東日本大震災復興支援チャリティーイベント SHOOT BOXING in NIIGATA2011
2011年7月31日(日)朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター
7月31日、朱鷺メッセにてシュートボクシング初となる新潟大会が開催された。朱鷺メッセはEXILEなどもライブを行なう大会場だが、当日は1465人と満員の観衆。前半戦から熱い試合が続いていった。
メインに登場したのは、地元・新潟市出身の石川剛司。ムエタイの強豪コーポーン(元ラジャダムナン・スタジアム認定フェザー級4位)と対戦した石川は、1Rからパンチ主体に前進していく。対するコーポーンは石川に連打を許さず組みついてヒザ蹴り。パンチの石川とヒザのコーポーンという構図で一進一退の攻防が続き、本戦の判定は0-0でドローに。
そして延長1R、石川は疲れの見えたコーポーンに対しさらにパンチで前進。わずかな差ながら、判定2-0で石川が勝利を収めた。
地元での凱旋勝利に、石川は「お久しぶりです。最高の場所で闘えて、本当に感動してます。この新潟で、シュートボクシングのリングで、男にさせてもらいました」と挨拶。リングに上がった両親とともに、地元ファンの喝さいを浴びた。
またセミファイナルでは、同じく新潟県(魚沼市)出身のキックボクサー・マグナム酒井がシュートボクシング初参戦。SB重量級の新鋭・吉田高行を相手に終始、優勢に試合を進め、2Rに得意とするボディへの左フックを炸裂させて貫禄のKO勝利。試合後、マイクを握ったマグナムは地元での勝利に感極まったか声を詰まらせる場面も。
大会後、シーザー武志会長は「メインの石川は(大会の準備等もあって)疲れたんじゃない? 地元で負ける怖さもあるし。相手のタイ人も逃げるのがうまかった。そんな中で、故郷への恩返しはできたんじゃないかな。試合は消化不良の部分もあったけど、(両親との)最後の場面は泣けてきましたよ。マグナムの男泣きにもグッときたね。それと、若い選手の元気がよかった」と大会を総括。また新潟での大会に関しては「地元の選手に頑張ってほしいし、続けていくことで根付くものがある。また新潟でやりたいし、地方にはどんどん進出していきたいですね」と、地方大会のさらなる充実を考えているようだ。
大成功に終わった初の新潟大会。次の開催にも期待したい。