使ったスパーリングも増やしていたので、距離感と当て方がだいぶ掴めるようになりました。ちなみに、OFGだと、グローブ着用時とは殴り方が違うので、筋肉痛になる場所がちょっと違ってきます。グローブだと、肩の上側が筋肉痛になるのですが、OFGだと肩や腕の筋肉痛はなく、拳が痛くなる感じがします。自分的にはグローブよりも、OFGの方がやりやすいですね。前回の試合ではやってないですけど、OFGだと組みやすくて投げやすいですし。
――今村戦前はキャリア初の二連敗だったことでプレッシャーはなかったですか?
風間 都木戦では自分の負傷で負けたので、特に二連敗したという気分には全くなってなかったですね。どっちかというと、怪我からの復帰戦ということで、変わらずちゃんと試合ができるかなという不安があったぐらいですね。
――怪我をして4カ月の試合間隔が空いたことで、何か成長を感じた部分はありましたか。
風間 あったと思います。試合を見てもらえば分かったと思うんですけど、今までの右構えでは試合を作れてなかったんですけど、左構えにしたことで、フィニッシュまでの構成が頭の中でできた状態で試合に臨むことができ、最後のフィニッシュまで持っていけたと思います。そういう部分の成長を感じられた試合でした。
――今回の相手、竜也選手はウェルター級を主戦場にしていた選手ですが、意識していた選手ですか。
風間 僕はMMAの選手や日本の有名な選手とOFGでやりたいという希望をシュートボクシング協会に伝えていたのですが、発表されるまでに時間がかかったじゃないですか。すごい相手が来るのかなと、ちょっと期待してたんですけど、竜也選手だと発表された時は“普通のシュートボクサーやないかい!”と自分の中ではツッコミを入れてました(笑)。竜也選手に関しては同じシュートボクサーなのでいつかやるんだろうなぐらいの感覚でしたね。
――竜也選手に関して、選手としての印象はどういったものがありますか。
風間 一発があるなと。あと、運動神経がいいと思うので瞬発的なハンドスピードが速く、それでもらってる人が多い印象があります。もちろん触られたりとかは試合中に何度か起きちゃうかもしれないですけど、僕にはクリーンヒットはないと思いますね。僕は今までにもっとパンチ力が強い人や圧力が強い人とはやってきたと思うので、そういう選手たちと比べたらトータル的な部分では劣ると思うので、あんまり気にしてはいないです。
――下の階級のウェルター級でやってきた選手ですけど、スーパーウェルター級でずっとやってきた風間選手とのフィジカルの面でも差はあると思いますか?
風間 そうですね。僕は同じ階級の人とやってもフィジカルで負けを実感したことがあんまりないんで、今回もパワーの面で負けることはないだろうと思います。
――今大会から魂が増えるような最高試合(ベストバウト)をした選手に“ベストアート賞”として100万円がSB協会より贈呈されることも決定しました。風間選手はSNSで「100万取りたいんで、OFGヒジありに変えましょ」とアピールしていましたね。
風間 シュートボクシング協会さんをタグ付けしてアピールしたのですが、全然反応してくれなくて(苦笑)、前日会見でもう一回アピールしようと思います。僕は普通のグローブで試合をしてもベストバウトを取る確率は低くなります。OFG、ヒジありにしていただけたら相手を血だらけにするような試合をするんで、100万取りに行きたいですね。100万円取ること以外のモチベーションは今回ないですし。
――賞金があるとやはりモチベーションは変わってきますか。
風間 そうなんですね。僕はあまりきっちりした人間じゃなく、幸せそうに格闘技をしてるやつを見てるとイライラするんで、そういう生い立ちの違いみたいなのを試合では見せたいので、ぜひそういうルールでやらせてもらいたいですね。
――では、賞金がかかってくると新たな一面の風間選手が見られるわけですね。
風間 賞金にモチベーションを置いて、自分が求めるルールで試合ができたらいいなというふうに思っています。今回、竜也選手に負けたら失うものがあるわけで、逆に竜也選手に勝っても、僕は特に何も得るものはないじゃないですか。だから、どこにモチベーションを置こうかなと思った時に100万円しかなかったですね。
――ちなみに今後、MMAの選手だったら、この選手でやってみたいと思う選手はいますか?
風間 元DEEPライト級チャンピオンの大原樹里選手ですね。でも、向こうはタイトルを持っている選手なので、そこにたどり着くまでに何戦か挟めればいいかなと。
――大原選手となぜやりたいと思ったんですか?
風間 激しく打ち合って結構いい試合するじゃないですか。試合を見て、やってみたいなという気持ちになりましたね。でも、相手は年齢が40弱くらいなんで、僕が指名するのはどうかなと思ったりもするんですけど、70kgのMMAの選手を一通り見たときにすごくカッコイイと思った選手なんで、どこかのタイミングでやれたら嬉しいなと思います。
――昨年10月に敗れている都木選手が前回2月大会でSB日本スーパーウェルター級のチャンピオンになりましたけど、そこに関しては意識してますか。
風間 RYOTARO選手よりも都木選手の方が勝つ確率は高いかなと思っていて、どっちがチャンピオンになっても別に何とも思わないですね。
――リベンジを兼ねてタイトル挑戦も考えていますか?
風間 今のところあんまりそういう感情はなく、やってる以上、タイトルを獲りたいというのはもちろんありますけど、僕はOFGの路線で有名になって金を稼ぎたいですね。
――RISEでYA-MAN選手のような立場ですね。
風間 そうですね。YA-MAN選手は成り上がり方のいい例ですよね。そう考えていた時に、今回はグローブでの試合が決定したのでOFGに変更をお願いしようとも思っていたところだったんです。
――果たしてOFG、ヒジありの試合に変更されるのか、今後の展開を楽しみにしています。
風間 そうですね。僕は最近、戦いで素を出せるようになってきたので、試合を通して“風間大輝”という人間をよりよく知ってもらえたらと思います。是非注目してください。
▼70.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R
風間大輝(橋本道場/SB日本スーパーウェルター級4位)
vs
竜也(CRISS-CROSS/SB日本ウェルター級1位)
