10.11 連敗中の海人が試練の復帰戦・熾烈なS-cup最終選考試合、“前哨戦”の枠を超えたシビアな戦いこそシュートボクシングだ!

10月11日(土)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2025 act.5』に向けた[特別コラム]を公開いたします。
11月24日の40周年記念大会まで約1カ月、今大会は年内ラストの後楽園大会となり、選手たちにとっては40周年記念大会に向けた最後のアピールの場となる。
“SBのエース”として40周年イヤーを迎えたSB世界スーパーウェルター級王者・海人だが、5月のONE Friday Fightsでモハメド・シアサラニ、6月の後楽園大会ではエンリコ・ケールに敗れてキャリア初の連敗を喫した。連敗脱出をかけた再起戦の対戦相手はRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)を主戦場に戦うペットマイ・スィアダム.ムーパーラー。100戦以上のキャリアを誇り、ラジャダムナンスタジアムのトップランカーとしても活躍したことがある強豪ムエタイ戦士で、過去に強豪タイ人に3度破れている海人にとっては厳しすぎる相手。これまで何度も逆境から立ち上がった来た海人の真価が問われる戦いとなる。
SB日本スーパーウェルター級王者の都木航佑はキャリア初の欧米人選手との国際戦に挑む。今年2月の日本王座奪取を含め、SBでは9戦9勝を誇る都木だが、対戦相手のサイヤン・ウォーリヤーも22戦21勝=勝率95%を誇るベルギーの強豪。都木が海人に続いて70kgで世界を相手に戦える選手かどうか。海人とは違う形で真価が問われる戦いと言えるだろう。
11月のS-cupに向けた最終選考試合は2試合=川上叶vs牧野騎士と古村光vsサタントン・チョー.ハーパヤックが組まれた。
川上は元SB日本フェザー級王者で今年2月の開幕戦では山田虎矢太を撃破。その勢いに乗って4月に山田彪太朗の持つベルトに挑むも判定で敗れた。7月のSB名古屋大会では内藤凌太に判定勝ちしている川上だが、試合内容という意味でインパクトを残したとは言いがたい。
一方、今回が2度目のSB参戦となる牧野は6月大会で元SB日本スーパーバンタム級王者の植山征紀をKOするビッグインパクトを残し、注目のSB再出撃となる。川上にとっては結果はもちろん勝ち方も問われる戦いであり、逆に牧野が川上を喰えば一気にフェザー級戦線の台風の目になる、そんな見方が出来る一戦だ。
そして8月大会のRISE王者・安本晴翔に続いて、今度はKNOCK OUTから古村がSBに殴り込み。古村はONE Friday Fightsでも連続KO勝利している国内屈指のハードパンチャーで、S-cupに絡んでくれば面白い存在だ。対するサタントンも現プロムエタイ協会スーパーフェザー級王者&元ラジャダムナンスタジアム王者の肩書きを持ち、ONE Friday Fightsでも2戦2勝の実績を残す。ブアカーオ以来のタイ人によるS-cup制覇に向けての第一歩となるSBデビュー戦だ。
8月大会では山田ツインズ&安本がそれぞれ勝利を収めており、S-cup参戦が濃厚とされている。今回の最終選考試合でも残りのS-cup出場枠をかけた熾烈な戦いが繰り広げられるに違いない。
他にもOFGルールによる手塚翔太vs樋沼朝光の異色マッチ、6月大会で約2年半ぶりの復帰を果たした村田聖明vsSBで2連勝中の庄司啓馬、笠原直希がDEEP☆KICKからの刺客・中田史斗を迎え撃つ一戦、片山魁の国際戦、野村勇人vs内藤啓人のスーパーバンタム級ランカー対決、ライト級ランカーの長谷川平蔵vs階級アップの土井涼雅と、SBらしい多種多様でバラエティ豊かなカードが並ぶ。また今大会はビッグマッチ前のいわゆる”前哨戦”となるわけだが、ここで前哨戦らしからぬシビアな試合を組むのもSBらしさだ。
まさにSBらしさが詰まった今大会。40周年記念大会を前に格闘技の聖地・後楽園で“This is SHOOTBOXING”を体感せよ!























