Young Caesar Cup Central2012 #3 TOYOKAWA
2012年2月12日(日)豊川市総合体育館3階 サブアリーナ
2月12日(日)愛知県・豊川市総合体育館にて、『ヤングシーザー杯セントラル』が開催された。1.29大阪、2.5後楽園から3週連続で開催となる今大会には、地元であるストライキングジムAres、グラップリングシュートボクサーズの選手たちが多数登場。スターティングクラスの若手選手から選ばれるMVP・ヤングシーザー賞は、強烈なパンチで1RKO勝利を収めた浦野啓太に贈られた。
メインイベントは新設されたライト級の王座決定戦。赤コーナーは地元で初の試合となる鈴木博昭、対するは新世代の有望株・菅原悠次だ。
観客の圧倒的な声援を受けて登場した鈴木は、1Rからペースを奪い、パンチ、ヒザ、ミドル、ローと的確な攻撃を次々にヒット。菅原もボディ攻撃で粘りを見せたが、鈴木もボディを効かせ、そこから顔面へのヒザ、パンチ連打と攻撃をまとめてダウンを奪ってみせる。
菅原は最後まで立ち続けたものの、判定は大差。3-0で鈴木が勝利し、日本ライト級の初代王者となった。夢だったという地元での試合、そして戴冠に試合を終えた鈴木は涙。ジムの仲間やファンと喜びを分かち合う光景が続いた。だが控え室に戻ると、鈴木は「ここからが本当のスタート」とコメント。チャンピオンという立場を得た責任感もあり「どんな相手でも闘う」、「一戦一戦、ここで潰れてもいいっていう試合を見せていきたい」と決意を語った。チャンピオンとしてSBを背負っていく、これからの鈴木の活躍に期待したい。
<鈴木博昭のコメント>
「嬉しいですね。ほっとしてます。試合では力んじゃいましたね。初めての地元での試合だったので、みんなの声援があっていつもとは違う感じでした。ただ、そうなったのも自分の未熟な部分。地元でのタイトルマッチなので、やりがいもプレッシャーも全部ありましたね。すべての感情が入り混じりすぎてしまいました。地元で闘うのは夢でもあったので。ただ、だからどうしても負けられないというのもあって。勝ててほっとしました。
KOで勝ちたかったんですけど、自分が固かったのもあって粘られちゃいましたね。腹も効かせてたし、顔面にもいいのが当たってたんですけど、攻撃を散らしすぎた。チャンスがあったけど倒せなかったのは甘さ、修行不足ですね。
いつもなら自分の練習に集中するんですけど、今回はチケットを売ったり、ポスターを貼ったりで休む暇がなかったです。格闘技だけじゃない、人間力っていう意味で、いい経験でした。
明日からはチャンピオンとして、鈴木博昭の第二章の始まりです。今まで、やりたい選手がいてもチャンピオンじゃないので遠慮していた部分があった。これまではタイトルを獲るまで(勝ちを)落とせないっていう気持ちだったんですけど、これからはもっと大胆に、アグレッシブになれるかなと思います。これからはもっと強い選手が来るでしょうし、気を抜いてる暇はないですね。もっと気合い入れて練習できる。誰とでもやらせてほしいです。
まずはこのベルトっていう証がほしかったんで、これからは一戦一戦、ここで潰れてもいいという試合を見せていきたいです。ここからが本当のスタートですね」