11.24 イモト「MMAでも異端児の戦い方をしてやろうかな」

2025年11月24日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催される『~SHOOT BOXING 40th Anniversary~S-cup×GZT 2025』の第8試合で第8代DEEPフェザー級王者・芦田崇宏(BRAVE GYM)とMMAルールで対戦するSB日本スーパーライト級王者イモト・ボルケーノ(FIGHT SCIENCE)。前回8月大会で笠原弘希にTKO勝ちし、SB日本タイトル初防衛に成功したイモトが急遽、MMAデビューを果たす。RIZINを主戦場とする元DEEP王者を相手にどのようなインパクトを残すか。
――今回MMAデビュー戦が決まりました。
イモト どんなルールでもいいからS-cupに出たいということをSB協会に伝えていて、そういう中で芦田選手とMMAで再戦という話が来たので受けることにしました。
――いつからMMAの練習はしていたんですか?
イモト 本格的に練習し始めたのは最近です。出場が決まるか決まらないかの時ぐらいから本格的に始めましたが、キッズ柔術を子供のころから始め、基本的にどんなルールのオファーが来ても問題ないように今までいろんな格闘技をやってきたものの積み重ねが今の形になっています。
――MMAの練習はどちらでやられてるんですか?
イモト 所属しているFIGHT SCIENCEだけで今全部作っていて、出稽古は一切やっていないです。ジムの野田カズヤ代表は、空手で国体や世界大会などで活躍し、野田”ワンパンマン”カズヤのリングネームでDEEPでキャリアを重ねてきた方で、僕は今、MMAと空手をミックスした打撃を勉強しているので、今回MMAの試合をやるからといって大きな修正はなく、自分の体に馴染んでいる技術になっていると肌で感じています。
――手応えはどうですか?
イモト 毎日毎日レベルが上がってるというのを感じるので、早く試合したいという感じです。もともと、僕はSBでも異端児のような戦い方をずっとしてるかなと思うので、MMAでも異端児の戦い方をしてやろうかなと。
――それはどういう戦い方になるんですか。
イモト 試合を見てのお楽しみということで(笑)。イモト・ボルケーノがMMAをやったらどういう化学反応が起きるのか、自分でも楽しみです。
――MMAのデビュー戦でキャリアのある芦田選手になりました。そこに関しては?
イモト 立ち技からMMAに転向した選手の初戦でチャンピオンクラスでやるというのは、多分、僕が初めてだと思うし、ここまでの高待遇な選手はいません。自分にとっては美味しい試合で、芦田選手にはありがとうという気持ちですね。まずは一つ目をしっかりクリアーして、ここから飛び級でどんどん上の選手を倒してSBの名を広めていこうかなと思います。
――芦田選手とは2023年6月にSBルールで一度対戦して勝っていますが、どういう印象がありますか。
イモト そこで初めてちゃんとMMAキャリアのある選手と試合したので、ちょっと戸惑って延長戦まで行っちゃいましたけど、おごり、慢心も何もないので、問題はない相手かなという感じですね。あの試合で距離感、間合い、重心の位置を知ることができました。
――芦田選手はイモト選手は寝技ができないと見て寝技で漬けてくる可能性もありますよね。
イモト MMAの試合展開であれば、どういうものが来ても対応するので大丈夫です。
――どういう勝ち方をイメージしていますか。
イモト 立ち技の選手がMMAの選手に殴り勝ってもそれは打撃の選手だしと言われて終わるだけの話なのですが、ここでこういうキャリアのある選手とやって、判定で勝つことも見せ方の1つなのかなと。どういうパターンであっても、何かしらでハメられるようには作ってるし、判定で勝ったとしても評価をもらえるんじゃないかなと勝手に思ってるので、勝ち方は特に決めてないです。
――同じシュートボクサーの奥山貴大選手は昨年12月のGROUND ZEROでMMAデビューしてMMAの試合が続いてますけど、イモト選手はここで勝って来年はどういうふうに考えてますか。
イモト MMA一本でやっていくとか、そういう気持ちは全くないです。SBで自分はプロを目指してプロになって、SBで育ててもらった人間なんでMMAももちろんやりますけど、自分の戦いの幅が広がったというだけで、MMA路線に行くというわけではないです。
――前回8月大会で勝っている笠原弘希選手はイモト選手にリベンジを狙いつつ、先日のRISEでは白鳥大珠選手を倒していい結果を残してます。笠原選手の活躍をどう見ていますか。
イモト 僕はオープンフィンガーグローブのヒジありルールで笠原選手に勝ち、笠原選手はヒジなしの普通のグローブで組みもないルールでやっていて、絶対に笠原選手が勝つだろうなと思って見ていたので特に驚きはないです。これからもSBを盛り上げていくシュートボクサーの一人として見てます。
――笠原選手との再戦も望むところですか?
イモト お話があればもちろんですけど、いつでも受けて立ちます。まずは次のMMAデビュー戦に集中していて、今大会ではS-cup世界トーナメントやメインの海人選手の試合など、見どころの多い試合になると思いますが、会場を帰る時には“あの大会はイモト・ボルケーノが全部を食ったな”と思われる大会にしようと思います。推しの選手はたくさんいると思うんですけど、全部僕が持っていくので楽しみにしてください。

▼第8試合 67.5kg契約 MMAルール 5分3R
イモト・ボルケーノ(FIGHT SCIENCE/SB日本スーパーライト級王者)
vs
芦田崇宏(BRAVE GYM/第8代DEEPフェザー級王者)























