高橋藍vs神村エリカ、2連戦が決定!
7月19日(火)、シーザージム渋谷で「~ツヨカワGirls真夏の祭典~ SHOOT BOXING GIRLS TOURNAMENT Girls S-cup2011~日本予選~」8・19渋谷AX大会のカード発表会見が行われた。
第1弾カードとして発表されたのは、SB日本女子フライ級王者・高橋藍と、WPMF&WMC世界女子ミニフライ級2冠王・神村エリカによる「女子立ち技頂上決戦」。この試合はトーナメントとは別枠のスーパーファイトとして行われ、50.5kg契約、3分5R無制限延長R、SBエキスパートクラスルールの「完全決着ルール」での闘いとなる。
神村は今年4月の後楽園大会で、韓国人選手の急な欠場で相手がいなくなったRENAと、エキシビションで対戦。両者の合意によりエキシビションながら真剣勝負として行われたこの対戦で、神村はRENAからダウンを奪うなど圧倒し、両者の対戦ムードが一気に高まった。だが、6月の後楽園大会でのSB女子フライ級王座決定戦において、成長著しい高橋がRENAを撃破してベルトを獲得。女子立ち技格闘技の「最強決定戦」として、高橋と神村の対戦が実現に至った。
シーザー会長は「女子で今一番見たいカード。体重などいろいろ問題もあったが、神村選手が歩み寄り、高橋も歩み寄ったことで実現できました。トーナメントも大事ですが、こちらも大事。私も見たい一戦です」と、ビッグイベントでこのカードを実現できたことに満足げな様子だ。
そのコメントにもある通り、高橋と神村は本来、違う階級で闘っていた選手。高橋はRENA戦を51kg契約で闘ったが、減量は相当辛かった様子で、一方の神村は48kgを主戦場としている。契約ウェイトは一番のハードルだったが、「歩み寄り」によって実現に至った。
これについて神村は「初めて50.5kgで試合しますが、高橋選手がせっかく落としてくるので、勝っても負けても言い訳はしません。通常体重も、『それじゃしょうがないよね』となったら申し訳ないので、言いたくありません」と発言。体重は問題ではないという姿勢を見せた。
高橋は「RENA戦の後、会長に『侍だ』という、ものすごくうれしい言葉をいただきました。神村選手も侍だと思います。女の侍同士の熱い闘いになると思います……というか、そうします」と意気込みを語った。
一方の神村は「高橋選手とはずっとやりたいと思っていたので、実現してうれしいです。ムエタイの世界チャンピオンがこれだけ強いということをSBのファンに見せたいし、ムエタイが一番ということを示すためにもKOで勝ちます」とコメント。
この発言に対し、質疑応答では「昨年の『S-cup』でムエタイのブアカーオが優勝したことがイメージにあるのか」という質問が飛んだ。神村は「そうですね」と肯定し、「SBルールだからといってやられたのでは、出る意味がありません。ここで勝って『神村はSBでも何でもいけるんじゃん』と思われたら自分の視野が広がるし、挑戦の幅も広がる」と続けた。
それに対して高橋は「ムエタイには取らせません」とキッパリ。「私もSBというところで一からスタートしているので、キッチリ見せて勝ちたい。SBのルールで認められた投げ、絞め、関節という攻撃をフルに使って勝ちます」と対抗。これに対し、また神村が「対策は考え中ですが、キックボクサーがチョークや投げを狙われるということは分かった上で対戦を受けました。それでやられたら、『神村はこんなもんか』と思われるので、キッチリと対応したいです。首相撲とかで普段から対応はできているので、怖いということはないし、投げられても倒せば勝ちなんで」と返す。早くも決戦に向けて、2人の女王による意地の張り合いが始まっている!
なお、このカードは、11・23RISE・TDCホール大会でも行われ、2連戦となることが併せて発表された。最初から2試合行われることが発表されるのは異例だが、SBルールとRISEルールで一回ずつ対戦することで、公平を期したいという意向によるものだ。
キック、ムエタイの世界でベルトを次々と獲得している神村と、SB女王・高橋の闘いはどのような展開になるのか? 近日、出場選手が発表されるというトーナメントと並んで、真夏の祭典の超目玉となった。