SHOOT BOXING 25TH ANNIVERSARY SERIES第3戦 『維新-ISHIN-其の参』
2010年6月6日(日)後楽園ホール
6月6日、後楽園ホールにて、シュートボクシングの年間シリーズ第3戦『維新-ISHIN-其の参』が開催された。
メインイベントは宍戸大樹vsヴァージル・カラコダ。K-1 MAXでも活躍したカラコダの強打に苦戦が予想された宍戸だが、試合が始まってみるとミドルキックを中心に序盤から圧倒。カラコダの右目が大きく腫れ上がる。宍戸は左ストレートでダウンを奪うと、そのまま攻撃の手を緩めず、再び左ストレートをヒットしてKO勝ち。久々のメインを快勝で飾り、試合後には『S-cup』出場と打倒アンディ・サワーを観客の前で誓ったのだった。
8月29日に開催される『Girls S-cup』の査定試合としても注目された女子マッチ3試合は、RENA、V一、渡辺久江が勝利。いずれもシュートポイントを奪っての勝利で、内容的には甲乙つけられないものだっただけに、トーナメント出場枠争いはいまだ混沌とした状態だ。
また、前大会からスタートしたスーパーバンタム級タイトル挑戦者決定トーナメントは、K-1甲子園で活躍した日下部竜也がシュートボクサーたちをなぎ倒して優勝。準決勝で尹戸雅教を、決勝で伏見和之をKOしての完璧な優勝劇で、ファントム進也の持つタイトルへの挑戦が決まった。
中量級、軽量級、女子と各カテゴリーで様々な動きがあった今大会。『Girls S-cup』、『S-cup』が控える下半期には、ますます目が離せない展開が待っていそうだ。
■宍戸大樹のコメント
「久々のメインで、いい結果が出せました。いつもはホッとするんですが、今回は試合前のアクシデントで不安になったこともあって、デビュー戦で勝ったような気持ちになりましたね。お客さんが喜んでいる顔を間近に見ることができて、凄くうれしかったです。緒形さん、土井さん、ダムさんがセコンドをしてくれた試合で勝てて、頑張ってよかったなって。涙腺がゆるむような試合でしたね。
もう若くはないですけど、この年からでもまだまだ強くなれるんだと思います。若手に任せるとか考えないで、意地を張っていきたい。今日勝って、少し欲が出てきたというか、やれるという手応えが掴めました。『S-cup』の決勝で勝ちたいし、アンディには借りがありますから。気持ちを強く、若く持っていきたいです」
■RENAのコメント
「蹴りをいっぱい練習してきたので、それが出せて成長したところを見せられたかなって思います。その分、パンチが出なかったんですけど。『Girls S-cup』はもちろん2連覇で。ただ、一から挑戦者のつもりでいきたいです。他の(女子の)試合は見ました。渡辺さんもVさんも勝ったんですけど、2人には負けないな、と思いましたね。渡辺さんは7月にも試合するみたいですけど、負けないでほしい。私は“食べ残し”とはやりたいくないんで」
第12試合
エキスパートクラスルール 3分5R無制限延長R
宍戸 大樹
vs
ヴァージル・カラコダ
KO 3R2:15
1R、宍戸は右ローから左ミドル。さらにリングを大きく使ってフットワークを生かした動き。足を止めては左ミドルをヒット。カラコダはジャブ、ローを出すが宍戸を捕まえきれない。コーナーで左ボディを入れるカラコダだが、宍戸は素早く逃れてサイドキック、左ミドル。終盤、カラコダがパンチで詰める場面もあったが、宍戸はバックブロー、右ハイ、バックキック、テンカオと猛攻。カラコダはこの一連の攻撃で右目を大きく腫らす。 2R、宍戸は左ミドルで先制。劣勢のカラコダはパンチで出るが、宍戸はバックキック、左ミドルで攻勢を許さず、ロープに詰めると左ストレートでダウンを奪う。カラコダはなおもパワフルな左フックを放つが、カラコダの目の腫れによりドクターチェックが入る。再開されると、ジャブを出してくるカラコダに宍戸は左ミドル、バックキック。カラコダも強烈なパンチを繰り出すが、宍戸はジャブ、左ミドル、投げ、左ミドル、右ローと波状攻撃。カラコダの右目は完全にふさがっている状態だ。 3R、宍戸は左ミドルを連発。ジャブを出してくるカラコダに、右ローから左ミドル、左ハイを連発。さらにローからの足払いでこかす。ジャブ、右ロー、右ハイと攻め続ける宍戸だが、カラコダもパンチで前進、接近してフックを出してくる。宍戸が投げを狙うとカラコダも投げ返そうと狙ってくるが、ブレイク。直後、宍戸の左ストレートが再びヒット、ダウンを喫したカラコダに、レフェリーは即座にストップ。宍戸が力強く多彩な攻撃で強敵を撃破し、メインを見事に締めてみせた。
第11試合
エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
金井 健治
vs
鈴木 悟
3R判定3-0
1R、金井はパンチからローで攻めていく。ジャブで距離を取る鈴木に金井ハローを出すが、鈴木の右フックがいきなり炸裂、金井はダウン! 鈴木のジャブに対しローを出す金井、鈴木の右フックには左フックを返していく。中盤には金井のローで鈴木がやや効いた素振りを見せ始める。前に前にと突っ込み、、パンチ、ローを出す金井。鈴木はボディも繰り出す。 2R、ジャブを連打する鈴木に、金井はローを返していく。鈴木は左フック、左ボディ。金井は組んで腰投げにいくが、これはポイントにならず。鈴木のジャブに左ミドル、右ローを繰り出す金井。さらに左フックをヒットさせると、鈴木はややバランスを崩す。鈴木はジャブから右ストレート、ボディ、アッパー、フックを連打。組むとバックドロップを狙うが、これも不発。金井もパンチを返すが、終盤にはロングフックを連発。金井も右ミドルから左フックを返したところでゴング。 3R、鈴木もジャブ、金井はローから左ミドル。鈴木は左右ロングフックを振るっていく。金井は投げを狙うが、鈴木は防御。中盤、金井は左フック、左ミドルで攻勢。さらに捕まえてヒザ。動きの落ちた鈴木に左右フックからヒザ蹴り。だが鈴木も力を振り絞ってパンチを出していく。金井は組んで投げを狙うが、鈴木がヒザを突いて防御したため、イエローカード。終盤、パンチを出し続ける鈴木に、金井はパンチ、ローで前進し続ける。判定は1Rのダウンが効いた形となり、鈴木が勝利。金井の追い上げは一歩及ばず、鈴木がSB2戦目にして初勝利を挙げた。
第10試合
SB日本スーパーバンタム級タイトル挑戦者決定トーナメント決勝戦
3分3R無制限延長R
伏見 和之
vs
日下部 龍也
KO 3R1:35
1R、ローの応酬から日下部が素早い出入りで先手を取る。だが伏見もボディで応戦。伏見が距離を詰めると日下部はアッパー、ローで流れを変えていく。接近戦になると伏見の左フックがヒット。伏見のローがローブローとなり、中断。伏見には口頭注意。再開後、日下部は左ミドル。さらに速い連打から終盤には一気に豪快な左右フックをヒット。 2R、伏見は右ローで先手。日下部は左ミドルをヒットするが、直後に伏見も左フックをお返し。さらにコーナーに詰めると、伏見はコンビネーションをヒット。伏見は日下部を捕まえるとフックからヒザにつなぐ。だが日下部もバックブローをヒット。伏見は右フックを当てるが、日下部は回転してのミドルから一気に詰め、左右フックでダウンを奪う。再開後、勝負をつけようと飛びかかる日下部だが、逆に伏見が左右フックの猛ラッシュ。 3R、日下部は左から右ハイ。投げを狙う伏見を阻み、前蹴り。さらにローリングソバットを見せる。日下部の左アッパーには、伏見が左フックをお返し。日下部は左ボディ、左ミドルからパンチ連打でダウンを奪う。何とか立ち上がった伏見だったがレフェリーは続行不可能と判断、日下部が劇的なKO勝利を挙げトーナメント優勝。ファントム進也への王座挑戦権を獲得した。新鋭同士の決勝戦は見事なまでの激戦となり、敗れた伏見にも大声援が贈られた。
第9試合
エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
鈴木 博昭
vs
不死身夜 天慶
延長1R判定2-1
1R、鈴木の左ミドルでいきなり不死身夜がバランスを崩して転倒。その後も鈴木はロー、前蹴りを打つが、不死身夜も左右フックをヒットさせる。鈴木は右ハイ、左インローと上下に蹴りを散らしていく。パンチを振るってくる不死身夜に、鈴木は距離を取りつつ左ストレートを返す。鈴木はジャブから左フック。不死身夜も左右ボディ。終盤、不死身夜は右ミドルから右フック。 2R、鈴木の右ローに不死身夜は左フック、ボディ。鈴木は右ハイからバックハイを見せる。鈴木の右ローが破裂音を立てるが、直後、不死身夜の右フックがクリーンヒット。不死身夜は詰めるが、鈴木も右フックをお返し。不死身夜は接近戦で左ボディ、右フックを続けて出していく。だが鈴木の右ハイがヒット、これが効いたか不死身夜は下がり始める。それでも不死身夜は右フックから左ボディをヒット。終盤、不死身夜は右フック、左ボディを連続ヒット、だが鈴木もゴングとほぼ同時にまた右ハイ。 3R、鈴木はガードの上からでも左ハイを連発。不死身夜は変わらず左右フック、ボディで攻めていく。鈴木は左ミドルハイ、左ハイを連続ヒット。だが不死身夜も左右フック、ボディを返していく。不死身夜は右ストレート、フック。鈴木はテンカオ、ハイからの左ストレート。終盤は足を止めての打ち合いとなり、互いにフックをヒット。鈴木はハイを交えてパンチを当てたところでゴング。判定は不死身夜が1ポイントを取るもドローとなり、延長へ。 4R、鈴木は左ハイ連発からタックル。ブレイク後、ひだりみはいがくりーんひっとし、さらに右ハイ。だが不死身夜の右フックで鈴木は大きくバランスを崩す。鈴木は右ローを連発するが、不死身夜はパンチ、テンカオ。さらに不死身夜は左右ボディ。鈴木は前蹴り、右ハイ。不死身夜が左ボディを廉な発すると、鈴木は笑顔を浮かべて挑発。終盤は不死身夜のパンチを潜った鈴木が逆にパンチをぶち込み、カカト落とし、右ストレートを出したところでゴング。延長判定はスプリットで鈴木が取り、前評判通りのド突き合いをからくもものにした。試合後、敗れた不死身夜にも場内から大きな声援が贈られた。
第8試合
エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
石川 剛司
vs
テイラー”NINJA”マコーリストン
3R判定2-0
1R、マコーリストンはインローから右フック、タックルから抱え上げて投げを狙う。ロープを掴んで防御した石川に口頭注意。マコーリストンは右ハイ。石川は徐々に間合いを詰め、右ハイ。マコーリストンがミドルをキャッチして詰めると、逆に石川は左右フックで応戦。バックステップするマコーリストンを追う石川。マコーリストンは組んでの投げを狙うが、ポイントには至らない。終盤には石川のボディ、フックがヒットし始める。 2R、石川は右ミドル。マコーリストンは組むと投げを狙うが、逆に石川は浴びせて潰していく。石川は右ミドル3連発から左フック。投げを狙って組んでくるマコーリストンを投げ捨てるようにいなしていく。局面を打開したいマコーリストンは飛びヒザなどを狙うが、石川は冷静にフック、ボディを当てていく。終盤には組んだ状態から石川が右ボディ2連発。さらに左右ボディを4連発で叩き込み、完全に攻勢としたところでゴング。 3R、石川は右ミドル、前蹴り、右ボディ。マコーリストンは組んでバックドロップを狙うが、低くつぶれポイントにはならず。マコーリストンが右フックを当てると、石川はパンチラッシュでお返し。さらにロープに詰めてフック、ボディを連打すると、マコーリストンはタックルで逃れる。2分過ぎにも石川は左右ボディを連打。バックブローを出すマコーリストンに、石川は右ミドルからパンチ。バックに回ったマコーリストンが投げを狙った状態でゴング。判定はジャッジ2名が石川を支持、石川が初来日のアメリカ人を振り切って勝利した。
第7試合
レディースクラスルール 2分3R延長2R
RENA
vs
☆MIKA☆
3R判定3-0
1R、いきなりミドル、ローを蹴り合う両者。RENAは右ローをヒットさせ、組むと投げでシュートポイント1を奪取。MIKAもパンチで突進するが、RENAはカウンターの右ストレートをヒット。組み合うと、MIKAはボディにヒザを入れる。終盤にはRENAの右ハイがヒット。またゴング直前にはRENAが飛び込んでの右を当てる。 2R、RENAは2段跳びの前蹴りを見せるが、MIKAは左ローで快音を響かせる。RENAは勢いよく飛び込むと左フック、右ストレート。MIKAは前蹴りで距離を測るが、突っ込んでくるとRENAはカウンターの右をヒット。 3R、RENAは前蹴り。MIKAは左ロー、左ストレート。RENAは前蹴り。素早く入ってくるMIKAに手を焼きつつも、終盤には腰投げでシュートポイント1を奪取。バックステップからの右もヒットさせる。RENAが右ミドルからパンチを出したところで試合終了となり、投げを2度決めたRENAが復帰戦を勝利で飾った。
第6試合
レディースクラスルール 2分3R延長2R
V一
vs
谷村 郁江
3R判定3-0
1R、谷村は前蹴りから右ストレート。Vは組みから投げを狙うが、これは谷村が潰す。だがVは再び組むと、腰投げを見事に決めシュートポイント1を奪取。前蹴りに来る谷村に、Vは左フックから投げを狙う。Vは終盤にも腰投げを決め、シュートポイント1を奪取。 2R、谷村はジャブから前蹴り、ロー。距離を取ろうとする谷村に、Vはタックルから無理矢理組んでいく。Vは組みから腰投げにいくが、これはポイントにならず。インローを出す谷村に、Vは前進してパンチを入れていく。さらに組んだVが投げにいこうとすると、谷村はヒザを突いて防御してしまい、イエローカードが提示される。 3R、谷村は左右パンチをヒットさせるが、Vも右ストレートを返す。組んでくるVに、谷村はヒザで応戦。Vは谷村のミドルを取ると投げを狙うが、ブレイク。終盤には谷村が右をヒット、Vがバックキックを出したところでゴング。判定は2度の投げを決めたVが取り、勝利を収めた。
第5試合
レディースクラスルール 2分3R延長2R
渡辺 久江
vs
山田 純琴
3R判定3-0
1R、細かくフットワークを使う山田に、渡辺はじっくりとプレッシャーをかける。山田は飛び込むと右ボディ。渡辺のローに、山田は左ボディを合わせる。山田の右フックに、渡辺はジャブ。山田は渡辺を挑発するポーズも見せる。終盤には打ち合いの中、渡辺は左ミドル、山田は右ストレートをヒット。 2R、山田は右インロー。パンチの打ち合いではリーチに優る渡辺の攻撃がヒット。中盤には激しい打ち合いとなるが、組んで投げを狙った山田を逆に渡辺が腰投げでシュートポイント1を奪取。終盤、山田の右ストレートがヒットすると、渡辺は笑みを浮かべて挑発。なおも山田が前進したところでゴング。 3R、前に出る渡辺に山田はパンチで前進。渡辺は左ミドルを連発、山田が出てくるとジャブを合わせる。中盤にはまたも激しい打ち合いに。終盤、再び打ち合いから両者ともパンチを打ち込んでいく。終了間際には山田が右フックをヒットし、渡辺がバックから投げを狙うも山田は防御。試合終了のゴングが鳴り、判定は3-0で渡辺に。両者のパンチが交錯するスピーディーな試合となったが、シュートポイントも獲得した渡辺が勝利した。
第4試合
エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
崎村 暁東
vs
島田 洸也
延長1R判定3-0
1R、ジャブで攻める島田に崎村は右フックをヒット。島田は左フックから右ミドルを返す。崎村も左フック。島田は右ローを連打。崎村は右フック、島田は右ストレートをヒット。終盤にかけても島田は右ローを放っていく。ラウンドを通じて何度か投げを狙った崎村だが、成功には至らず。 2Rもパンチを振るって出ていく崎村に、島田は右ロー。崎村が左右フックを放つと、島田は身を屈めて左ボディ。中盤近くには両者足を止めての打ち合いとなり、崎村はフック、島田はボディ、ヒザをヒット。コーナー付近で崎村のヒザがローブローとなり、中断。島田は右ローからジャブをヒットさせるが、崎村は左フックを叩き込む。 3R、早々から島田は左右パンチ、ヒザでラッシュ。だが崎村も左右フックを返していく。島田は左ボディ、ヒザ。崎村は左右フックの手を休めず、さらに左ミドル。中盤、崎村は左ミドルを連打。島田は右ストレート、左ボディを返す。なおも崎村は前に出てパンチ、左ミドル。島田もロー、ボディ、右ストレートで反撃。終了間際にはまた足を止めて打ち合い、両者ともに顔面にフックをヒットさせたところでゴング。判定は島田に1ポイントが入ってのドローとなり、延長戦に突入した。 4R、両者ともにパンチとローを繰り出していく。崎村が前進すれば、島田は首を取ってヒザ。崎村はバックに回ってバックドロップを狙う。2分過ぎには島田が右ロー連打から右ストレート。だが、崎村も左右フックで前進。島田はコーナーに詰めると右ストレートから右ロー。崎村はパンチに左ミドルも織り交ぜて前進。終了間際には崎村の左フック、右ストレートがヒットするが、島田もラッシュしてゴング。延長判定は島田が3-0で取り、激戦を制した。
第3試合
SB日本スーパーバンタム級タイトル挑戦者決定トーナメント準決勝
エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
尹戸 雅教
vs
日下部 龍也
TKO 3R2:41
1R、両者ローで牽制。日下部がコンビネーションで詰めると、尹戸は組んで投げを狙う。日下部は左ストレートをヒット、尹戸は左右フックで応戦。日下部が右ローを出すと、尹戸はその足をすくって投げを狙うが失敗。日下部は左ボディから右フック。組んだ状態になると尹戸はまた投げを狙うが、これもならず。日下部はテンカオをヒットさせる。 2R、日下部は左ミドルから左フック、テンカオ、飛びヒザ。この足を尹戸はキャッチして投げを狙うが、その体勢からも日下部はパンチを出していく。日下部がアッパーから詰めると、尹戸は組んでヒザ。尹戸がボディからローに行くと、日下部はテンカオ。ジャブからロー、バックブローと連続攻撃を決めると、終盤には変則の蹴りも繰り出す。終了間際にはフロントチョークを狙った尹戸だが、日下部がコーナーに押し込んだところでゴング。 3R、早々から日下部は右ハイをヒット。バックキック、サイドキック、左ミドルと連続で繰り出していく。尹戸もバックブローで応戦。日下部は一気に詰めるとヒザから左右パンチ、ミドルと波状攻撃。さらに左ボディで尹戸がダウン!尹戸はローブローをアピールしたが、レフェリーは認めず。さらに日下部はバックキック、飛びヒザ、左ボディと大技を次々に繰り出し、ボディで尹戸が崩れたところでレフェリーが試合をストップ。最後には圧倒的な攻撃力を見せた日下部が、伏見との決勝戦に進出した。
第2試合
SB日本スーパーバンタム級タイトル挑戦者決定トーナメント準決勝
エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
伏見 和之
vs
元貴
3R判定3-0
1R、伏見は左ボディとジャブ、蹴り足を取っての左フックで先制。中盤にも伏見はフェイントから右フックをヒットさせる。元貴はジャブから右ロー、右ミドル、左右フック。終盤には4連打で前進。 2R、元貴は左右フックを繰り出していくが、伏見はボディからフック、ミドルとカウンターを交えて帰していき、元貴の前蹴りをキャッチすると右フック。中盤には距離を詰めてボディからヒザ。伏見はなおも詰めるが、元貴の出したヒザがローブローに。思わず大きなうめき声を上げてうずくまる伏見に、1分間のインターバル。元貴には口頭注意。伏見は1分を待たず再開。元貴は回転の速い左右フックを連打。伏見は左右ボディ、フックで前進。左フックも交えていく。元貴は右ストレートをヒットさせる。 3R、伏見はボディを中心としたコンビネーション、ヒザ蹴りからバックブロー2発を連続ヒット。これで完全にペースを握り、パンチからヒザ蹴りと押しまくる。が、元貴もフック、アッパーを返していく。伏見はなおも前進、ボディ、ヒザ、右フックと攻勢。2分過ぎには首相撲にとってヒザを連打するが、終盤になって元貴も右の強打を返していく。伏見が右から左ハイを当てたところで試合終了のゴング。判定はジャッジ3者とも伏見に入れ、伏見が決勝に駒を進めた。
第1試合
エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
菅原 悠次
vs
ベン・ヘンリー
TKO 1R1:52
1R、早々から菅原が右ローとパンチで前進。右フックをヒット、投げを狙うがこれは防がれる。パンチは出しつつも下がるヘンリーに、菅原は右ストレートでアゴを上げさせ、なおも右ストレートでダウンを奪う。さらに青コーナーに追い詰めてパンチ連打により2度目のダウン。再開後もすぐに追い打ちをかける菅原は再び青コーナーに詰めてパンチ連打で3度目のダウンを奪い、短時間での快勝を収めた。