8.9 野村勇人「デビューしてまもない選手とやるのは初めて。僕のことをナメてる?」

2025年8月9日(土)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2025 act.4』で鈴木颯(TEAM FOREST)と対戦するSB日本スーパーバンタム級3位・野村勇人(GONG-GYM坂戸)。7勝6KOと高いKO率を誇るGONG-GYM坂戸・第二の男が4月のシリーズ第二戦以来の参戦を果たす。山田虎矢太が返上予定のSB日本スーパーバンタム級王座に向けて、新鋭撃破で大きく前進するか。
――今回SB本戦2度目の参戦が決まりました。インタビューは初なので、格闘技のキャリアをお聞きしたいと思います。まず格闘技を始めたのはいつからですか。
野村 5歳の時に家でずっと元気だったみたいで、それを何かに活かせないかということでプロボクサーだった親父が極真拳武會でフルコンタクト空手をやら始めて、12歳までやっていました。
――空手の素質はどうでしたか?
野村 めちゃくちゃ強くて、大会に出たら、だいたいは表彰台に立っていました。K-1キッズ全日本大会では小学4~6年軽量級で優勝し、大会MVPを獲得したこともあります。才能があったのかは分かんないですけど、自習練とかはあまりしてなくて、選手クラスで強制的に出させられていて、それでだんだん強くなった記憶がありますね。
――今得意としているサイドキックや前蹴りは空手仕込みだったんですね。
野村 そうですね。空手時代からそういう蹴りがだいぶ強かったですね。サイドキックで一本勝ちすることが多かったです。
――空手ではなかなかサイドキックを使う選手はいませんが、どうして使うようになったんですか。
野村 もともと構えがオーソドックスだったんですけど、たまたま練習で右のサイドキックを使っていたら、先生に「サイドキックを打つんだったらサウスポーの構えの方がいい」と言われてから、コツを掴んでずっとそれで勝ち続けてきて、自分のことを天才だなと思いましたね(笑)。でも、だんだん学年が上がるにつれて、サイドキックだけではダメだと力の差を感じてきて、先輩からパンチとかも教えてもらって色々な技術も付けていきました。
――そういう中でなぜキックをやるように?
野村 小学6年の時ぐらいで那須川天心選手が活躍していてキックに興味を持つようになり、中学生になるタイミングでキックボクシングを始めてみることにしました。最初はジムを色々と点々としていたんですけど、高校2年の時にGONG-GYM坂戸に最終的に落ち着きました。
――お父さんがプロボクサーだったことで、ご自身もプロになろうと思っていました?
野村 そうですね。
――プロデビューから4連続KO勝利でしたが、やっぱりそこでも自分は天才だなと?
野村 正直なところ、試合はシンプルに痛いし疲れるので嫌いで、しかもめちゃくちゃ緊張するので早く試合を終わらせたいという気持ちが前面に出て、連続KO決着という結果に出ていたんだと思います。変に天狗にならず、このまま上にいけば勝てなくなるのは分かっていましたし、このままでいいんだろうかと勝ち続ける度に自信をなくしていて試合をすることが怖かったです(苦笑)。
――となると、2023年1月のRISEでのプロ5戦目で初敗北した時は、気持ちがスッキリしたり?
野村 そうですね。そこからちゃんと落ち着いて戦うようにしようと思うようになり、練習に向き合う姿勢も変わりました。
――SBルール初挑戦は今年4月のプロ9戦目と遅めでしたけど、SBのルールにはいつか挑戦したいとは思っていたんですか?
野村 そうですね。オファーがあったら全然出たかったので、準備もしていました。
――SBルールで認められる投げ技や立ち関節には特に抵抗はなかったですか?
野村 ちょっと抵抗はありましたけど、やられないようにすれば普通のキックボクシングと変わらないと思っていました。
――次の相手、鈴木颯選手に関してはどういう印象がありますか?
野村 若くて勢いがあるぐらいで、特に印象はないですね。
――野村選手は10戦のキャリアがある中で、デビュー2戦目の選手が当てられることをどう感じていますか。
野村 デビューしてまもない選手とやるのは初めてです。相手が僕との試合を受けたということは、ムカつきましたし、多少、僕のことをナメていると思うので、ちょっと一発入れようかなという感じですね。
――今SBスーパーバンタム級ではランキング3位。現王者の山田虎矢太選手が階級を上げることで王座返上する可能性もあります。ここで勝って、その先に考えていることはありますか。
野村 やはりそのベルトは狙いたいですね。ランキング1位の笠原直希選手とやって王座決定戦をやれたらいいなと思います。自信もありますし、もし可能なら11月のS-cupでやりたいです。ベルトを獲って、そろそろジムにも恩返ししたいと思っています。
――今回はベストアート賞も狙いますか?
野村 もちろん狙います。お金を貯めて一人暮らししたいです(笑)。

▼55.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R
野村勇人(GONG-GYM坂戸/SB日本スーパーバンタム級3位)
vs
鈴木颯(TEAM FOREST)























