【HEAT】MISAKIがISKA世界タイトル獲得「10年目にしてお父さんとの夢を叶えることが出来た」

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【HEAT】MISAKIがISKA世界タイトル獲得「10年目にしてお父さんとの夢を叶えることが出来た」

　2025年9月20日（土）愛知・刈谷市産業振興センターあいおいホールにて開催された『HEAT 57』にSB日本女子アトム級王者・MISAKI（TEAM FOREST）がISKA世界タイトルに挑戦し、念願の世界王者に輝いた。

　WMCスイス女子ミニフライ級（51kg）王者で、19勝（2KO）7敗の戦績を持つエグに対し、1R、MISAKIは右カーフで削っていき、左フック。掴みからのヒザ蹴りが有効なルールのため、6cmも長身のエグを掴んではMISAKIは積極的にヒザを当てて一歩も譲らない。

　2R、エグの右ミドル、前蹴りをさばいて前進するMISAKIはワンツー、組んでのヒザと手数でペースを握る中、3Rに右ストレートをクリーンヒットさせてダウン奪取！

　4R、攻撃を上下に散らすMISAKIは、組んではヒザ。5R、巻き返しを狙うエグの右ハイキック、振り回すパンチで危ない場面のあったMISAKIだったが、最後までKO狙いで手数を落とさず判定3－0の判定勝ち。

　念願の世界のベルトを腰に巻いたMISAKIは泣きながらマイクを握り、「クレメンティ選手は24時間以上かけて来てくださったと聞いています。本当に強かったです。ありがとうございました。クレメンティ選手強くて前歯が折れてしまいました」とエグの強打で差し歯が何本も折れたという。

「歯がない状態で喋らせてもらいます。今プロデビューして10年目で、10年前にプロデビューした時凄く弱くてお父さんにバカにされながら、でもなぜか私は世界王者になるまで絶対に辞めないからねって言っていて。一度世界タイトルに挑戦させていただいて逃して（2018年Girls S-cup48kg世界トーナメントでベスト4）、今日、10年目にしてお父さんとの夢を叶えることが出来ました。本当に弱かった私をここまで強くしてくれてありがとうございました」と父でTEAM FORESTの山村教文代表に感謝の気持ちを述べる。

「私はとてもメンタルが弱いので19の時に自殺をしようとしたことがありました。その時に今ここにいる森田さんに止めていただいて、そこから私は森田さんはメンタルを支えていただいている心のお父ちゃんだと思っています。世界王者になるまでずっと父ちゃんでいてくださりました。本当にありがとうございます。今日も直前まで心の声をかけてくれていました。そして大石（陽一郎）会長は名古屋では知らない人がいないくらい名門ジムの会長で、OISHI GYMに私を出稽古という形にも関わらずセコンドについてくださいました。ずっとミットを持ってくださり、私のカーフやインローを受け止めててくださって、格闘技のお父ちゃんだと思っています。本当にありがとうございます。そしてお母さん、心の弱い私を何度も絶対に見放すことなく20歳超えても30間近になっても赤ちゃんのように愛でて励ましてくれて私は強くなってきました。本当にたくさんの支えがあって世界王者になることが出来ました。本当にみんなのおかげでここに私がいます。本当に大好きです。ありがとうございます」

　最後に「そこにいる同じベルト持ってる大﨑一貴くん、お願いします。同じベルトを巻くことが出来ました。婚約中の大﨑一貴くんなんですけれど、婚約指輪は買ってやらないから自分で獲ってこいと。獲れなかったら婚約破棄するつもりだったと思います。3日後に入籍する予定でいます。何とか婚約破棄に至らずここにくることが出来ました。ありがとうございました」と婚約者であるRISE世界スーパーフライ級王者＆ISKAオリエンタルルール世界フライ級王者・大﨑一貴と記念撮影に応じた。